県展入選入賞作品のみ! 77点の素晴らしい作品をゆったり鑑賞してきました! 【県展移動展 愛媛/新居浜市】
あかがねミュージアムに、東予の方が制作した素晴らしい作品が大集合!
1952年設立の愛媛県美術会は8部門からなる多様性のある組織で、愛媛をひらく美術の仲間たちが、互いの個性を認め個々を高め合う会です。
同会の最大のイベントが、春と秋に行う通称「県展」!
昨年愛媛県美術館で行われた秋季県展の移動展が、現在あかがねミュージアムにて開催中。
県展出品作品の中から東予地区出身の作家の作品を中心に優秀作品(絵画、彫刻、写真、書、デザイン、工芸など)を展示し、新居浜市の美術・文化の振興を図る目的で開催されています。
全ての出品作を展示するアンデパンダン方式による春季県展とは異なり、秋季県展に展示されるのは厳しい審査を経て入選入賞した作品のみ!
厳選されたすばらしい作品たちがずらりと並んでいましたよ♪
あかがねミュージアムでの移動展は前期と後期に分かれて行われ、今回は前期に参加してきました。
前期では、洋画・彫刻・デザイン・版画が展示されています。
77作品が展示されていて、内68作品が洋画!
パワーのある絵がたくさん展示されていました。
前期は1月13日(月)までの開催なので、気になる方はお早めに。
たくさんの種類の芸術に一気に触れられるとても素敵な展示会でしたよ~♪
後期は1月15日(水)からで、書道・日本画・工芸・写真を57作品展示予定。
ボリューミーで見どころたっぷりの展示会になること間違いなしの後期も楽しみですよね!
【愉快なメンバー紹介】
● せきぐち
高校の頃の選択科目は美術。
授業中に油絵をやったことがあるが、あまりのできなさに完全に挫折。
パワーのある作品の数々に終始圧倒されていた。
● 旦那さん
美術鑑賞は好きだが、絵は描いてこなかったタイプ。
ただ、見たまま描くのがそこそこ上手いので、絵は下手ではない。
気になる作品が多かったようで、かなりの頻度で立ち止まっていた。
● 娘ちゃん
よくしゃべる2歳2ヶ月ガール。
ただ、今回は珍しくかなり静かに作品たちを鑑賞していた。
もしかしたら何か感じるところがあったのかも?
秋季県展の受賞作品が写真付きで載っているパンフレットは100円での販売。
特選までの全ての作品を写真で見ることができるのでおすすめです。
準会員賞の「夢の中」。
入ってすぐに見えるのですが、赤が目を引く素敵な作品でした。
版画作品。
準会員賞の「祈り」は、色がないのに温度を感じる作品でした。
彫刻作品も展示。
特選作品の「風の音」は、風を感じる柔らかな作品で、木で彫られたとは考えられないほど。
新居浜らしい、祭りを感じさせる作品もありました。
今回のあかがねミュージアムでの移動展では、特選の2作品と会員優賞作品が並んで飾られていたのですが、3作品とも思わず立ち止まって見入ってしまう作品でした。
3作品とも全く雰囲気の違う作品ながら、どれも素敵な雰囲気をまとっていましたよ!
特選作品の「仁王門とハモクレン」は、淡い雰囲気ながら仁王門の強さを感じられる作品。
ハモクレンが優しく咲き、中央の少女が見上げる美しい春の一瞬が切り取られていて、いいなと感じました。
会員優賞の「祈りの壁」は、全ての作品の中でもかなり異質。
モノトーンで精巧に描かれたシンメトリーの美しさには、畏怖の念すら湧いてきます。
絵を見るのではなく、絵に見られている感覚になる不思議な絵で、この作品の前に立つと自然と身が引き締まる気がしました。
写真とは迫力が違うので、ぜひ直接見てほしい作品です。
特選作品の「LUNA2」は、ジョルジュ・スーラのような点描画の技法を用いて描かれています。
月が美しく浮かぶ澄んだ空がとても印象に残る作品でした。
点描画では色を小さな点で並べることにより離れてみると色が混ざり、色の彩度を落とさずに明るく透明感のある色として表現する「併置加法混色」という仕組みが用いられています。
近くで見ると青くないのに、少し離れるととても美しい青色で、この絵も写真では良さを伝えきれないので、ぜひご自身の目でご覧ください。
特選作品の「仁王門とハモクレン」。
淡さが素敵な作品です。
会員優賞の「祈りの壁」。
今回の作品の中でも一際エネルギーを感じる作品。
特選作品の「LUNA2」。
画法がかなり特徴的な作品です。
近くでみると青くないのが不思議!
