観光列車『伊予灘ものがたり』に乗ろう
伊予灘を眺めながら“自分時間”を満喫
2014年7月26日、四国旅客鉄道株式会社(JR四国)が運行している観光列車『伊予灘ものがたり』の歴史がスタートしました。
以来、乗車率は常に90%前後を維持!
これは全国の観光列車の中でも非常に高い数字です。
また8月8日(土)には利用者数12万人を迎え、ますます盛り上がりをみせるとのこと。
なぜ『伊予灘ものがたり』は多くの人を惹き付けるのか。
その謎に迫ってみると、愛媛県民にこそ体験してもらいたい“ぬくもり”がありました。
『伊予灘ものがたり』ってなに?
『伊予灘ものがたり』の運転区間は松山駅から伊予大洲駅・八幡浜駅まで。
車窓から見える海や川、山が織りなす四季の彩り。
移りゆく街並みを眺めながら、地元住民によるおもてなしや、地元食材を使用した料理を楽しむことができる鉄道旅です。
伊予灘の景観がすばらしい下灘駅では10分前後の停車時間を設けるなど、乗客へのサービスや配慮も満点!
アテンダントが見どころを案内してくれるのも嬉しいポイントです。
列車のコンセプトはレトロモダン
列車は和テイストの1号車『茜の章』と、モダンスタイルの2号車『黄金の章』の2両編成。
▲1号車の茜色は、伊予灘のクライマックスである夕日を連想。
▲2号車の黄金色は、太陽や柑橘類の輝きを表す配色。
座席は伊予灘の絶景を望む海向き展望シート、2人用対面シート、4人用のボックスシートの中から人数に合わせて選ぶことができます。
どのシートを選んでも景色を妨げることはないのでご安心を。
座席数は50席。
ゆったりとした作りになっているので、今の時期にもピッタリですね。
選択できる“4つの旅”と食事
運行しているのは、おもに週末と祝日。
1日に走るのは4便と決まっており、それぞれの便には愛称がつけられています。
・『大洲編』(松山駅から伊予大洲駅へ)
・『双海編』 (伊予大洲駅から松山駅へ)
・『八幡浜編』 (松山駅から八幡浜駅へ)
・『道後編』 (八幡浜駅から松山駅へ)
『伊予灘ものがたり』では食事予約券を購入することができ、それぞれの便でしか食べることができない食事メニューを楽しむことができます。
モーニングプレート・ランチ・アフタヌーンティーのメニューは2か月に1度、季節に合わせて一新されます。
景観の素晴らしさはもちろんですが、食事が楽しみでリピートされる方も多いのだとか。
それでは9~10月のメニューをご紹介致しましょう!
■ 朝採れ野菜が賑やかな『大洲編』のモーニングプレート
8時26分に松山駅を出発した列車は、10時27分に伊予大洲駅へ到着します。
10時台といえば、大洲市内を探索するのにちょうど良い時間。
『大洲城』や『肱川河川敷』、昔ながらの町並みが残る『おはなはん通り』などを探索する前の腹ごしらえとして、モーニングプレートをいただきませんか?
若い人にも人気があるこちらの食事は、新鮮な朝採れ生野菜を自家製ドレッシングでいただきます。
野菜がニガテな人でもぺろりといただける美味しさ!
朝のさわやかな風景とともにぜひ楽しんでください。
■『双海編』『八幡浜編』では豪華なランチを召し上がれ
10時56分に伊予大洲駅を出発し、13時11分松山駅に到着する『双海編』。
13時28分に松山駅を出発し、15時52分に八幡浜駅に到着する『八幡浜編』。
こちら2便でいただけるランチは、見た目も味も豪華!
▲『双海編』の食事は、内子町の山里で育まれた食材を多く使用。
品数が多いので、いろんな料理をゆっくりと味わいたい人にオススメです。
▲『八幡浜編』の食事は、瀬戸内海の幸をふんだんに取り入れています。
列車に揺られながら、松山の老舗フレンチをいただく贅沢を味わってください。
■ 一日の終わりを楽しむ『道後編』のアフタヌーンティー
16時05分に八幡浜駅を出発し、18時17分に松山駅に到着する『道後編』。
2月と11月の晴れた日には、見事な夕陽を車窓から楽しむことができます。
▲恋人たちから人気の『道後編』、納得の風景ですよね。
アフタヌーンティーは紅茶とともに軽食やお菓子を楽しむ、イギリス発祥の文化です。
日本では“上流階級文化のひとつ”として認識されていますね。
愛媛県産の食材を使用して作られたサンドウィッチやケーキで、楽しかった旅の終わりを優雅に締めくくりましょう。
旅の醍醐味はやっぱり、アルコールで乾杯!
