完熟!もぎたて!イチゴ狩り!!
愛媛のイチゴを食べ尽くそう!
1月15日は『いちごの日』。
全国いちご消費拡大協議会が『いいいちご』のゴロ合わせで制定したのが始まりだそうです。
良いイチゴがたくさん収穫できる1月15日前後は、イチゴ狩りが続々とオープンします。
ところで、愛媛県はイチゴ栽培が盛んで、美味しいイチゴが食べられる農園がたくさんあるってご存知ですか?
今さら聞けない『美味しい食べ方』など、専門家の方にお話を伺ってきました。
イチゴ狩りのオープン前に、あらかじめ予習していきましょう!
とっても可愛い見た目に、甘~い香り♪
大人と子どもの心をキャッチする、美味しい『イチゴ』を探しに出かけませんか?
イチゴ狩り初心者、イチゴを学ぶ
今回イチゴについて教えてくださったのは、元農業高校教諭・現まつもとファーム代表の松本頼明さんです。
▲まつもとファーム オールいちごハウス
『まつもとファーム オールいちごハウス』は、松山市駅から一番近いイチゴ農園。
元農業高校教諭の知識と技術を活かした、体験&学習型のイチゴ狩りを楽しめます。
『期間限定のワンコイン(500円・30分)イチゴ狩り』などのお得なイベント情報は、お店のFacebookやInstagramをチェックしてみて。
■まつもとファーム オールいちごハウス
主な品種/あまおとめ、紅い雫
制限時間/90分
料金/中学生以上1,500円 小学生1,300円 2歳以上800円 65歳以上1,000円
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イチゴ狩りは『いつ』行くべき?
朝一に行くべきなのか、午後から行くべきなのか、何月頃に行くべきなのか…迷いますよね?
そもそも時間帯や時期によって、イチゴの実は変化するものなのでしょうか?
「イチゴの歯ごたえや瑞々しさを味わいたいなら、イチゴの実が締まっている朝一に行くのがベターです。」
「お昼頃からは若干、実がやわらかくなるので、小さなお子さんに向いていますね。」
「イチゴは、高温下ではデンプンを糖に変えることができません。従って美味しい時は『寒い時』!」
「1~2月あたりの寒い時期は、特に甘いモノが食べられるでしょう。」
「少しお安くたくさん食べたい人は、3~5月あたりの春先がオススメ。少し甘みが抑えられるものの、収穫量が多くなるので、農園によっては割引されていたりしますよ。」と松本先生。
時間帯・時期によって、イチゴの味や食感が変わるそうですよ。
色々な時間帯や時期を食べ比べてみたいですね。
▲はしもと農園
『はしもと農園』は、エミフルから車で5分の距離にあるイチゴ農園。
手間暇かけた「紅い雫」を贅沢に使ったソフトクリームやジェラート、イチゴ大福も人気です。
ナイトイチゴ狩りなどのイベントも開催されるので、Facebookでチェックしてみて。
■はしもと農園
主な品種/紅い雫、あまおとめ、おいCベリー、白雪小町、かおりの、ひめか、恋みのり、よつぼし
制限時間/60分
料金/大人(中学生以上) 1,500円・小学生1,200円・幼児(2歳以上)800円(4月以降は200円引き)
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美味しいイチゴの食べ方は?
小さな子どもは、イチゴを一口では食べられませんよね。
特に何も気にせずに、ポンと一口で食べきっていた筆者ですが…美味しい食べ方はあるのでしょうか?
