愛大生の若さに学ぼう!想いの伝え方!いしづち編集学校の協力者

  

「観光のプロ」のタマゴたちが受講生を強力サポート!

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いしづち編集学校とはソラヤマいしづちが運営する、「いしづちエリア(※)の経済を、地域資源などを活用して活性化させるべく、人に来てもらうための仕掛けをつくる『人』を育てることに特化したプログラム」です。

※いしづちエリアとは、石鎚山を中心とした石鎚山系を有する愛媛県西条市・久万高原町、高知県いの町・大川村を指します。

いしづち編集学校は11回の講座から成ります。
オンラインの受講や、現地でのフィールドワークを体験し、修了直前には自分たちの「こうしたい」と考えたプランを皆の前で発表し、実現へ向けて動く…という、実践型のプログラムです。
このプログラムの大きな特徴の一つが大学生による受講生の皆さんへの強力なサポート!

今回は、皆さんにとって強力な応援団となる愛媛大学 社会共創学部 地域資源マネジメント学科 准教授の井口梓先生と、井口ゼミの学生さんたちを訪ねました。

井口ゼミといしづち編集学校の関わり

「ソラヤマいしづちさんが、いしづち編集学校を立ち上げられた際に『何かお手伝いできることがあれば』とお声がけしたことがきっかけで関わるようになりました」と井口先生。

井口ゼミの学生たちは、風土を活かした観光まちづくり・観光情報発信や、伝統文化の保存・継承と連動したツーリズムの可能性を学んでいます。

『いしづち編集学校』は、講義でプロの視点を学べ、受講生のサポートでプランの練り方を実践できるため、学生たちにとっても、事業の実現に向けたプロセスを学ぶ良い学びの場だそう。

受講生1人につき、井口ゼミの生徒が受講生のプラン内容に応じて1~2人担当するようにしています。

講師の井口先生は毎回プログラムの始めに、この言葉を学生さんに投げかけます。
「みなさんは、受講生の皆さんの『起業』という、言わば『人生を賭けて成そうとする挑戦』をサポートする責任のある立場なんですよ」と。

その言葉を聞いた学生さんたちは、顔つきがピシッと変わり、「自分だったらどうするか」と、より真剣に考えるようになるそうです。

社会で成功している輝かしい事例の背景には、成功への長いプロセスがあります。
無数の案が、出ては消え、出ては消え…何度も繰り返して、1つずつ実現していくものです。

解決策というものは、すぐに出てくるものではありません。
受講生と学生たちは共に協力し、プランの課題を解決していきます。

担当したプランは「絶対成功させる」

お話を伺った田中さくらさんは、将来営業志望。
「『自分の考えをいかに魅力的に伝え、その意見に共感してもらうか』という、良い練習になりました」と笑顔!

自分の学んできた観光の知識を応用して特長を出し、担当した受講生を優秀賞に導きました。

自分とは違う見方の心強い味方

優秀賞を受賞した山口さんに話を伺いました。

学生の田中さんと組んだことで、自分にはない視点が加わったことは、私の事業プランのブラッシュアップにとてもプラスとなりました。

その時に私が考えていた事業プランは、いしづちエリアでのプライベートカメラマン。
私の中では「いしづち=西日本最高峰の石鎚山」のイメージが強く、大自然が残る山周辺の絶景の中で撮影することを軸にしようとしていたのです。

…が、田中さんからご提案されたのは「街中の古屋敷」。
その案を受けて「街中の古屋敷を活用して撮影するとしたら?」を一緒に考えました。

古い屋敷の中で、着物を着てワークショップなどを楽しむ写真を撮ってみてはどうか?
小さな子どもに登山は厳しいが、街中の古屋敷ならば撮影も可能ではないだろうか?
着物を着て、昔の遊びをして、七五三の撮影なんてどうだろう?

