【愛媛県歴史文化博物館 特別展 原田治展 「かわいい」の発見 Osamu Harada:Finding “KAWAII” 愛媛/西予市】 きっと、あなたも知っている! 不変のかわいらしさ 【PR】

  

時代を超えて愛される! 原田治さんが手掛けた「かわいい/KAWAII」

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ファンシーグッズの先駆けとなった、伝説的なイラストレーター・原田治さんを知っていますか?
海外テイストな女の子ジルと男の子ジャックが印象的な『OSAMU GOODS』は、そのかわいらしさから、ワンランク上の高級アイテムであったにも関わらず、1970年代後半~90年代の中高生を中心に大ヒットしました!

こちらの海外テイストなジャックのネオン、オシャレでしょう!?
他に人気キャラのジルやドッグがネオンとなって光る『映えスポット』が出現している、愛媛県西予市の愛媛県歴史文化博物館(歴博)では、『原田治展「かわいい」の発見 Osamu Harada: Finding “KAWAII”』を開催中!

何十年にも渡って「かわいい!」と愛されるキャラクターを描く原田さんが、『本当に作りたいモノ・やりたいコト』を表現・実現するまでに至った経緯を、幼少期から出版、広告、希少グッズを通し、丁寧に展示されています。
カラフルでキュートな、デザインの宝石のような特別展なので、年齢・男女問わず楽しめるハズ!

イラストレーターの原田治さんって、どんな人?

会場設計を手掛けた五十嵐瑠衣さんに、原田治展の見どころやポイントを解説していただきました。

1946年4月27日に、東京の築地で生まれた原田さんは、ご実家が輸入食料品を扱っていました。
そのため、カラフルで鮮やかな海外デザインのパッケージに、幼い頃から慣れ親しんでおり、高校時代は日比谷の輸入雑貨店に、よく通っていたそうです。

アメリカ抽象表現主義の画家・川端実さんのアトリエで、7歳から絵を習い始めた原田さんは、高校時代に「抽象画家になりたい」と夢を見ます。

絵の師である川端さんに「一生働かず稼がずに、絵だけを描いていけるなら」と諭され、抽象画家の夢を断念しました。
しかし、五十嵐さん曰く「その夢を捨てきれなかった様子は、展示作品に現れています」とのこと。

女性のバイブル!『an・an』のイラストレーターとしての原田治さん

多摩美術大学デザイン科を卒業した原田さんは、渡米していた絵の師匠・川端実さんの自宅裏にアパートを借りて、約半年間、暮らしました。

ニューヨーク滞在中、プッシュ・ピン風のイラストをノート一冊分も描き残しています!
当時のグラフィックデザイン分野で大人気だったグループ「プッシュ・ピン・スタジオ」は、原田さんのそれからの作風に、大きな影響を与えました。

歴博で展示している『extra ordinary Little cat(とんでもなく小さな猫)』と書かれた、箱に入った猫の原画ページは、「全国巡回展で初公開の原画なので、ファン必見!」と五十嵐さん。

その後、ニューヨークで描き留めていたイラストが、アートディレクターの堀内誠一さんの目に留まり、女性雑誌『an・an』の創刊号からイラストレーターとしてデビューすることになりました。

ちなみに、先ほどの猫のイラストは、雑誌『平凡パンチ女性版 第4号』の付録シールのデザインとして採用されているので、展示物の中から探してみてくださいね。

お菓子やお化粧品のパッケージに描かれていそうな、POPでかわいいコーナータイトルロゴの数々は、30年経った今でもオシャレ!
デジタルではない、ペンによる手描き原画の鮮やかさは、ぜひ実物をご覧になってほしいですね。

オールラウンドのイラストレーターを目指した、原田さん

五十嵐さん曰く、「原田さんがイラストを描く際に、とても大切にしていたのは『テーマや内容にそっていること』でした」とのこと。
職人気質なイラストレーターだった原田さんは、クライアントの需要に応えるため、なんと5年間で10種類の描画スタイルを編み出しています!