あかがねミュージアムは展示会以外にも魅力たっぷり!
あかがねミュージアムには、新居浜市らしい新居浜祭りにちなんだ常設展があります。
それが「太鼓台ミュージアム」!
太鼓台は新居浜祭りの際に神輿に供奉する山車のことで、太鼓を載せた台を担いだり引いたりして町内を練り歩く出し物。
祭り期間中は、通常の道路を太鼓台が通るので、時間によっては交通規制がされたり、車の横を太鼓台が練り歩くなんてこともよく起こります。
新居浜市を語るうえで欠かせない祭りの1番メインの出し物ということで、各地域の気合の入れ方も尋常ではありません。
新居浜では祭りのために1年がんばるという人も少なくないんですよ〜!
金の糸が豪華な布団締めは太鼓台の顔。
とても美しい龍がどこから見ても顔をのぞかせています。
お値段も重量もなかなかの太鼓台。
お祭り中は忙しく動き回っていてじっくり見るのはなかなか難しいですが、ここなら太鼓台をじっくりゆっくり見られますよ!
太鼓台ミュージアムへは無料で入ることができます。
あかがねミュージアムで、新居浜の熱い祭り文化を少し垣間見ることができるので、実際の太鼓台の大きさと迫力に驚く体験をしてみては。
一階のエントランスから入って左手側にある太鼓台ミュージアム。
新居浜祭りの太鼓台について知ることができます。
ミニチュアの模型や布団締めの龍の刺繍飾り。
お祭り好きだと、家に飾っている人も。
実際の布団締めは、迫力と大きさがすごい!
大量の金の糸で作られています。
東町の太鼓台。
各地域ごとにオリジナルの太鼓台があります。
この日のあかがねミュージアムは、立派な門松が飾られてお正月らしい装いでとても素敵。
久しぶりに大きな門松を見たのですが、一気にお正月気分になりました!
あかがねミュージアム内のミュージアムショップには、新居浜市を中心とした愛媛県内の美味しいものや特産品、県内の作家さんのグッズが販売されています。
思わず手に取りたくなるものばかりでしたよ♪
ショップ自体も商品の並べ方が工夫されていて、とてもおしゃれで居心地のいい空間。
愛媛県でしか手に入らないものや新居浜ならではのものがたくさんあるので、見ているだけでもとても楽しいショップです。
この日のあかがねミュージアムはお正月仕様。
大きな門松が飾ってありました。
ミュージアムショップでは新居浜を中心とした愛媛の素敵なものを販売中。
砥部焼マグネットのガチャガチャ。
とべ動物園にもありますよ~!
太鼓台の地域の名前が入ったヘアゴムは新居浜ならではのもの!
各地域のカラーになっているのも魅力的。
素敵な作品を一気にたくさんみることができてよかったです。
立ち止まってじっと見入ってしまう作品ばかりでしたよ〜!
また、あかがねミュージアムの良さを改めて知ることもできました。
太鼓台ミュージアムもミュージアムショップも、あかがねミュージアムへ行った際はぜひ訪れてみてくださいね!
あかがねミュージアムでは今年も素敵な展示会がたくさん開催されると思うので、いろいろな展示会に参加したいです。
芸術鑑賞を楽しむ1年にできたらいいなと思います♪
- ■ 県展移動展(新居浜会場)
開催日/
前期:2025年1月2日(日)~13日(月)
後期:2025年1月15日(水)~26日(日)
(1/7(火)、1/14(火)、1/20(月)は休館日) - 開催時間/9:30~17:00(最終日は15:00まで)
- 開催場所/あかがねミュージアム 2階市民ギャラリー
- 住所/愛媛県新居浜市坂井町2丁目8-1
- 料金/無料
- 駐車場/有料(約60台)
- お問い合わせ/あかがねミュージアム
- 電話番号/0897-31-0305
あかがねミュージアム 公式HPはこちら
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