アルコールストーブ自作のススメ
グルッタ イマナニ体験レポート
愛媛のキャンプ場で遊ぼう! Vol.22
3月に入り春を感じる気配がちらほら。
我が家のキャンプシーズンインまであと少し。
昨年から本格的?にキャンプにハマり始めた僕ですが今年は2年目なので、ちょっと初心者からステップアップしたいと思っています。
現状は、道具もオーソドックな路線で基本的なモノを一通り揃えた感じ。
(しかも安物多数)
ファミリーキャンプから一歩踏み出してソロキャンプの入り口くらいでしょうか。
そんな気持ちから1月はファイヤースターターに夢中でフェザーステックづくりを黙々。
2月は、自作でアルコールストーブづくりを行っています。
きっかけは、メスティンでご飯を炊くのに、これまで固形燃料で自動炊飯を行っていました。
これはこれで悪くはないのですが、段々味気なくも思えてきたわけです。
焚き火もそうですが、火関連は特別な思い入れが個人的にあるのかも。
そんな時、アルコールストーブの存在を知ることに。
最初は、トランギアやエスビット、エバニューあたりのメーカー品を検討。
でも、ネットでスゴイ数の自作コンテンツが出でているんですよね。
加えてビール缶(コストゼロ)で、難しい技術もなく制作できるわけです。
しかもアルコール燃料なんて特別なモノと思っていたら…。
近所のレディ薬局で500ml/1本327円(税込)が手軽に手に入りました。
マツモトキヨシ松山銀天街店でも見つけたので、思ったより身近な存在。
メーカー品購入の前に自作してアルコールストーブの魅力を確認しようと軽い気持ち始めたら、深~い世界へ。
手作りのアウトドア・ギアを使っているってのも男のロマンを感じるし。
男性ならきっとこの楽しさが伝わるかと。
で、早速ゴミとなっていたビール缶で試作1号機を制作。
詳しい作り方はネットでたくさん出ているのでそちらを参考にして下さいね。
上部は、缶切りで開けて紙ヤスリかけて、ドリルで1ミリの穴を16ヶ所開けて、カッターで胴体切ってハメ込んで、アルミテープを巻いて、試作1号機完成。
わくわくしながら、アルコール燃料を入れて点火。
最初は真ん中だけユラユラと燃えていたのですが、1分半ほどで本体が温まりアルコールが気化し始めたら各穴から火が。
このビジュアルにグッときました。
青い炎が静かに輪を描いて燃えています。
但し、ネットの記述と比べ試作1号機は何故か燃費が悪い。
燃料25mlで5分も持たずオシマイ。
これではお湯を沸かすことは無理な気配。
勿論、メスティンでご飯を炊くのも絶望的。
※燃料50mlで再トライ!6分過ぎに水200ml沸騰しました。
そんなわけで試作2号機を製作。
今度は、穴の数を7個にして内側に集めました。
穴が減ると燃費が良くなり、中央に集めると効率よくお湯を沸かせると仮説を立ててみたわけです。
結果、これも失敗。
確かに燃費が良くなり、燃料25mlで12分以上と長時間燃えるけど、200mlの水すら沸騰しない。
このあたりから自覚はしていたのですが、夢中になり始めたかも…。
美味しい珈琲一杯のために。
つい自己解釈してオリジナル性を求めてしまうのが、僕の悪いところです。
そんなわけで完成した試作3号機。
実用的携帯性も重視して試作2号機の高さ半分のサイズで作っています。
これが成功へとつながります。
(なんとも複雑な気持ちです…。)
燃料25mlで10分近く燃焼し、6分でバッチリお湯も沸きました。
アルコールが気化する流れも考えると本体高さも関係あるかもしれません。
その後も懲りずに、穴を2.5ミリ大きくして内側に集めた試作4号機。
(穴が大きいと炎の長さが短くなるようで火力が増す感じではないみたい。)
スチールウールを使った試作5号機と続きます。
(長時間燃焼にスチールウールは有効との情報から。)
主役が未だ定まらず暫くは、楽しみながら試作づくりが続きそう。
空き缶はキレイに洗ってストック箱に置くことも日常化している僕です。