事前予約制の食事のほかにも『伊予灘ものがたり』では、様々な飲み物やおつまみ、デザートが用意されています。
列車旅のいいところは、全員がアルコールを楽しめるところ。
いつもは運転手をしている人も、この日だけは好きなお酒を片手に、の~んびりとした時間を過ごせますよ。
▲写真左は西条市にある『アサヒビール工場』で作られた新鮮な生ビール。
右は香りに優れたファインアロマホップを贅沢に加えた香りあふれる地ビール。
▲オリジナルパッケージの日本酒は、記念にボトルを持ち帰る人も。
6種類の地酒(純米吟醸)の中から3種類を選べる『地酒呑み比べセット』やワイン、ウイスキー、焼酎も用意。
▲オリジナルカクテル『伊予灘サニーロゼ』は伊予灘から昇る朝日をイメージ。
愛媛県産の愛南ゴールドとロゼワインを合わせた、甘酸っぱくてフルーティーな味わいは女性からとても人気があります。
アルコール以外のドリンクでオススメしたいのは『伊予灘サンセット』。
▲カクテル『伊予灘サニーロゼ』が伊予灘に昇る朝日をイメージしているのに対し、こちらの『伊予灘サンセット』は伊予灘に沈む夕日をイメージしたフルーツアイスティー。
香り高い紅茶とフルーツの甘さが溶け合った、コクのある風味を楽しむことができますよ。
デザート&おつまみの中でオススメなのは『チーズ&マーマレード』と『伊予灘ソワール』!
▲こちらは『チーズ&マーマレード』。
世界マーマレードアワード3年連続金賞のライム&ゆずと、樹齢百年の木から摘み取った夏みかんのマーマレードを、クリームチーズやクラッカーと一緒に召し上がれ。
▲『伊予灘ソワール』は『伊予灘ものがたり』6周年を記念して作られたスイーツ。
サイダージュレ、愛媛県産ブラッドオレンジのジュレ、パンナコッタが可愛いハート型の層に。
ジュレの中には食べられるお花“エディブルフラワー”と、3種のベリーが入っています。
こちらは9月27日(日)までの期間限定販売なので気を付けて。
お菓子メニューとして用意されているのは、愛媛の銘菓『うつぼ屋』のブラッドオレンジゼリーや坊っちゃん団子、『霧の森菓子工房』の霧の森大福(月により変更あり)など。
ほかにもケーキやかき氷、八幡浜名物のじゃこ天などたくさんの“おいしいもの”が販売されているので、ドキドキワクワクしながら乗車してくださいね!
地域の人々と触れ合う沿線の“おもてなし”
『伊予灘ものがたり』に乗車したことがある人に話を聞くと、「“おもてなし”がすごい」「“おもてなし”が嬉しかった」といいます。
各編や季節、時期によって異なりますが、地元の方々が『伊予灘ものがたり』の乗車客を出迎え、もてなしてくれるのです。
▲駅員やスタッフによるお見送り。
列車にかかわる人が笑顔で手を振り、お見送りをしてくれます。
▲伊予上灘駅では犬と猫の“福”駅長がおもてなし。
▲道中は地元ボランティアや老人会の方々が、様々な装いでおもてなし。
▲ガソリンスタンドからも大漁旗でお出迎え。
▲伊予大洲駅から八幡浜駅間でのみ見ることができる『大洲城』では、職員や観光客の人たちが「右~、左〜!」の掛け声に合わせて、のぼり旗を振ってくれます。
八幡浜高校の生徒がお出迎えをしてくれたり、地元の少年野球チームの仲間が練習中に手を振ってくれたり。
あげればきりがないほどの“おもてなし”の数々。
感動すること間違いなしです!
リーズナブルな料金も魅力のひとつ
座席は全車指定席になっているので、「乗車券」のほか「普通列車用グリーン券」が必要になります。
ちなみに2020年8月現在、大人ひとりの片道料金は以下のとおり。
・松山駅から伊予大洲駅間を走る『大洲編』『双海編』は1,970円
・松山駅から八幡浜駅間を走る『八幡浜編』『道後編』は2,300円
車内での食事を希望する人は、別途「食事予約券」を購入してくださいね。
※食事予約券の購入は乗車日の4日前まで
ほかの観光列車と比べ、料金がリーズナブルであることも魅力のひとつ。
観光列車デビューにもオススメです。
オリジナルグッズも多数販売中!
車内ではお土産や思い出にピッタリのグッズも販売しています。
マグネットやコースター、砥部焼など、デイリー使いできるものから、可愛いオリジナルクッキーまで勢揃い。
一部商品はオンラインショップでも購入することができます。
『伊予灘ものがたり』関連グッズだけでなく、特産品も多数販売されているので、美味しいもの探しにもピッタリ!
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愛媛のすべてがつまっている『伊予灘ものがたり』
列車のイメージをはじめ、料理は地元食材がメイン。
用意されているお酒やスイーツ、お菓子の多くが愛媛にゆかりのある品です。
食器類はすべて、優しいぬくもりと伝統を感じる女性作家グループ「とべりて」のみなさまの『砥部焼』を使用。
『伊予灘ものがたり』は愛媛県の名品や名物、特産品、工芸品で作られているといっても過言ではありません。
美味しいものを食べて、素敵な景色と出会って。
地元の方々との触れ合いもたくさん。
乗車するだけで、愛媛県の“いいところ”がたくさん味わえる『伊予灘ものがたり』に乗って、地元の良さを発見&再発見してみませんか?
伊予灘ものがたり プロモーション動画 2015 中編
■ 伊予灘ものがたり
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