愛媛県の紅葉狩りNAVI

  

紅葉+αを楽しめるスポットを厳選!

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

10月になると、暑く賑やかだった日々が嘘のように静まりかえり、どことなくセンチメンタルな気分になります。
今年は各地で行われる秋イベントが中止or縮小になるなど、例年より一層、寂しいような…。

しかし顔をあげて前を見れば、いつもと変わらない美しい秋がそこに!
赤、黄、橙に染まった山々の色彩を愛でることは、平安時代からずっと続いている、変わらない日本の風物詩です。

紅葉と渓谷のコラボをSNSにアップしたり、温泉にゆっくりと浸かりながら自分の時間を楽しんだり。
子どもを連れてお出かけできるスポットもいくつか用意しましたので、家族みんなで2020年の秋を楽しんでくださいね。

12km続く「滑床渓谷」沿いの遊歩道を歩く

宇和島市の南東部から松野町にまたがる「滑床渓谷」は四万十川水系の支流。
滑らかな岩と清らかな渓流が特徴です。
“滑床”の名は、河床がツルッとして滑らかなところからきているそうですよ。

「鬼ケ城山」「三本杭」など、周辺には1,000m級の山々があり、ブナ・ヒメシャラ・カエデなどの天然林が分布。
11月中旬頃には秋一色に染まり、渓谷に沿って作られた全長12kmの整備された遊歩道には、毎年多くの観光客が訪れ賑わっています。

中でも人気のあるスポットは「雪輪の滝前」。

巨大な一枚岩の上を流れる幅約20m、落差80mの「雪輪の滝」は、「日本の滝百選」にも選ばれており、カメラ好きにも愛されています。

迫力のある「滑床渓谷」の秋。
しかし、その迫力ゆえに、初めて渓谷散策にチャレンジする人にとっては、12kmの遊歩道には不安もあると思います。

そんな時は、「滑床渓谷」の入り口にある「滑床アウトドアセンター万年荘」を尋ねてみてください。

こちらは「滑床キャンプ場」の受付、釣り場の管理、渓谷や山々の案内などを行っている施設。

駐車場やトイレ、無料wi-fi、食堂も完備されているので、散策の拠点にピッタリ。
抱えている不安も解消されるハズです。

ちなみに食堂の「滑床ホットサンド」、オススメですよ!

そして11月7日(土)の11時からは、松野町蕨生奥内地区で「奥内の棚田まつり」が開催されます。

棚田とは傾斜地にある稲作地のこと。
「奥内の棚田」は「日本の棚田100選」「国の重要文化的景観」にも選ばれています。

灯篭によりライトアップされた棚田はとても幻想的。
10時ごろまでは明かりがあるそうなので、ゆっくりと棚田の風景を楽しめますね。

まつりでは地元住民によるバザーや和太鼓演奏など、様々な催しがあり賑やかな雰囲気。

背負子(おいこ)に荷物をのせて、全長150mほどの棚田の坂道を駆けあがる「おいこレース」は見応えあり!
美しい棚田の景色とともに、まつりを楽しんでくださいね。

■ 滑床渓谷(足摺宇和海国立公園)
住所/北宇和郡松野町目黒滑床渓谷
問い合わせ先/0895-49-1535(滑床アウトドアセンター)
定休日/不定
見頃/11月中旬
営業時間/9:00~16:00
料金/無料
イマナニで「滑床渓谷」の情報を見る
イマナニで「滑床渓谷の紅葉」の情報を見る

■ 奥内の棚田まつり
住所/松野町蕨生 奥内地区
問い合わせ先/0895-42-0505(松野町商工会)
日時/11月7日(土)11:00~16:00
イマナニで「奥内の棚田まつり」の情報を見る

「三滝渓谷自然公園」の渓谷美と、紅葉の美しさにうっとり

西予市城川町にある「三滝渓谷自然公園」には大小さまざまな滝があり、いろいろな組み合わせの渓谷と紅葉のコラボを堪能できるスポットです。

キレイに整備された遊歩道は、「城川自然ロッジ」から「三滝神社」まで続いており、上級者・中級者・初級者それぞれ、自分にピッタリのコースを選んで散策することができます。

遊歩道はキレイに整備されており、森林浴にピッタリ。
マイナスイオンたっぷりなので、心身ともにリラックスしてくださいね。

こちらは、オススメスポット!
1度に2つの滝を拝める「二見滝」です。

それぞれの滝には古くからの言い伝えがあり、その伝説が記された看板が立てられているのも素敵なところ。
休憩がてら歩みをとめ、その伝説の世界に浸ってみてはいかがでしょう。

「三滝渓谷自然公園」は紅葉狩りだけでなく、子どもと一緒に学びながら楽しむことができる施設があるのも高ポイントです。
三滝渓谷遊歩道の入り口にある「地質館」は、自然について学習できる施設。

1階は城川町の地質構造や地球の歴史、大陸が形成されていく様子などをわかりやすく解説&展示。
城川町内から産出された4億年前のクサリサンゴ、2億年前のアンモナイトなどの化石標本も展示されているので、興味津々なキッズも多いのでは?

