自然を満喫できるバイクに夢中!「バイクハウス阿部」店長が語るその魅力
ロマンと憧れが詰まったバイク趣味の世界…人気の秘密に迫ります
多くの人が毎日忙しく働く現代。
仕事や家事に疲れた時や、嫌なことがあった時。憂鬱を吹き飛ばしたり、疲れを癒したり、楽しい気分をチャージするための「趣味」を、皆さんは持っていますか?
例えばサッカー、野球、バスケなどのスポーツ。プレイはもちろん、観戦も立派な趣味ですね。
女性の中にはショッピングやカフェ巡り、旅行が趣味という人も多いのでは。
読書、映画鑑賞、音楽鑑賞やゲーム。コロナ禍でも退屈知らずなインドア趣味や、あるいは近年のブームでキャンプやアウトドアに目覚めた人も多いことでしょう。
そんな中から、今回ピックアップする趣味は「バイク」!
愛機に跨り颯爽と風を切って、身一つでどこまでも自由に旅をする…。
その魅力に魅せられて、休日や空き時間の度に身軽にツーリングを楽しむ。
そんなバイク好きな人々が、この愛媛・四国にもたくさんいます。
しかし一方で、バイクなんてただの乗り物でしょ?免許も必要だし、なにより結構危険な印象がある…。
そんなイメージを持つ人も、中にはいることでしょう。
でも、それはバイクに乗ったことがない、その魅力に触れたことのないが故の先入観かもしれません。
実際オートバイには独特の世界が存在しており、年配になっても乗り続けている方が大勢いる趣味でもあるんです。
さらに今、バイクはちょっとしたブームが到来中。
一体どんな点が多くの人を魅了しているのか。
なぜバイクが、大勢に愛される趣味となっているのか。
普段バイクに乗らない人は知らない、バイクの世界の奥深い魅力とは。
そんなバイクの楽しさや面白さを、今回は「バイクハウス阿部」店長・仙波さんにトコトン語って頂きました!
バイクの事を知らない人はもちろん、今まさにバイクが趣味の人も、昔は趣味だった人も、バイクにずっと憧れだけを持ち続けている人も。
様々な世代を魅了するバイクの知られざる世界を、ぜひこの機会に覗いてみませんか?
「バイクハウス阿部」店長・仙波さんが語るバイクに目覚めたきっかけ
何かの趣味を持つ人であれば、誰しも必ずその面白さに目覚めた瞬間や、強く惹かれたターニングポイントが存在します。
仙波さんの場合バイクにハマった理由は「自分が今まで見たこともない、新しい世界を垣間見れた」ことがきっかけでした。
バイク自体に乗り始めたのは、大学の頃友達と連れ立って免許を取ったから、というありふれたスタートだった仙波さん。
そんなある日友人らとツーリングへ出かけた際、仙波さんは運命の出会いを果たします。
ツーリングの道中、福生(ふっさ)市で見つけた一軒のお店。
軒先にバイクがたくさん停まっていたためバイク屋さんかと思いきや、そこに一歩入った仙波さんはびっくり。
なんとそのお店は、バイク屋さんではなくレストラン!
それもただの飲食店ではなく、バイク乗りが大勢集うお店として人気のカフェレストランだったのです。
福生市には米軍基地などもあるため、店内はアメリカンナイズドなおしゃれな雰囲気。
まるで映画や海外ドラマのワンシーンみたいなその光景。
それは当時まだ大学生だった仙波さんにとって、これまで見たことも経験したこともない、カッコいい初めての大人の世界でした。
お店のオーナーさんに仙波さんが自分もバイクに乗ることを話すと、「じゃあ今度、ツーリングやるんだけどよかったらおいでよ」という嬉しいお誘いが。
後日お誘い通り店で知り合ったバイク乗りたちとツーリングに出かけた仙波さんでしたが、その時の楽しさや衝撃も相まって、バイクに本格的に目覚めてしまったと語ってくれました。
バイクを通じて、憧れの大人の世界に触れたことが大きなきっかけとなった仙波さん。
他にもバイクの魅力やハマった理由は、人それぞれ星の数ほど存在します。
映画やマンガで見て、そのカッコよさに憧れた。
身近な人が颯爽と乗る姿を昔から見ていた。
元々旅が好きで、その手段としてバイクを使ううちにバイクも好きになった、というライダーもいます。
人の数だけバイクとの思い出や、バイクに目覚めたその人だけの物語がある。
様々な憧れやロマンと一緒に語られる点も、バイクの魅力的な側面のひとつなのでしょう。
危ないし不便…そんなデメリットがあってなお、多くの人がバイクの虜に!
