歴史ある萬翠荘で、美しいバラの世界にうっとり

  

えだまめ    イマナニ体験レポート

クラシカルな空間で、多種多様なバラに魅了される

こんにちは。えだまめです。
5月は気持ちのいい天気が続き、毎日が洗濯日和ですね。
先日、娘の学校行事が早めに終わったので、その足で「第65回記念 萬翠荘バラ展」に行ってきました。

バラの花が大好きな私。
公園など、屋外のバラ展は行ったことがありますが、萬翠荘のバラ展は初めてです。

萬翠荘へは、松山市一番町通りの裁判所の東側の道を入り、緑豊かな坂道を上っていきます。
5月の新緑は本当に美しい…!バラを見にきたのですが、新緑にも癒される、マイナスイオンたっぷりの場所です。

そして緑の中に現れる、洋館。
市内中心部と思えない、タイムスリップをしたような感覚になる建物です。
敷地内では苗木の販売もされていました。
1-1
会場の萬翠荘です。
会場の萬翠荘です。 敷地内の苗木等の販売コーナー。ここだけでも立派な展示会場のよう。 玄関前には皇族仕様の人力車が。私には乗る勇気はありませんでした… 館内に設けられたバラグッズの販売コーナー。
今回のテーマは「セレブレーション~Celebration~」。
祝い事、などの意味です。

入り口から若干の混雑。
平日なのにすごいです。
65回目ということで、市民に根付いているイベントなのですね。

ドキドキしながら会場に足を踏み入れると、部屋いっぱいのバラの花!思わず「わぁ~」と声が出てしまいます。
赤、黄、ピンク、白・・・色も大きさも咲き方も様々。

大きく豪華な花もあれば、小さく可憐なつるバラも。パッと鮮やかな色の花、シックな色味の花…多種多様なバラが、作者の名前とともに展示されています。
1998年にディスカバリー号で香りの実験に使われた品種「宇宙バラ」や、「プリンセス ミチコ」など皇族ゆかりのバラなどもありました。
2-1
会場内の様子。クラシカルな内装と調度品、そしてバラ。
会場内の様子。クラシカルな内装と調度品、そしてバラ。 ベビーピンクのキュートなバラ。花束でプレゼントされたいなあ。 「セレモニー」というタイトルのアレンジメント。 女性皇族の名がついたバラの展示。 「宇宙バラ」。珍しい品種のバラも展示されていました。

作り手の「魅せる」気持ちが伝わるアレンジメントも素敵

同じ「赤」でも、鉢ごとに微妙に濃さや色合いが異なります。
真紅の大輪のバラに思わず見惚れていると、同じ品種でも育てる人によって変わってくるんですよ、と腕章を付けた「愛媛バラ会」の方が声をかけてくれました。

会場には愛媛バラ会員が常駐しているようで、部屋ごとに解説をしています。
お客さんも、土や肥料のことなど色々質問をしていました。
自分で育てている方も多いのでしょうね。

フリルのように繊細に波打つ花びら、絶妙な色合いのグラデーション…口から出る言葉は全部「きれい」の一言になってしまいますが、種類の多さと華やかさを目の当たりにして、バラづくりに魅了される人の気持ちが少し分かるような気がしました。
3-1
多種多様なバラが並びます。
多種多様なバラが並びます。 淡いピンクにフリルのような花びら。乙女心をくすぐります。 切り花の展示。茎の太さや葉の色などもよく分かります。 バレリーナという品種の、可憐なつるバラ。 地面の高さに置かれた鉢植え。枝ぶりやとげの様子も分かります。
行く前は、鉢植えの展示ばかりかと思っていたのですが、結婚式やパーティに飾られるような豪華なアレンジメントや、ハーバリウムやグラスを使ったお洒落なアレンジなども多数展示されていました。
「セレブレーション」のテーマに合う、華やかなものが多いですね。

バラを使って「玲和元年」と書いたものや、苔などと合わせた和風なアレンジも。
学校出品作品もありました。

会場内は自由に写真を撮ることができ、あちらこちらで、バラや室内装飾を背景に記念撮影をしている人が。
いやいや、撮りたくなりますよ、これは…!
私も思わず自撮りしてしまいました。
4-1
結婚式の高砂にありそうな、豪華なアレンジメント。
結婚式の高砂にありそうな、豪華なアレンジメント。 グラスを使った、お洒落なアレンジメント。 黄バラで書かれた「玲和元年」。 バラと苔を使った和モダンなアレンジ。素敵です。 流行のハーバリウム。気軽に飾れそうですね。
普段目にすることが出来ないような、色とりどりのバラと、香りにうっとり。
萬翠荘の雰囲気と合わせて、もう気分は優雅なフランス貴族です。
帰りにマカロンでも買って帰ろうかしら…とつい思ってしまうような幸福感でいっぱいになりました。

萬翠荘は、1922年に旧松山藩主の子孫、久松定謨(ひさまつさだこと)伯爵の別邸として建てられた純フランス風の建物で、2011年には国重要文化財に指定されています。
ステンドグラスや照明など、端々から歴史が感じられる洋館です。

最初に「バラ展」を萬翠荘で開催しようと思った方の感性は本当に素晴らしいなあと思いました。
美しいバラをクラシカルな雰囲気の中で堪能できる、贅沢なイベントでした。

過去記事を閲覧したい方は、えひめミュージアムめぐりをどうぞ。

第65回記念 萬翠荘バラ展
開催日/5月14日~5月19日
開催時間/10:00~17:00 最終日は16:00まで
開催場所/萬翠荘(愛媛県松山市一番町3-3-7)
駐車場/あり
料金/大人200円、小中学生100円、障害者手帳の方無料(付添100円)、愛媛県美術館友の会100円 (税込)
問い合わせ先/萬翠荘 TEL.089-921-3711
URL/http://www.bansuisou.org/
reported by えだまめ