2階は人と自然との共生、地球環境の保護の大切さについて学習するフロアになっています。

もうひとつの施設、「びっくりはうす」では、錯覚やトリックを使った不思議体験が楽しめます。

写真ではわかりにくいかもしれませんが、この部屋は全体が傾いており、中に入るとまっすぐ立つことができません。

錯覚を利用した絵が描かれたパネルや大きな万華鏡などが並んでいるフロアも。

この不思議な体験の数々。
紅葉狩りと合わせて、ぜひ一度体験してみてくださいね。

■ 三滝渓谷自然公園
住所/西予市城川町窪野2080
問い合わせ先/0894-83-1100(三滝公園管理棟)
定休日/地質館とびっくりはうすは火曜、年末年始12月30日〜1月3日
見頃/11月頃
営業時間/地質館とびっくりはうすは9:00~16:00
料金/地質館は一般300円、中学生200円/びっくりはうすは100円
イマナニで「三滝渓谷自然公園」の情報を見る
イマナニで「三滝渓谷自然公園の紅葉」の情報を見る

「奥道後 壱湯の守」の温泉に浸かりながら秋の風景を楽しむ

石手川の渓谷に佇む「奥道後 壱湯の守」は、西日本最大級の大露天風呂「翠明の湯」を有するホテル。

男女各7種の露天風呂があり、ゆっくりと湯に浸かりながら、美しい秋の紅葉をパノラマサイズで楽しむことができます。

風情が漂う日本庭園「三軒茶家」では、個室でランチ(3,000円/税別)を楽しむことも。「翠明の湯」の無料チケットがついてくるのでお得。
泉質がよい天然温泉は「美人の湯」とも名高いので、友人同士で訪れるのも楽しいですよ!

家族でゆっくりと楽しみたい人には、貸切露天風呂の利用もオススメ。
どの部屋からも紅葉を見ることができます。

なお、「壱湯の守」には無料で楽しむことができる足湯も用意されています。
そこから見る紅葉も、とっても素敵!

ヒノキを用い、管理も徹底しているので安全安心。
紅葉と月明かりのコラボを楽しんだり、友人とのおしゃべりを楽しんだり。
もちろんSNS映えもバッチリですね。

4階にあるメインロビーからの景色も素敵なのでお見逃しなく。

もうひとつ、オススメのスポットは敷地内にある「湧ヶ淵」です。
夜な夜な美女に化けては通行人を誑かしていたという大蛇伝説が残る渓谷「湧ヶ淵」は、奥道後の名勝地としても知られています。

花崗岩の奇石からなる渓谷と朱色に彩られた欄干、そして紅葉の素晴らしいコラボ!
とっても素敵ですよ。


【公式】 奥道後壱湯の守

■ 奥道後 壱湯の守
住所/松山市末町乙267-1
問い合わせ先/089-977-1111
定休日/無休
見頃/見頃は11月下旬~12月上旬
営業時間/受付は9:00~20:00
料金/翠明の湯は一般1,000円、3歳~小学生500円(税別)
イマナニで「奥道後 壱湯の守」の情報を見る
イマナニで「奥道後 壱湯の守の紅葉」の情報を見る

見どころいっぱい! 秋の「別子ライン」

新居浜市内中央部を流れる国領川の上流に架かる「生子橋」から「河又」に至る約10㎞の渓谷景勝地「別子ライン」は、紅葉が見事なことで有名。
「新日本百景」や「四国20景」など数々の名勝にも指定されています。

鹿森ダム周辺に架かるループ橋「青龍橋」は眺めもよく、爽快感抜群!
窓を全開にしてドライブすると、とっても気持ちの良いスポットです。

日本最古級の鋼製アーチ橋「遠登志(おとし)橋」は高さ23m!
補強工事が行われているので安全ですが、名前もちょっと恐ろしい感じで…スリル感たっぷり。

明治時代の鋼製アーチ橋はいくつかありますが、当時の姿を残しているのはここだけなのだとか。
渓谷美も素晴らしいスポットなので、車から降りて遊歩道を散策してみては?