妻からバレンタインのお返しで珈琲豆をプレゼントされました。
タイミング的にバッチリです。
縁側にて2月とは思えない暖かい日を選んでコーヒータイム。
のんびりした気持ち良い時間がおくれました。
あと、近々試してみたいと思っているのが、クッカーの材質です。
現在、100均の食器をクッカー代わりに使っていますが、全てステンレス製。
熱伝導率を考えるとアルミ製の方が良いとのこと。
アルミのクッカーならお湯を作る時間が短くできそうです。
次回、キャンプまでには手に入れたいと思っています。
自己責任にはなりますが、こうしたものが1点でもあるとキャンプのちょっとしたアクセントになると思います。
ご興味のある方は、ぜひトライしてみて下さい。
僕の方も長男が興味を持ち始めたようなので、春までに一緒に作ってみようと思っています。
メスティンでご飯を炊いたら、また報告しますね。
あと制作時間ですが…。
最初は作るのに理解も含めて3時間程度掛かっていましたが、3個目以降は1個1時間くらい。
夜、ちょっとした空き時間にサクッと作れる感覚になりました。
ビール缶をヤスリがけして絵柄を削り、キレイなアルミにされる方もいますが、時間が掛かるので僕はアルミテープを巻いています。
他、注意点としては、日中は点火しても全く炎が見えません。
手をかざすとわかるのですが、僕も最初に火が点いていないかと思い火傷しそうになりました。
皆さんもアルコール燃料の取り扱いは慎重に行きましょう。
また、アルコールストーブは風に弱いので屋外で使う場合、防風用のウィンドスクリーンも必須です。
では、今年も良きキャンプライフを。
おまけ画像で~す。
アルコールストーブのスタッキングを確認してみると…。
ダイソーメスティンは小さめですが、余裕でセットイン。
また、セリアのステンレス食器もこの通り。
自作アルコールストーブを縦に2コ入れることが可能です。
燃料の持ち運びも小分けに小さな入れ物にすれば、スペースを取らずに持っていけそうです。
追記
ダイソーメスティンでご飯を1合炊いてみました。
お米を洗い30分水に浸けておきます。
この作業が実は、美味しいご飯にするために一番大切らしい。
今回は、オーソドックスな試作3号機で挑戦。
25mlのアルコール燃料で試します。
8分ほどで吹き出してきました。
上に重りを乗せ抑えます。
燃焼時間は13分ほどで足りないかと思ったのですが、ちゃんと炊けています。
芯もなくしっかりと火が通っている食感です。
でも、少し水が多かったかな。
底にはお焦げもなく、ある意味理想的な仕上がり。
個人的にはちょっと焦げている方が好きかも。
次回は水の量を調整して再チャレンジしてみるつもりです。
でも…妻からの視線は冷たいような…。
やっぱりアルコールストーブ自作はややマニアックなのかもしれません。(汗)
追記2・2021年6月
最近、新発売した蓋が大きく開けられて泡の出るビールってご存知ですか?
ちょっと感動!
プチ生ビール感覚が楽しめます。
で、コレを使えば丸く穴を開ける手間も省けて効率的に制作できるかと…。
作業開始!
もう慣れたものでして朝飯前のひと仕事で、サクサク進みます。
完成!
見た目は試作1号機に似ていますね。
当たり前ですが、中心の穴がキレイに丸くて気持ちいい。
で、早速テストです。
14穴/1.5mm・アルコール燃料25cc・燃焼時間7分程度
アルミクッカーを使った関係かもしれませんが、3~4分程度で200ccの水が沸きました。
見た感じ高火力型の雰囲気で、勢いがあって個人的には魅力を感じます。
でもその分、燃焼時間は短めですね。
結論として、メスティンでご飯を炊いたり汎用性を重視するなら試作3号機に軍配が上がるかな。
梅雨の時期なので今日も雨。
テストを兼ねて、のんびり美味しいコーヒーを頂けば、ちょっとキャンプ気分かも?
開催場所/愛媛の我が家
問い合わせ先/グルッタ