日本初!マーマレードの世界大会

  

八幡浜から発信するマーマレードの魅力!

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柑橘王国愛媛だからこそ、マーマレードに注目!

オレンジやレモンなどの柑橘の果皮を煮詰めて作るマーマレード。
甘酸っぱさに皮のほのかな苦味が加わり、爽やかな香りや半透明の色彩も涼やかで、イチゴなどのジャムとまた違った魅力を持ち合わせています。
パンやお菓子につけたり紅茶やヨーグルトに入れたりするほか、チーズに合わせたり肉や魚の料理に使ったり、楽しみ方は無限大。
その奥深さに魅了される人は多く、世界中に熱心なマーマレード愛好家がいるほどです。

マーマレードの本場イギリスで始まった世界大会

イギリスの食卓にマーマレードは欠かせません。
各家庭に好みの味や代々伝わるレシピがあるそうなので、日本で言えば味噌やぬか漬けのような感じかも。
そのイギリスで2006年から開催されているマーマレードのコンテストが、「ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル」です。


▲草原と湖が広がるイギリス・湖水地方に佇む屋敷「ダルメイン」

イギリス・湖水地方にある大邸宅「ダルメイン」は、1679年にヘーゼル卿が買い取って以来、現在まで12代に渡ってヘーゼル家が暮らしている屋敷です。
広大な敷地には古いものでは12世紀に建てられた塔もあるそうです。
庭園の美しさでも知られ、その広さはなんと2万平方メートルにも渡ります。


▲現12代当主夫人のジェーン・ヘーゼル・マコッシュさん

現在12代目になる当主の妻・ジェーンさんは、この屋敷に残る古い文献にマーマレードのレシピが載っているのを発見しました。
そしてこれを機にイギリス伝統のマーマレード作りを見直そうと、2006年から品評会を開催。
最初はわずか数十点の応募でしたが、年々評判は高まり、現在は世界中から3,000点以上が集まるそうです。

記念すべき第一回日本大会は八幡浜市で開催!

このコンテストの日本大会が、2019年、愛媛県八幡浜市で開かれることになりました。
イギリス以外ではオーストラリア大会が過去に3回開催されたことがあり、それら同様この日本大会でもイギリスの国際大会と同じ基準で審査が行われます。

過去のイギリス大会には日本からも多数出品され、八幡浜市内で金賞受賞者も出ています。
愛媛県は言わずと知れた柑橘王国。
八幡浜市は県内でも有数の産地で、マーマレードの材料である柑橘は種類も量も豊富にあります。
記念すべき第一回目の日本大会の開催地として、これほどピッタリな場所はありません!

歴史を辿れば、愛媛県とマーマレードの深い縁も見えてきました。
1916(大正5)年、愛媛県(現宇和島市吉田町)の食品加工業を営む実業家・朝家万太郎氏が、日本で初めてマーマレードを製造したという記録が残っているそうです。
歴史は脈々とつながっているようですね。

表彰式とフェスティバルは5月、みかんの花咲く頃

さてその日本大会ですが、3月1日に応募を開始、4月14日まで出品を受け付けています。
コンテストはプロとアマの2部門に分かれ、材料の柑橘種類数などでカテゴリー分類。
アマチュア部門では製造者の年齢などに応じたカテゴリーもあるほか、八幡浜市ならではの面白いカテゴリーもあります。
「黒いマーマレード」は濃い色のマーマレードを募集するもので、八幡浜市の温泉「みなと湯」で「黒湯」が湧出したことから「黒」をテーマに商店街が取り組んでいる町おこしにちなんだもの。
真っ黒じゃなくても良いそうです。
また、漁業の盛んな八幡浜、「料理に合うマーマレード」のカテゴリーでは「魚料理に合う」ものを募集しています。


▲イギリス大会の審査の様子

審査会は5月8日(水)・9日(木)の2日間、イギリス大会の審査員や日本国内の著名な料理人などを審査員に迎え、旧白石和太郎洋館で行われます。
重厚で華麗な擬洋風建築の洋館は本場ダルメインに通じる世界観。
審査審査会の一般公開はありませんが、本場さながらの様子を想像するとワクワクします。


▲審査会場となる旧白石和太郎洋館(八幡浜市保内町川之石2-9-10)。
明治30年代に建てられ、戦後は昭和25(1950)年から平成元(1989)年まで「川之石ドレスメーカー女学院」として使用された名建築

厳正な審査を行い、見た目、色、食感、味の合計得点により金・銀・銅の各賞を決定(賞は得点数により決まるので受賞数の制限はありません)。
さらに最優秀賞と各カテゴリーのベスト・カテゴリー賞が1品ずつ選ばれます。
5月18日(土)にプロの部、19日(日)にアマチュアの部の表彰式が「八幡浜みなっと」で行われます。


▲表彰式・メイン会場となる道の駅・みなとオアシス「八幡浜みなっと」

「世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会」のイベントとしての開催期間は5月12日(日)から5月19日(日)の8日間。
期間中は会場となる「八幡浜みなっと」周辺施設や八幡浜市内一円で、様々な関連イベントを予定しています。
一部をご紹介すると、マーマレードの試食コーナーやマーマレードの歴史パネル展、出品作品の展示、雅楽演奏会などのほか、開催に先立つ5月8日にはプレイベントとして、審査員を務める落合務氏、陳建一氏、鎧塚俊彦氏によるトークショー(観覧有料)も予定されています。
18日・19日は出品作品の試食や様々なステージイベント、餅まき・お菓子まきもあるそうですよ。
ステージイベントは、愛媛が生んだガールズバンド「たけやま3.5」のライブやJAZZライブ、英国大会主催者らのトークショーなど見逃せない内容が盛りだくさん!
詳細は今後随時アップされて行く公式HPをチェックしてくださいね。

5月の八幡浜は山々で花開くみかんの花の香りに包まれています。
ぜひ八幡浜を訪れて、甘い香りの中でマーマレードと柑橘を思う存分堪能し、その魅力を再発見してください!

■第1回 ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会
開催日時/2019年5月12日(日)〜5月19日(日)(表彰は5月18日(土)・5月19日(日))
表彰・メイン会場/八幡浜市沖新田1581-23 道の駅・みなとオアシス「八幡浜みなっと」周辺施設
イベント会場/八幡浜市内一円
駐車場/有り
『ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会公式HP』の情報を見る
イマナニで『第1回 ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会』の情報を見る
イマナニで『道の駅・みなとオアシス「八幡浜みなっと」』の情報を見る

reported by イマナニ編集部 L
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