新しい世界を知った衝撃で、すっかりバイクの虜になってしまった仙波さん。
ですがこれだけバイクを愛しているにも関わらず、仙波さんご自身は「バイクはあまり人におすすめできる趣味じゃないよ」と笑いながら語ります。
その理由を尋ねると、やはり大きな危険が伴うから、とのこと。
自動車とは違い身一つでスピードを出して走るバイクは、ひとたび間違えば命にかかわる重大な事故に繋がることも。
さらに車と比べ、乗り物としての機能も圧倒的なデメリットばかり。
荷物も積めず雨風もしのげない。
さらに実は颯爽と走るイメージに反して、夏場などは長袖着用&排気ガスの熱気によって、地獄のような暑さで走ることもよくある話。
それでもなお、仙波さんはバイクに大きな魅力を感じ続け、休日には愛機と共にツーリングを楽しむ日々を送っています。
多くの不便や危険がありながらも、仙波さんがバイクに乗り続ける理由。
それは「バイクは人を孤独にしてくれるから」だそうです。
スマホやPCが必須のネット社会である今、私たちは常に誰かと繋がり続けていることが当たり前の状態です。
ですがネットの繋がりは当然、現実の人の繋がりに比べればずいぶん希薄。
言わばその中途半端に大勢と繋がった状態で日々過ごす事に、少しだけ息苦しさや煩わしさを感じることはありませんか?
そんな時バイクに一人で乗って楽しむツーリングの時間は、とても心地よい「孤独」を私たちに与えてくれます。
日常のしがらみや繋がりを一旦すべて横に置き、たった独りで単独行動を楽しむ。
その感覚は一人旅が好き、という人にも通じるものがあるかもしれません。
加えてバイクは運転中、当然スマートフォンなどを触ることも不可能。
正真正銘、誰とも連絡を取らず、誰とも会話せず、たくさんの繋がりがあるこの現代でも徹底した「孤独」の瞬間を生み出し、束の間の時間その孤独に没頭できる。
それがずばりバイクならではの、最たる大きな魅力なのではないでしょうか。
さらに仙波さん曰く、「そんな孤独をバイク乗り同士で分かち合う、独特の空気感や距離感もバイクならではの魅力」とのこと。
ソロツーリング中に立ち寄ったコンビニで、偶然出会った一人ぼっちのバイク乗りと、その場で少しだけ会話を交わし、連絡先も交換せずお互い再び一人で出発する。
自分と同じように孤独を楽しむ人がいる、という事を実感する瞬間。
そのなんとも言えない情緒的な空気もまた、バイクの奥深い魅力のひとつだそうです。
また先ほどバイクは生身で乗るから危険だという話がありましたが、一方で、生身で乗るからこそ得られる心地よさも、仙波さんを魅了するバイクの良さのひとつです。
目的地へ向かう途中、山道や海沿いの道を走る時。
その道中で空気や風、温度などがグラデーションのように変わるさまを、自分の身体で、肌で直接感じる瞬間。
それは確かに、バイクに乗ることでしか得られない感覚でもありますね。
車での移動では絶対に体感できない旅の道のりの変化を、五感をフルに使って堪能することができる。
これは同じ乗り物であっても、車での旅や移動では得られないバイクならではの大きな醍醐味です。
バイクで走ることで風や音、空気や匂い、様々な自然の要素を直に感じることで時折訪れる、まるでバイクと自然と自分が三位一体になったかのように錯覚する快感。
この気持ちよさが頂点に達した瞬間は、何度経験してもやめられない。
仙波さんはご自身のその瞬間を思い出しながら、とても嬉しそうにそう話してくれました。
バイクブームリバイバル到来中!?令和の時代にバイクが人気の理由は
そんなお話の中で話題に上がったのが、ここ数年訪れているバイクブームについて。
