国宝集まる大山祇神社 【愛媛/今治市】

  

真鈴さに    イマナニ体験レポート

全国1万社余りの山祇神社・三島神社の総本社

こんにちは、真鈴さにです。
瀬戸内海にある大小の島々。
その島々の1つ、大三島に鎮座する大山祇神社。

大山祇神社は地域の人々にとって重要な存在であり、四国でもその名はよく聞きますよね。
神社の祭神は主に国土や農耕の神である大山祇命を祀っており、豊穣や繁栄を願う参拝者が訪れます。

また美しい自然環境が広がる境内は、静かな雰囲気の中で心を落ち着かせることができるんですよ。
この伝統や文化を守る場としても大切にされている大山祇神社に出向いてみました。
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大山祇神社入り口
大山祇神社入り口 神社境内の案内図 楠に囲まれた広い境内で落ち着いた雰囲気 道の駅から約500m先に大山祇神社があります
鳥居をくぐり境内に入ると真正面に見えるのは樹齢約2,600年のご神木。
「平手命御手植の楠(おちのみことおてうえのくす)」と呼ばれるこのご神木は「息を止めたまま3周回ると願いが叶う」と言われています。

他にも境内にある38本の楠を「鎮守の森」と呼び天然記念物にも指定されています。
大山祇神社の魅力はこれだけではありません。

訪れた方にぜひ見てもらいたいのが宝物館!
宝物館には全国の国宝・国の重要文化財の指定を受けた武具類の約8割が保存展示されています。
甲冑の保存は全国一。
日本最古の平安中期の鎧をはじめ、鎌倉期~戦国時代まで各時代の代表する名品には圧巻の一言。
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樹齢約2,600年のご神木
樹齢約2,600年のご神木 他にも天然記念物の楠があります 本殿で参拝したらぜひ宝物館へ! 歴史感じる道中

大三島は「国宝の島」

どんな国宝が展示されているか、代表的な展示物の1つが源義経の鎧。
平安末期に源義経が源平合戦に大勝を収めた後、武将佐藤忠信をして代参奉納せしめた「八艘飛びの鎧」と呼ばれるそう。
想像以上に胴回りが細身なのに重さ16.8kgもある鎧。

この鎧を源義経がまとって戦っていたのかと想像するだけで歴史の重さを感じます。
鎧だけではありません。
剣や鏡、勾玉など、神聖な宝物が数多く保存されており、たくさんの国宝を一気に見られる機会はここだけ。
これらの国宝は、大山祇神社の歴史と信仰の重要な証であり、貴重な文化遺産です。
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国宝をたくさん見られて重みを感じました
国宝をたくさん見られて重みを感じました 本殿から少し離れたところにチケット売り場があります 海事博物館もあり◎ 宝物館は撮影禁止だったので海事博物館の展示物を
大三島といえば藤棚を思い浮かべる方もいるでしょう。
大山祇神社から約500mと近い位置にある大三島藤公園。
毎年春には多くの方が訪れます。

魅力はなんといっても全長300mの藤棚。
手を伸ばせば届く位置にもキレイに咲いた藤の花を、まるでトンネルかのように眺めながら歩けるんですよ。
4月下旬から5月上旬が見頃です。

藤の花と言えば大ヒット漫画「鬼滅の刃」にも登場しますよね。
前述した国宝の刀を眺めて実際に刀を持って戦った武士を想像しながら藤の花を見てみてください。
鬼滅の刃の世界感に一瞬浸れた気になります。

まだ歴史を習っていない小学低学年の子どもにも「鬼滅の刃の刀と藤の花だよ」と説明すると理解して楽しんでいました。
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大三島藤公園の藤棚
大三島藤公園の藤棚 全長約300m しまなみサイクリングの途中で寄る方も多数 風でサラサラと揺れて癒されます トンネルをぜひご堪能ください
たくさんの島が浮かぶしまなみの1つ大三島。
本当にお宝で溢れた島でした。
神社の歴史と偉大さはもちろん、保存されている国宝の数々。館内は撮影禁止なので写真を撮られませんでしたが実際に見るからこそわかる重みがあるはず。

大山祇神社のある大三島は、昔は御島(神の島)ともいわれていたそうで、言うならばパワースポットとなる場所。
縁結び、結婚運、仕事運、勝負運、健康運などのご利益があると言われている大山祇神社でぜひパワーを浴びてみてください。
大山祇神社
開催時間/日の出頃~17:00、宝物館・海事博物館は8:30~17:00(入館は16:30まで)
開催場所/大山祇神社(愛媛県今治市大三島町宮浦3327)
駐車場/普通80台(市営駐車場利用)
料金/宝物館・海事博物館は一般1000円、高校・大学生800円、小・中学生400円
問い合わせ先/大山祇神社社務所 TEL.0897-82-0032
URL/https://oomishimagu.jp/
reported by 真鈴さに