近隣施設「マイントピア別子」には温泉施設や、子どもに人気のある遊戯施設も。
電動機付自転車をレンタルすることもできるので、秋の風景の中を駆け抜けてみるのも楽しそうですね。
マイントピア別子 レンタルサイクルの情報はこちら

■別子ライン
住所/新居浜市立川町
問い合わせ先/0897-43-1801(マイントピア別子)
定休日/無休
見頃/11月上旬頃~
営業時間/見学自由
料金/無料
イマナニで「別子ラインの紅葉」の情報を見る

「小田深山渓谷」の湯歩道を家族みんなで散策しよう

10月下旬頃から、モミジ・ケヤキ・クルミ・ミズナラ等、たくさんの木々が紅葉を始める「小田深山渓谷」。
遊歩道と県道を約60分かけて歩くコースでは、渓谷をぐるりと1周巡ることが可能です。

赤や青の川石、川のせせらぎ、対岸の景色など、秋のすべてを楽しむことができますよ。

気温が低いので防寒具を忘れずに。
渓谷内は携帯電話が通じないので、はぐれないよう気を付けてくださいね。

ゆっくりとくつろげるスペースもあるので、道の駅「小田の郷せせらぎ」でお弁当を買って秋時間を楽しむのも素敵。

随所にSNS映えスポットがあるので、思い出もたくさん作れますよ~。

■ 小田深山渓谷
住所/喜多郡内子町小田深山
問い合わせ先/0892-52-3111(小田支所)
定休日/無休
見頃/10月下旬~11月上旬
営業時間/見学自由
料金/無料
イマナニで「小田深山渓谷」の情報を見る
イマナニで「小田深山渓谷の紅葉」の情報を見る

パワースポットの名所「石鎚神社 中宮成就社」で穏やかな時間を過ごそう

西日本最高峰である「石鎚山」の紅葉は10月上旬頃から始まります。
山の紅葉を見たいけれど登山は大変…という人も、ロープウェイを下車し、「石鎚神社成就社」までの約20分のハイキングなら楽しめるはず。

「石鎚神社 中宮成就社」では、モミジ・カエデ・ブナなど広葉樹の紅葉を見ることができます。

「成就社」はその名のとおり、不屈の精神を培い、物事の成就を祈り、またその願い事を叶えるお社。
パワースポットとしても有名な場所なので、癒やしが欲しい人にもオススメです!

11月3日(火・祝日)までの日曜と祝日には「石鎚もみじまつり」を開催中。
餅まきは中止になるものの、神社務所にて先着100名にボールペンを配布しているので、ぜひGETしてくださいね。

■ 石鎚神社 中宮成就社
住所/西条市小松町石鎚422
問い合わせ先/0897-59-0106
定休日/無休
見頃/~11月初旬営業時間/
営業時間/8:00~17:00
料金/参拝無料
イマナニで「石鎚神社 中宮成就社」の情報を見る
イマナニで「石鎚神社 中宮成就社の紅葉」の情報を見る

船形遊具のある「金砂湖畔公園」で子どもと一緒に紅葉狩り

四国山地と法皇山脈の間に横たわる延長7㎞もの広大な人造湖「金砂湖」。
この名前は1300年以上前、銅山川で砂金を採取していたことに由来しているそう。

水面に映るモミジ、湖に架かる深紅の橋と紅葉のコラボ等、秋になると美しい風景で地域の人々を包んでいます。

小さな子どもをもつ家族連れに人気があるのは、こちらの船型遊具。

遊歩道も整備されているので安全安心。
敷地内には、直径4・5mの水車、柳瀬ダム建設の歴史やダムの働きなどを紹介する資料館も隣接。

釣りやジェットスキー、キャンプなどのアウトドアを通じ、自然と触れ合う人もたくさん!

一日を通して秋を楽しめるスポットなので、お弁当を持って多世代で遊ぶのも良いですね。

■ 金砂湖畔公園
住所/四国中央市金砂町平野山232
問い合わせ先/0896-28-6187(四国中央市 観光交通課)
定休日/無休
見頃/11月頃
営業時間/見学自由
料金/無料
イマナニで「金砂湖畔公園」の情報を見る
イマナニで「金砂湖畔公園の紅葉」の情報を見る

短い秋を濃厚に過ごそう!

紅葉狩りを思いっきり楽しむことができそうなスポットを7つピックアップしてみましたが、楽しめそうな場所は見つかったでしょうか?

私は小学3年生になった子どもを連れて、渓谷めぐりに初チャレンジしてみるつもりです。
あとは友人とゆっくりランチ&温泉に浸かりながら、紅葉を楽しみたいですね。

幼稚園児の可愛い姪っ子を連れて、景色の良い公園でピクニックもしたいなぁと思いますし…そんなことを考えていると秋ってあっという間。
計画的に遊び尽くしたいと思います!

皆さんも防寒対策を忘れず、今年だけの秋を楽しんでくださいね。

reported by イマナニ編集部 みほ
イマナニ特集