これは仙波さん曰く、正確に言えば「流行って人口が増えたというよりは、下げ止まりになった」という方が正しいとのこと。
世間一般のバイクブームといえば80年代の頃の話ですが、それ以降ずっとバイク人口は右肩下がり。
ですが数十年間下がり続けていたバイク人口が、ここ数年は増加こそしないものの、これまでほど下がることなく横這いで推移し始めているんです。
2020年代のバイクブームリバイバルを担う層のひとつは、やはり20代の若い世代。
彼らの中には、ファッション感覚でバイクに興味を示す人も多いそう。
あるいは友人とのコミュニケーションツールのひとつとしてバイクの話題で交流をはかる子や、一緒にツーリングを楽しむ人も多いのでは、と仙波さんは予想しています。
昔に比べ安価で質の良いバイクが増えたのも、彼らを後押しする要因のひとつでしょう。
そしてもうひとつ、実は今40~60代のミドル世代にもバイクブームの波が押し寄せています。
仙波さん曰くこの世代の場合、「若い頃に憧れた」という思い出が、バイクを手にするきっかけともなっている人も多い気がする、とのこと。
若い頃はすべてを投げ売って仕事一本でバリバリと働き、結婚して子どもができ、その子どもたちもある程度大きく成長してきた。
そんな人生のライフキャリアがひと段落した今、改めて「自分のやりたいこと」に向き合う人が、この世代には増えているのではないでしょうか。
加えて数年前に比べ、今の世の中はずいぶん「好きなものやことを、好きだと隠さずに主張ができる」風潮が広まっていると実感できる時代にもなりました。
仕事だけ、家族だけの時代でなく、余暇や趣味にも全力な人が肯定される社会。
その中で昔憧れていたバイクの世界に今改めて向き合いたい、新たな趣味として楽しみたい、という人が増えているのかもしれませんね。
たくさんのロマンと憧れを乗せて…今日もバイク乗りは愛機と共に走る!
仙波さんを始め、大勢を長年魅了し続けるバイクの世界。
そこには当然バイク乗りの人々にしか伝わらない醍醐味もあれば、バイク以外の趣味に打ち込む人にも共感できる魅力やポイントが多々あるように思います。
乗り物というツールとして見れば、確かに不便さや危険さが伴うバイク。
それらも含めバイクの愛らしさや良さであり、同時にだからこそ、最大限の安全意識や危険回避対策をした上で、多くのバイク好きの人々は日々ツーリングを楽しんでいます。
今回の話で、バイクの世界に興味が湧いてきた人もいるでしょう。
そんな方はぜひ自分なりの方法で、奥深く魅力的なバイクの世界にもっともっと触れてみて下さい。
本や雑誌を読んだりネットで調べたり、気になるバイクがあればもちろん実際にお店に足を運んで、直接実物を見てみてもOK!
まだ免許も取れてないし、お金も全然溜まってない。バイクは欲しいけど、今すぐ買う気もないのにお店に行くのは気が引ける…。
そんなバイクビギナーさんでも、「バイクハウス阿部」は全力でウェルカム!
むしろそんな初心者さんこそぜひ、バイクに乗る際の様々な知識や心構えを、お店で仙波さんを始めとしたスタッフさんから直接聞いてみて下さい!
きっとまだまだ知らないバイクの世界が、あなたのことを待っていますよ。
■ バイクハウス阿部
住所:愛媛県松山市大可賀1丁目4-11
TEL:089-953-0616
営業時間:9:30〜18:30
定休日:毎週火曜日、第1・2・3水曜日
バイクハウス阿部 公式HPはこちら
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