【興居島の船踊り 愛媛/松山市】 勇猛果敢な水軍の踊りを現代に再現!

  

2023年10/7(土) 歴史ある島の伝承を伝える珍しい伝統行事を見に行こう

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県内各地で秋祭りが開催されるこの時期。
あちこちでお神輿がぶつかる光景や、どこからともなく聞こえてくるお囃子は、この季節ならではの風物詩ですね。

松山市の高浜港から西へ約2km。瀬戸内の海に浮かぶ離島・興居島。
この島にも、実は秋の風物詩となる伝統行事があります。それが「興居島の船踊り」です!

興居島で毎年行われるこの伝統行事。この土地ならではの歴史を知ることができる、とても由緒正しい催しです。
今年の開催は2023年10月7日(土)。

勇猛で血気盛んな海の男たちによって行われてきた「興居島の船踊り」。
その世界を、ぜひ今年の秋は覗いてみませんか?

船越和気比売神社の秋の祭礼! 海上に浮かぶ船が奉納舞の舞台に

毎年10月の第一土曜日に松山市・興居島で行われる、愛媛県指定無形民俗文化財の「興居島の船踊り」。
これは興居島の船越和気比売神社の秋の祭礼として、神輿の海上渡御に際して奉納される踊りともなっています。

伝承によると、昔周辺の伊予の海を治めていた水軍の男たちが戦いを終え凱旋した際に、留守を守る家族に戦いの雄姿を再現したものが、この船踊りの起源という説があるそうです。

祭事当日、船踊りが舞われるのは船の上!船越公園前の海上に係留した伝馬船の上に舞台が設けられ、その上で「伊予水軍」「太功記」といった演目が、大太鼓や拍子木にあわせて披露されます。

ま船の舳先(へさき)では、その演目を盛り上げる梵天(ぼんでん)踊りや、艫(とも)で舞われる剣櫂(けんがい)踊りも行われます。
愛媛県内のみならず瀬戸内の周辺地域にも様々な秋祭りの伝統行事がありますが、勇猛果敢な水軍の戦いを再現する船踊りは、大変珍しい地方行事でもあるんですよ。

当日は大人のみならず、島外から興居島小中学校に通学している子どもたちも船踊りに挑戦!
初めて演じる子ども達も当日まで練習を重ね、しっかりと本番を務めます。

地域に古くから根差した、まさしく伝統行事。
古き良き愛媛の良さを再確認できるような、そんな催しでもありますね。

瀬戸内の海で勇猛果敢に戦った男たちの姿を現代にまで伝える、興居島の船踊り。
興味のある方は足を運んで、ぜひその迫力を体感してみてくださいね。

■ 興居島の船踊り
開催日/2023年10月7日(土)13:00~
開催場所/船越公園前海上
住所/松山市泊町1354−7
料金/無料
お問い合わせ/小冨士文化保存会(090 – 9558 – 6247/会長:菅)
松山市 公式HPはこちら

reported by イマナニ編集部 曽我美なつめ
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