「イチゴは尖っている先端が、一番甘みが強い部分です。」
「よって一口で食べない場合は、ヘタ(おしり)側から食べると、最後に甘く感じます。」
「逆方向から食べ始めると、最後に酸っぱく感じるでしょう。」と松本先生。
私は今まで、我が子に酸っぱい思いをさせていたのかもしれません。
さっそく子どもに「お楽しみは最後に取っておこうね!」と教えたいと思いました。
▲いちご日和
『いちご日和』は行列のできる「いちごシェイク」で有名な、東温市のイチゴ農園。
カフェが併設されており、溢れるいちごソースのかかったかき氷や、コンポート、ジャム、大福、タルト、ババロアなど、イチゴをふんだんに使ったスイーツが豊富な点も魅力です。
子連れで使いやすいテーブルやイチゴのブランコなど、イチゴの花言葉「幸せな家族」を表したような優しい工夫がたくさん見られますよ。
■いちご日和
主な品種/紅ほっぺ、かおりの
制限時間/90分
料金/大人(中学生以上)1,500円・小学生1,300円・幼児(2歳以上)1,000円
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完熟イチゴって何?
たまに「完熟イチゴ」という文字を見かけるものの、どういったものが完熟なのか、完熟の条件などがよくわからない筆者。
きっと甘くて美味しいものに違いないので、見分け方をお聞きしました。
▲あかまつ農園HPより
「完熟イチゴは、ヘタの根元まで赤くなったイチゴのことを指します。」
「完熟イチゴは流通過程で傷みやすいため、あまり市場に出回りません。」
「イチゴは収穫後から徐々に鮮度が下がっていくので、鮮度が最高の完熟イチゴを食べられるのは、イチゴ狩りならでは!」と松本先生。
人があまり行かない奥から探したり、農園の方に「完熟はどこですか?」と、探す目安のレーンを聞いたりしてみるのも良いそうですよ。
もし上手く探せなかったら…美味しい苺スイーツを楽しんでみては?
イチゴ農園ならではの、完熟イチゴをふんだんに使ったスイーツが楽しめる農園が増えていますよ。
▲ゆきもと農園
『ゆきもと農園』は、あまおとめを使った「もぎたてイチゴソフト」が有名なイチゴ&ブドウ農園。
果物は一切出荷されないため、時間制限無しで、ゆっくりと果物狩りを楽しむことができます。
ソフトクリームやかき氷、ジャムなど、イチゴの香りと甘みがしっかりと味わえるカフェも人気。
■ゆきもと農園
主な品種/紅ほっぺ、あまおとめ、おいCベリー、淡雪、紅い雫
制限時間/無し
料金/大人(中学生以上) 1,600円・小学生1,200円・幼児(3歳以上)700円
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愛媛発!美味しいイチゴたち
様々な品種がある「イチゴ」ですが、実はココ愛媛で誕生した品種も多数あるそうです。
「愛媛発のイチゴの品種は、愛媛県民なら覚えておいて欲しいですね!」と松本先生。
愛媛のイチゴ農園で特に取り扱いの多い品種をピックアップしました。
【あまおとめ:愛媛】
甘みがとても強く、酸味が少ないため、子どもに人気のある品種です。
丈夫で栽培しやすく、多収であるため、農園にも人気があるそう。
大粒で、完熟すると桃の風味を感じます。
【紅い雫:愛媛】
年配の方や女性にウケが良い品種です。
甘いだけでなく、程よい酸味が含まれた『バランスの良いイチゴ』なので、大人向け。
一粒一粒の味わいが濃厚なのも特徴のひとつ。
【紅ほっぺ:静岡】
日本全国で生産されており、愛媛でも多くのイチゴ農園で生産されています。
甘みと酸味のバランスが良く、果色も鮮やかな赤。食感も良い王道のイチゴです。
愛媛県では、特にこの3品種を見かける機会が多いと思います。ぜひ覚えておきましょう!
▲エコファームうちこ
『エコファームうちこ』は、旬の果物狩りを一年中楽しめる、周年観光農園。
イチゴ棚は可動式なので、ベビーカーや車椅子でもイチゴ狩りを楽しめます。
時間制限が無いので、多品種のイチゴをゆっくりと味わって食べ比べることができるのが嬉しい。
■エコファームうちこ
主な品種/あかねっ娘、あきひめ、あまおとめ、さちのか、とちおとめ、紅ほっぺ、紅い雫、おいCベリー、桃燻、かんなひめ
制限時間/無し
料金/中学生以上1,200円・小学生1,000円・幼児(3歳以上)800円(平日は100円割引)
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美味しいイチゴを持ち帰ろう!