様々な描画スタイルを使い分けて描かれる、原田さんの手掛けた装幀(本のパッケージ)は、まるで抽象画のよう!
本を手に取る読者に、余計な先入観を持たせないよう『本の内容を連想させうる要素は、最小限にとどめる』をポリシーとしていたそうです。

カルビーにミスド! 広告・パッケージの仕事をこなす原田さん

原田さんを代表する作品といえば、『ミスタードーナツのプレミアム(景品)』のイメージが根強いようです。

それ以上に知名度が高く、今を生きる幼い子も一度は目にしている作品は、なんと『カルビーのポテトチップス』などのマスコットキャラクター!
1976年から2024年現在まで、なんと50年近くも使われているではありませんか!

一世を風靡した、ミスタードーナツのプレミアム(景品)の処女作『トランプ』も展示されています。
ドーナツを持った海外テイストの少年と、パッケージに書かれた「ドーナツてんの!?」の煽り文句が、なんともいえませんね!

他に、ECCジュニアや東急電鉄の注意喚起用のドアステッカーなど、現在も使われているアイテムがいくつも展示されています。

原田さんの作りたいモノをカタチにした、こだわりの『OSAMU GOODS』

化粧品メーカーのコージー本舗が販促用に、原田さんのイラストを使った景品を制作したところ、中高生に大人気!
それをきっかけに、イラストからレイアウト、色合い、素材に至るまで、1から企画し、原田さんのこだわりをカタチにする『OSAMU GOODS』制作が始まったのです。

企業広告としてのパッケージのお仕事とOSAMU GOODSは、絵柄のテイストは似ているものの、全く違ったアプローチで作られている別物であるといえます。

原田さんチョイスの素材は、品質・機能性の良いモノが多く、『OSAMU GOODS』の価格は、どうしても高くなっていました。
しかし値は張っても、「しっかりとした造りで、長く使えるオシャレグッズ!」と評判になり、長く愛されるようになったのでした!

2024年となった現在もファンは多く、『OSAMU GOODS』の復刻版が製造されています。

仕事で繋がった仲間たちと、クリエイティブ業界を盛り上げる『パレットくらぶ』

原田さんは、かつて一緒に仕事をした仲間たちと作品展を開いていました。
メンバーは、ペーター佐藤(佐藤憲吾)さん、新谷雅弘さん、安西水丸さん、秋山育さんの5人。

後に、パレットくらぶのメンバーは、イラスト教室を始めたり、パレットクラブ・スクールを作ったりと、クリエイティブ業界の発展に大いに貢献されました。

歴博では、パレットくらぶ誕生のきっかけとなった、サブカルチャー雑誌『ビックリハウス』の原画も展示されています。

原田さんの『好き』を集めた空間

原田治展では、原田さんが晩年に書いたブログ「原田治ノート」で取り上げられた品々の一部が公開されています。

ここでは、原田さんが一目ぼれしたアイテムや、OSAMU GOODSの参考にしたアイテムの現物が展示されているので、ファン必見!
原田さんが感じていた「かわいい!」という美的センスを、現物のフォルムや質感に至るまで、じっくりとご覧になってみてくださいね。

原田さんは晩年、東京から少し離れた島に、自ら設計しアトリエを建てていました。
アトリエでは、若き日の夢だった、抽象的な絵画や陶芸作品を制作しています。

原田治展では、原田さんが設計して作ったアトリエの内部の写真も公開中です。
「鋭い方はお気付きになるかもしれませんが、アトリエの写真の中で飾られている絵画は、原田治展で飾られています」と五十嵐さん。

エッセイ集「ぼくの美術帖」コーナーは、原田さんの作風に影響を与えたクリエイターたちの作品を、原田さん自身の言葉で紹介しています。

これらの作品や装幀は、洗練された「かわいらしさ」や「独特なオシャレ」さがあります。
一体、どういった部分を参考にしたのか、原田さんの作品と見比べてみてください。

こちらは、トレーシングペーパーの上に、色指定をしている『指示書』。
イラストの外側に書かれた『要返却』の赤い文字が、とても目立っています。
五十嵐さんによると、「当時は、要返却と書いておかないと、ただの指示書だと思って、原画が返却されないこともあった」そう。

歴代のOSAMU GOODS大集合! 「かわいい/KAWAII」を発見しよう!

