松山市考古館で1000年前の「大連古代蓮」を愛でる(愛媛/松山市・おでかけレポ)

  

こんにちは、えだまめです。

およそ1000年前の種子から育てられた「大連古代蓮」を見るために、松山市考古館へ行ってきました。

初夏の癒し。ロマンを感じさせる優美な古代蓮を見に行こう

松山市総合公園の一角に立地する、松山市考古館。

ここで見られる「大連古代蓮」は、1996年に中国・大連市観光訪問団から贈呈された、およそ1000年前の古代蓮の種子を発芽させて、株分けしたものです。
建物前の屋外水槽で栽培されていて、美しい蓮の花を間近で楽しむことができます。

この古代ロマンあふれる蓮を見に行くことは、私にとって初夏の癒しの一つ。
毎年6月になると「そろそろ咲き始めたかな?」と、館のブログやXをチェックしています。

今年は6月上旬に一輪目の開花の情報が!
早速、傘を片手に足を運んでみたのですが、この時はほとんどつぼみの状態でした。

う~ん、物足りない。
というわけで、後日改めてリベンジをすることに!

ユニークな外観の松山市考古館。

古代蓮の水槽は屋外にあるので、開館時間外でも自由に見学できます。

6月初旬。蕾はまだまだ固い様子…。

近くには復元された高床式倉庫があります。

開花時間は午前中・わずか3日ほどで散ってしまう儚いひととき

6月中旬、20輪以上が開花したという情報を確認したので、再び考古館へ向かいました。

この日はすでにメディアで紹介されていたこともあり、今にも雨が降り出しそうな曇天にもかかわらず、蓮が栽培されている水槽の周りには多くの人が集まっていました。
皆がスマートフォンやカメラを蓮の花へ向け、思い思いにシャッターを切っています。

蓮の開花時間は午前中、朝7時から11時頃まで。
その時間を過ぎると花は閉じ、翌日の午前中に再び開き、そして開花3日目の午後には花びらが散ってしまうそうです。

私が着いたのは午前11時前で、きれいに咲いていたのは数輪だけ。
ほかの花はすでに閉じて丸くなっていました。

もう少し早い時間に来ていれば、もっとたくさんの花が見られただろうな、と自分の行動の遅さを少し悔やみました。

6月中旬になると、たくさんの花が開いていました。

水面から伸びた茎の先に花が咲きます。

手のひらサイズの大きさ。「大連古代蓮」は全て美しいピンク色です。

午前11時を過ぎると徐々に閉じてしまいます。見学はお早めに。

2種類の「カタク」とは?美しい蓮の花を間近で観察!

蓮の花の見どころは、愛らしいピンク色の花びらと、中心にある独特な形の「花托(かたく)」と呼ばれる部分です。

花托をよく見ると、穴が開いているように丸い突起が並んでいます。
これが蓮の雌しべにあたります。
そして、その外側をふわりと囲むように伸びている、ふさふさした部分が雄しべです。

2~3日間という短い寿命の間に、虫たちによって受粉すると、黄色い雌しべは茶色く変化します。
やがて花が散って雄しべも枯れると、花托は蜂の巣のような形の果托(かたく)に変化し、種をつくります。

水槽の中には、すでに花びらを散らした果托がいくつもあり、1000年前の古代蓮の命がさらに未来へ受け継がれていくのだなと思いました。

中心の丸い突起が雌しべ、その周りのふさふさした部分が雄しべ。

周辺には蜂やトンボ、蝶などが飛んでいました。

考古館ロビーのミニ展示「古代の蓮展」は見学自由。

蓮は仏教のシンボル。来住廃寺跡の出土品の丸瓦にも文様が。

古代蓮を見た後は、ローカルで充実した松山市考古館も楽しもう

古代蓮を見たあとは、考古館を見学するのが私のいつもの流れです。

常設展には松山周辺の遺跡から出土した品々が並んでいて、なじみのある地名も多く、「あの辺りにも遺跡があったんだな」と身近に感じられて、いつもワクワクします。
展示は、石包丁などの農具や土器、古墳時代(3世紀後半~6世紀ごろ)の古照遺跡の堰を復元した大型模型など盛りだくさん。

なかでも私は、顔が彫られた分銅型土製品が面白くて、つい見入ってしまいます。
土器に実際に触れられるコーナーや、土器パズルなど、随所に大人も子どもも楽しめる工夫があります。

開催中の特別展「四国のモノづくり―弥生時代の道具―」では、愛媛だけでなく四国各地の発掘成果が紹介されていました。
小さな勾玉が作られる手順や、甕の模様の解説など、コンパクトな空間ながら古代の道具や技がとても分かりやすく展示されていました。

古照遺跡から発掘された堰が再現されています。大きい!

にっこり笑った顔が彫られた、弥生時代の分銅型土製品。

1800年前の弥生時代に作られた、本物の土器に触れるコーナーも。

7月5日まで開催している特別展では、勾玉ができるまでの展示が。

珍品!?狸の足跡がついた、飛鳥時代の須恵器。

まとめ|古代蓮の咲く季節にこそ訪れたい「松山市考古館」

6月の松山市考古館は、約1000年前の種子から発芽した美しい蓮の花と、古の人々の営みを伝える展示を通して古代ロマンに思いを馳せることができる、私のおすすめスポットです。
常設展や特別展の他に、市内の発掘成果を速報で紹介するコーナーもあり、松山の考古学をリアルタイムで知ることができるのも魅力です。

大連古代蓮はお盆ごろまで咲き続けるそうですが、見頃は7月上旬頃とのこと。
昨年は182輪が咲いたそうで、今年はどれほど咲くのか楽しみです。

梅雨時期のおでかけに、松山市考古館へ足を運んでみてはいかがでしょう。
訪れる際は、花が開いている午前中がおすすめですよ。

松山市考古館のアクセス・基本情報

訪れたスポット/松山市考古館
住所/愛媛県松山市南斎院町乙67‐6
駐車場/あり(第四駐車場・約100台収容可)
料金/常設展一般100円・65歳以上50円・高校生以下は無料
問い合わせ先/松山市考古館
電話番号/089-923-8777
メール/koukokan@cul-spo.or.jp

松山市考古館 公式ホームページ

松山市考古館 公式X

reported by えだまめ
イマナニ体験レポート