優勝への極意を伝授!「梅の種とばし大会」
「七折梅まつり」の名物大会。これを読めばあなたもチャンピオンに?!
見て、飛ばして?梅の楽しみ方色々
一万本を超える梅の木が美しい花を咲かせる七折梅園。毎年開花時期に合わせて開催される「七折梅まつり」が、今年も2月20日にスタートしました。今年は3月11日までの予定でお祭りを楽しむことができます。
さて今回は花だけでなく、梅の「種」で楽しむイベントをご紹介しましょう。
その名も「梅の種とばし大会」。
梅まつりの期間中の毎週土曜・日曜に行われる、大人気の大会です。手を使わず、口から梅干しの種を吹き出して、飛んだ距離を競います。
大会の司会も担当する係の竹内さんに、お話を伺いました。ちなみに竹内さんの後ろにいるのは…
ななおれ梅組合キャラクターの「ななうめちゃん」です。
「梅の種とばし大会」は、子供、女性、男性の3部門、それぞれ先着20名までがエントリーできます。午前10時に受付開始、11時から競技スタートですが、10時半頃には定員に達することが多いそう。人気の程が伺えますね。
「絶対に出場したい人は、10時をめがけて来るのが良いですよ。その前から並んでも、何なら前日の晩から並んでいただいても良いですよ(笑)」と竹内さん。気合を入れて行きましょう!
勝利への道は、種の準備から始まる!
まず最初に、出場者に梅干しが一個ずつ配られます。自分で食べて、飛ばす種を準備します。梅干しは昔ながらの塩とシソのシンプルな味。
竹内さん曰く、「口の中で梅肉をきれいに食べ尽くして、種をツルツルの状態にするのがコツ」だそうです。その理由は後ほど…。
梅組合の方のお手本の後、いよいよ子供の部がスタート。
体を反らせて勢いをつけて、口からプッと種を吹き出します。
種がブルーシート上を転がり、止まったところまでの距離をメジャーで計測。そう、転がることが、大切なのです。先ほど種をツルツルにしたのはこのため。梅肉が残っていると、シートにくっついて転がらないのです。
「弓なりに高く吹くより、前に向かって勢いよく吹くと転がります」と竹内さん。理由がわかると、全て納得できますね。
大会ルールは、ブルーシートの外に種が出てしまった場合(「OB」「ファウル」などと呼ばれる)は、もう1回だけチャレンジが可能。そしてシートの左端に置いてある七折小梅加工品などは、種が飛んだ場所の最寄りの品を賞品としてもらえます。
優勝者が語る、勝つための極意
子供の部の優勝者は、写真の真ん中の赤い服の水林君。記録は4m91cm !茨城県から砥部町の山村留学センターへ来た「留学生」だそうです。1年の留学生活の良い記念ですね。
水林君に、どうやって遠くまで飛ばしたのかたずねると、「斜め上へ勢いよく飛ばして、転がらせて距離を出そうと考えました」!なんと、竹内さんの言っていた「転がす」作戦を、自らあみ出し実行していたのです!さすが、優勝するだけの素質があります!
こちらの重松さんご夫妻は、10年ぶりくらいの出場だそう。ご主人は過去の優勝経験者!極意を伺うと、「種が大きい方が飛ばしやすいので、大きな梅干しをもらうといいですよ」とのこと。それから舌で種を包むようにしておくといいとか。
今年は残念ながら優勝とはなりませんでしたが、「楽しかった!」と奥様も大満足の笑みを浮かべておられました。
この日の女性の優勝記録は6m90cm、男性は13m27cm。過去の大会では、15m近い記録が出たこともあるそうですよ。ちなみに15m地点の先にある「世界記録」と書かれた赤い旗は非公式記録です。
いかがですか?ここに書かれた極意をしっかり頭に入れて、あなたも優勝を狙ってみませんか?
今年の大会は、3月は3日(土)、4日(日)、10日(土)、11日(日)と4回あります。ぜひ優勝、そして大記録を目指して出場してみましょう!
砥部町七折梅園
住所/愛媛県伊予郡砥部町七折109
電話/089-962-3064(ななおれ梅組合)
「第28回七折梅まつり」
開催期間/2月20日(火)〜3月11日(日)
開催時間/10:00〜16:00
駐車場/有り
入園料/300円、中学生以下・障害者無料
http://www.nanaore-koume.jp