「僕は人生の節目…特に、孫のためだったらいくらでも出すよ!」という講師の出尾さんのお言葉による後押しもあり、山登りの厳しい、幼児やご年配の方への人生の節目の撮影スポット候補となったのです。

いしづちには様々な魅力があり、その中の一つには文化もあります。
「いしづちは山だ!」とインプットされていた私の視点からは、生まれなかったアイディアでしたね。私だけでは狭い視野でこじんまりまとまっていたかもしれないプランをまるで自分事のように一生懸命に取り組んみ、可能性を広げてくださった田中さんには、とても感謝しています。

「いかに差別化するか」が大きな課題

小黒結梨さんは「社会に出ると、誰かの案のブラッシュアップや、自分の意見を魅力的に伝える機会は多くあるかと思いますが、それを学生のうちから経験できて良かったです」とニッコリ。

近年、注目を集めるスパイスカレーのプランを「いしづちエリア」の絶景と上手く絡め、担当した受講生を奨励賞へ導きました。

自分にはない『らしさの目線』

髙木翔太さんは「いしづち編集学校で行う企画提案は、自分のやりたい職そのもの。履歴書にいしづち編集学校の事を書いたところ、面接官の方に評価していただけた」と、良い手ごたえを感じたそう。

ちなみに髙木さんは、皆さんの着ているユニフォームのデザイン担当。
靴をシンボルにしたのは、学校で得た知識を基にどんどん現場に出て学ぶという「現場主義」をイメージしたそうです。素敵ですね!

異業種の方たちと関わる苦労や面白さが学べた

「プランを組み合わせると、全く新しい何かが生まれたり、もっと良いものができたりすると思い、可能性にワクワクしました。どのプランも魅力的でしたね」と渡邉洋心さん。

他の講義やフィールドワーク中に「あっ!これはいしづち編集学校の件に応用が利くぞ!」と思い付くなど、様々な場面でいしづち編集学校について考えていたそうです。

普段の活動の中にも、いしづち編集学校が息づいているのがわかります。

その地域らしさを活かすことは『文化を守ること』

今回、9人の学生さんにお話を伺ったところ、どのプランも成功するためには「差別化」が課題でした。

差別化の解決の糸口として「いしづちエリアは、地域としてのポテンシャルが高い。歴史や自然、人との繋がりなどをミックスすると、無限の可能性がありそうだ」と田中さんは語ります。

差別化のエッセンスに「文化を守りたい」という想いが込められているのは、文化資源マネジメントを学んでいる学生さんたちならでは!

「自然環境は放置したままでは維持できず、何かしら地域の人の手が入っています。人と自然はどこかで繋がっていて、その関係性が魅力。いしづちエリアにはそれがあります」と渡邉さん。

どの学生さんも「自分は観光の専門家なんだ」という意識が強く、頼もしい限り!

成功の裏側の階段を、共に登るプログラム

受講生にとっても学生さんにとっても、立場の違う人同士が、自分にはない「その人の個性」や「地域の特性」をいかに活かすかが大切です。

そして、これからの地方では、そのプランを『誰がやるのか』が特に重要となってきます。人に共感してもらえる、人を惹きつける地域のプレーヤーが主導する点が成功の鍵となるため、その点でも観光人材育成やコミュニティの形成は、今後の観光産業に欠かせないでしょう。

過去の卒業生も、学生の皆さんが自分以上に実現したいプランのことを真剣に考えてくれていてすごく心強かったという声が非常に多く、気が付けばいしづち編集学校の大きな特徴になっています。

みなさんもいしづち編集学校へ参加し、一緒に学びませんか?
あなたのことを最後までとことん応援してくれる学生さんも、あなたにお会いできることを楽しみにしていますよ!

募集期間:2021年6月25日(金)~2021年7月30日(金)

■ いしづち編集学校(2021年度の実施内容)
2021年8月5日(木)~2022年1月14日(金)の全11回

※新型コロナウイルス感染症対策のため、一部プログラムはオンライン形式にて実施します。
※新型コロナウイルスの感染状況によっては開催日時や開催方法が変更となる場合があります。

お問い合わせ先:ソラヤマいしづち 担当 石川
お問い合わせ電場番号:0897-47-6030
メールによるお問い合わせ先:info@sorayamaishizuchi.co.jp
ソラヤマいしづち公式HPはこちら

reported by イマナニ編集部 Natuorhytym
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