イチゴ農園によっては、お持ち帰り用のイチゴも販売しています。
持ち帰ったイチゴを美味しくいただく際に、気を付けることを聞いてきました。
「持ち帰ったら、ラップなどに包んで冷蔵庫で保存してください。」
「水洗いすると、その瞬間から急速に傷み始め、放置後はブヨブヨとした食感になってしまいますので、食べる直前に洗ってくださいね。」
「その際、包丁でヘタを切るのは『洗った後』!先に切って洗ってしまうと、そこから味や栄養が抜けてしまって、水っぽくなってしまいます。」と松本先生。
イチゴ狩り農園では、完熟イチゴを入手することが多いと思うので、持って帰ったらその日のうちか翌日くらいで食べる方が良いそう。
▲あかまつ農園
『あかまつ農園』は、南予で産まれた「レッドパール」をはじめとした、希少な品種を大切に育てているイチゴ農園。
トップ品質のイチゴは、東京の高級果物店「高野フルーツパーラー」へ販売され、パフェになった実績もあります。
県内外の有名洋菓子店やイタリアンレストランなどでも使用されているイチゴをご賞味あれ。
■あかまつ農園
主な品種/レッドパール、紅ほっぺ、あまおとめ
制限時間/60分
料金/【1~2月末】中学生以上1,500円・小学生1,200円・幼児(3才~小学生未満)800円【3月~】中学生以上1,300円・小学生1,000円・幼児(3才~小学生未満)700円
冬はイチゴをたくさん食べるべき!その理由とは…
イチゴは意外なことに、レモンの次にビタミンCの含有量の多い果物だそうです。
温州ミカンの2倍近くあるらしく、親指サイズのイチゴを4~5粒食べるだけで、一日あたりの推奨摂取ビタミンC量をまかなえるとか。
ヒトの身体はビタミンCを生成することができず、食品から摂取するしかありません。
ビタミンCは細胞のコラーゲン生成を促す働きがあるので、お肌の張りもアップしますよ。
イチゴには葉酸も多く含まれていて、貧血に悩まされやすい女性にオススメ。
また、イチゴに含まれるカリウムは、体内の塩分を排出する効果があるので、むくみにも効果的なんだそう。
見た目も可愛く、味も良いイチゴ。
特に女性に嬉しい効果がたくさん備わっていて、栄養補給にもピッタリですね。
『KiKi’s苺ハウス』はしまなみ海道の真ん中、大三島にある『海の見えるイチゴ農園』です。
大三島インターから右折200mの位置にあり、『道の駅 多々羅しまなみ公園』にも近いので、旅行プランにも適しています。
しまなみ海道サイクリングの途中に、太陽の光をいっぱい浴びた、島育ちの美味しいイチゴを頬張ってみては。
■KiKi’s苺ハウス
主な品種/あまおとめ
制限時間/30分
料金/【1~3月】小学生以上1,500円・2歳以上600円【4~6月】小学生以上1,200円2歳以上500円
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いろんなイチゴを楽しんで
▲すっぽり隠れてしまうので、ちいさな子どもが迷子にならないように注意しましょう。
いかがでしたか?
これでイチゴ狩りの予習はバッチリではないでしょうか。
松本先生によると、同じ品種のイチゴであっても、育成された土地によって味が違うそうです。
収穫する時間帯や時期、イチゴの品種、育った地域、日照時間、土壌、肥料などなど…様々な要因で味が変わってくるそうです。
県内にはたくさんのイチゴ農園があり、愛媛生まれを含む数多くのイチゴが栽培されています。
ぜひ、各地・各期間の様々な違いを確かめて、『美味しい愛媛のイチゴ』を味わってくださいね!