第二会場では、初期から今に至るまでのOSAMU GOODSとその原画が勢ぞろい!
ファンクラブ限定で商品化された超レアグッズや、原稿や資料を入れるために作られた「dusty miller」の紙袋など、ファンには堪らないお宝グッズが壁一面に展示されています。

OSAMU GOODSの中には、キャラクター不在の抽象的なアイテムもありますから、ぜひ探してみてください。
OSAMU GOODSで、目にカットが入っているアイテムは、初期の頃の作品ですよ。

愛媛限定! 原田治の「かわいい/KAWAII」ワークショップ!

原田治展のグッズや限定ショップのグッズたちを見ていると、何かしらゲットして帰りたくなりますよね。
そんな時はぜひ、愛媛の特産品を使用したオリジナルアイテムを作ってみませんか?

愛媛を代表する陶磁器といえば、砥部焼!
素焼きの陶磁器に、原田さんのイラストを絵付けしてみませんか?
砥部焼体験は開催時間が区切られているため、予約優先の体験です。
イマナニで「砥部焼 絵付け体験 お皿に“KAWAII”を描いてみよう!」の情報を見る

ふわふわの触り心地に定評のある今治タオルに、シルクスクリーンで印刷体験ができます。
選べるイラストの柄は4種類、選べるタオルの縁の色は3種類、インクの色は3種類。
ドライヤーで乾かせば、洗濯もOKです!
イマナニで「シルクスクリーン de “KAWAII”ハンカチをつくろう!」の情報を見る

キラキラをデコレーションして作る「キラキラ“KAWAII”キーホルダー」は、小さな子どもでも作りやすいアイテム。
蓄光素材なので、暗い場所でほんのりと光る点もポイント高し!
イマナニで「キラキラ“KAWAII”キーホルダー」の情報を見る

こちらは、特別展の観覧者全員が無料で参加できる『スタンプラリー』!
常設展を巡って、各所でスタンプを集めましょう。

スタンプをコンプリートすると、『原田治イラスト缶バッヂ』がプレゼントされますよ!
期間によって、ランダムに配られる缶バッヂのイラスト柄は全12種類。
あえて色を塗らずに、モノクロで作るのもオシャレ!

ここでしか手に入らない? OSAMUの「かわいい/KAWAII」を集めちゃおう!

素材の質や機能性を重視する「OSAMU GOODS」らしさ溢れるアイテムが、こちら。
京都・一澤信三郎帆布の生地は、想像以上に薄くてとっても軽いのだけれど、丈夫に作られています。

しっかりとマチがあるので、見た目以上にたっぷり収納!
かわいいと機能性が見事に両立している、限定ショップイチオシの商品です!

古き良き時代のレトロ感がたまらない、ホーローグッズ。
ホーロー製品は他にも、ミルクパンやキャニスターなどがあります。
お皿やカップを揃えて、キッチンや食卓をOSAMU色に染めるのも、オシャレで素敵!

OSAMUの「かわいい/KAWAII」スイーツを美味しく食べちゃおう!

思わず写真を撮りたくなってしまう、可愛らしい見た目のパンケーキ!
ミュージアムレストランで提供されている期間限定の「”カワイイ”パンケーキセット」です。
イラストはジルとジャックの2種類がランダムで提供されます。

今もなお愛され続ける、原田治の「かわいい/KAWAII」世界!

原田さんのデザインは、今でも色々なところで活躍しています。
ちなみに歴博のポスターに採用されているイラストは、1970年代に制作されたグリーティングカードのもの。
横位置の吊り広告イラストも、グリーティングカードの『Happy Birthday』から採用されています。

現在の40~50歳代の方が、学生時代に愛していた『OSAMU GOODS』。
30年経っても色褪せることのないそれらは、どれも「かわいい」という要素を含んでいます。

どことなく懐かしいのに新しい発見がある『原田治展』で、あなたの感性にキュンとくる「かわいい/KAWAII」を見つけてくださいね。

■ 特別展 原田治展 「かわいい」の発見 Osamu Harada: Finding “KAWAII”
開催日/2024年4月20日(土)~6月16日(日)
開催時間/9:00~17:30(入場は17:00まで)
開催場所/愛媛県歴史文化博物館
住所/〒797-8511 愛媛県西予市宇和町卯之町4-11-2
料金/大人1,100円、65歳以上の方700円、小中学生600円
お問い合わせ/0894-62-6222
愛媛県歴史文化博物館 公式HPはこちら
イマナニで「愛媛県歴史文化博物館」の情報を見る

reported by イマナニ編集部 Natuorhytym
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