秋を彩る紅葉を狩りに…
年齢を問わず楽しめる紅葉狩り! 撮影スポットやイベント情報が盛りだくさん~!
賑やかだった夏が過ぎ、ジャケットの胸元を手繰り寄せながらふと空を見上げると、赤や黄に色付いた木々が目に入ります。派手な姿をしているのに、なぜか哀愁を感じさせるモミジに、感傷を誘うイチョウ…。じっと眺めていると、心が落ち着いていくから不思議です。
食やスポーツに精を出すのもステキだけど、紅葉に癒される時間も良いものですよ。紅葉狩り未経験者も気軽に楽しめそうな紅葉スポット、オススメの撮影場所、イベントなどの情報を集めてみましたので、ぜひ足を運んでみてください。
紅葉狩りの由来
“狩り”という言葉を聞くと、鳥や獣を捕らえる“狩猟”を想像する人が多いと思います。なのにどうして、“いちご狩り”“ぶどう狩り”など、味覚を楽しむイベントに“狩り”が使われるようになったのか…?
不思議に思い調べてみると、そもそも“狩り”とは、「山野で何かをとる」ことを指す言葉なのだとか。なるほど、納得です。
しかし“紅葉狩り”はどうでしょう…? 私たちはモミジを愛でても、とるようなことはしません。
いったいなぜ? と引き続き調べてみると、「狩猟をしない平安貴族が、自然を愛でることに“狩り”という言葉を使った」という情報をゲット。四季をこよなく愛し、うたに詠んだ平安時代の人々。真っ赤に染まったモミジの葉を手にとり、うっとりと眺める姿が思い浮かぶよう。
紅葉狩りは、歴史の深い秋の風物詩なのですね。
▲約3,000本のモミジが植えられ、“紅葉山”と呼ばれている『稲荷山公園』と『稲荷神社』付近。神社前の緩傾斜地にある数十本の老楓の木には、「かつての藩主が参勤交代の折、京都から苗木を持ち帰った」という言い伝えも。人の営みを長年にわたり見続けてきた老木が紅から赤、そして黄色へと変化し、ゆっくりと散り行く様は、風情を感じます。
SNSでの“いいね!”を狙える紅葉狩りスポット
紅葉狩りって、流行と刺激を求める若者にはイマイチ…なお出かけ先のような気がしますが、トレッキング人気と共に、SNSでは紅葉の写真投稿が盛り上がりを見せています! 特に人気なのは、ライトアップと絶景の写真。県内にもこの2つを楽しめる場所があるので、カメラを手に訪れてみてください。
▲フォトジェニックな一枚を求めるなら、『松山城二之丸史跡庭園』がオススメ。ヤマモミジと天守のコラボが楽しめる『林泉庭』の南側は、多くのカメラマンに支持されている撮影場所です。
▲ライトアップイベント『二之丸 光の庭園』は、11月17日(土)、18日(日)、23日(金)~25日(日)の日程。幻想的な雰囲気を堪能してください。
▲国の名勝地として指定されている『古岩屋』では、60~100mにもなる奇岩群を包む紅葉を見ることができます。
付近には、四国八十八ヶ所の四十四番札所『大宝寺』と四十五番札所『岩屋寺』があり、歩き遍路を楽しむ人も。「流行りに乗りたいけれど、トレッキングはハードルが高い」「食欲の秋に負け、増えてしまった体重をリセットしたい」という人にもオススメします。
親子で楽しむ紅葉狩り
小さな子どもを連れてのお出かけは大変ですが、その大変さこそが“ステキな思い出”になるのも事実。子どもの手にモミジの葉を乗せて大きさ比べをしたり、落葉を踏みしめる音を楽しんだり。“紅葉狩り”の名のとおり、落ちている葉や枝を持ち帰って、アートを楽しむのも良いですよね~!
遊びのアイデアが溢れる紅葉狩りですが、注意点もいくつかあります。
・動きやすい服装&履きなれた靴で出かける
・天気の悪い日は延期を検討する
・お出かけ先の規模を確認しておく
山の天気は変わりやすいので、簡単に着脱できる羽織り物があると便利です。また雨の日は地面が滑りやすいので、延期を検討したほうが良いのですが――紅葉は、雨に濡れるといつもより色鮮やかに発色して見えるという一面も持っているんですよ。
▲約10kmのドライブコースを楽しめる『別子ライン』は、昭和30年に県の名勝指定を受けたほどの自然美!トイレと駐車場は『マイントピア別子』を利用しましょう。
『マイントピア別子』には温泉や全天候型遊戯施設『あかがねキッズパーク』があるので、悪天候のお出かけにも最適。雨の日の紅葉、一見の価値アリです!
▲『鈍川渓谷』は、紅葉の季節になると多くの家族連れで賑わう場所。トイレと駐車場は休憩所『森林館』を利用できるので、小さな子ども連れでも安心です。渓谷沿いの車道はキレイに整備されているので、車窓からの景色も楽しんでくださいね。
紅葉狩りイベントを開催している場所もたくさん!
紅葉のピークに合わせ、楽しいイベントやお祭りを開催しているスポットもあります。特に『大洲市白滝公園』と『西山興隆寺』のイベントは毎年大盛況なのでお見逃しなく。
▲『大洲市白滝公園』では、11月18日(日)に子どもみこしや出店が並ぶ『滝祭り』、23日(金・祝)には、稚児行列や餅つき、出店を楽しめる『るり姫祭り』が開催されます。無料&有料(300円)、合計500台の大きな駐車場があるのも嬉しいですね。
遊歩道には休憩場所がいくつもあるので、年齢を問わずゆっくりと探索できますよ。
▲多数の文化財を有する『西山興隆寺』は、毎年11月の第3日曜に『もみじ祭り』を開催。ホッと一息つけるような湯豆腐や汁粉を味わうことができます。仁王門付近や本堂周辺など、撮影スポットもたくさんあるので、お気に入りの場所を見つけてみてください。
紅葉の見頃は短い! 時期を逃さないで
いくつかの紅葉狩り注目スポットをご紹介しましたが、いかがでしたか?
木の種類にもよりますが、色付いた葉は2~3週間もすると落ちてしまうので、見頃を逃さないよう注意してください。下記に目安となる見頃の時期を掲載しておきますので、参考にしていただければ嬉しいです。
【今回ご紹介した紅葉狩りスポット】
■稲荷山公園 紅葉狩り
見頃/11月初旬~下旬
イマナニで『稲荷山公園 紅葉狩り』の情報を見る
■松山城二之丸史跡庭園 紅葉狩り
見頃/11月中旬~下旬
営業時間/9:00~17:00(入園は16:30まで)
料金/一般200円、小学生100円
イマナニで『松山城二之丸史跡庭園 紅葉狩り』の情報を見る
■古岩屋 紅葉狩り
見頃/10月下旬~11月中旬
イマナニで『古岩屋 紅葉狩り』の情報を見る
■別子ライン 紅葉狩り
見頃/11月上旬~下旬
イマナニで『別子ライン 紅葉狩り』の情報を見る
■鈍川渓谷 紅葉狩り
見頃/11月中旬~下旬
イマナニで『鈍川渓谷 紅葉狩り』の情報を見る
■大洲市白滝公園 紅葉狩り
見頃/11月中旬~12月上旬
営業時間/観光案内所は9:00~16:00
イマナニで『大洲市白滝公園 紅葉狩り』の情報を見る
■西山興隆寺 紅葉狩り
見頃/11月中旬~12月上旬
営業時間/7:00~17:00
イマナニで『西山興隆寺 紅葉狩り』の情報を見る