夏の県総合科学博物館『物理学者が出会った美の世界 カレイドスコープワンダーランド』

  

もう二度と見られない!?一期一会の光の芸術を見に行こう!

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みなさんは「カレイドスコープ」というモノをご存じですか?
日本語で「万華鏡」と呼ぶ、お土産物屋さんでよく見かける筒状のおもちゃです。

「Kaleidoscope(カレイドスコープ)」はギリシャ語の「Kalos(美しい)」「Eidos(形)」「Scopio(見るもの)」から名付けられていますが、その名の通り、大変美しい模様が見られ、人々の心を癒します。

この「カレイドスコープ(以下、万華鏡)」、実は、とてもサイエンスな要素が満載なんです!
仕組みさえ理解できば、簡単なモノなら自作もできちゃう♪
私たちにとって、身近な芸術品だと知っていましたか?

愛媛県総合科学博物館(以下、科博)では、夏の特別展「物理学者が出会った美の世界 カレイドスコープワンダーランド」を開催中!

企画展示室内には、約150点を超える展示品やパネルがズラリと並びます。

万華鏡200年の歴史から、筒の中で美しい模様を作る仕組みのパネルや実物模型、国内外の作家さんによる渾身の万華鏡アート作品群の数々―…
そして見るだけじゃなく、巨大な万華鏡の中に入っちゃったり、触れたり、動かしちゃったりできるコーナーも!

子どもも大人も、大満足できる涼しげでキラキラな世界へ、いらっしゃい!!
ラストでは、お楽しみの『チケットプレゼント』もありますよ♪

夏の特別展「物理学者が出会った美の世界 カレイドスコープワンダーランド」

専門学芸員の進 悦子さんに、万華鏡についてお話を伺いました。

「こんなに数多くの万華鏡が、愛媛に一堂に集まる機会は、そうありません!」
「研究中に偶然生まれた美しい芸術作品を、ぜひご覧ください」と進さん。

この特別展は、
「ようこそ!万華鏡ワールドへ」
「ミラーボール回廊」
「万華鏡サイエンス」
「カレイドスコープワンダーランド」
「カゲエドスコープ」
「華麗なるアート万華鏡の世界」
「万華鏡の歴史をたどる」
「万華鏡アトリエ」
という、盛りだくさんなエリアで構成されています。

今回は、この特別展の目玉やイチオシポイント、企画展の楽しみ方など、厳選してお届けしますよ!

金色に輝くこのお城を、あなたは知ってる!?

入ってすぐに目に入るのが、こんもりとした山の上に、お城がそびえ立っているオブジェ。
実はこれ、大きな万華鏡なんです!

松山在住の筆者には、見覚えのあるお城だなぁと思っておりましたら…
このお城はなんと!
松山市民にはなじみ深い、『松山城』ではありませんか!

関西万華鏡同好会の須崎伸一さんが、今回の特別展のために特別に制作された作品です。

側部にあるのぞき穴から見れば、金ピカの松山城がキラキラと輝きながら廻っていて、ため息が出ますよ!
松山城は別名『金亀城(きんきじょう)』とも呼ばれているので、金色なのはピッタリですね。

愛媛県民はぜひ、チェックを!!

まるでワープ中!?光のトンネル『ミラーボール回廊』

一歩足を踏み込めば、そこは光と音のファンタジーな空間!

キラキラと輝く9パターンからなるこのコンテンツは、子どもに大人気!
科博のマスコットキャラ『カハクン』も登場していますよ。

やや暗いですので、足元にはお気を付けて。

万華鏡の中に入ってみない??『カゲエドスコープ』

『カゲエドスコープ』は、筆者イチオシのスポットです!

ここは「万華鏡の中に入ってみよう!」というコンセプトで作られた、万華鏡の中をデジタルで再現した空間で、万華鏡の仕組みが学べるコーナー横にあります。

投影口になっている手元の小さな三角形に模様スティックをかざせば、プロジェクターを介して模様が投影され、また自分自身が大きな三角形の中に入れば、自分が6人に分身しちゃいます。

なかなかできる体験ではないので、大人も子どもも、夢中になること間違いなし!

こんなにも美しい『ゴジラ』、見たことある!?

華麗なるアート万華鏡の世界で、ひときわ目を引くのが、この『GODZILLA(ゴジラ)』

チラシにも掲載されている、煌びやかなゴジラのオブジェが気になっていた方も多いのでは?もちろん、こちらも万華鏡!

学芸員の進さんもオススメするこちらのゴジラ…
なんと!2021年にアメリカで開催された『万華鏡世界大会』で最優秀賞に輝いた、日本人の山見浩司さんの作品です。

外観の華やかさも素晴らしいのですが、背中ののぞき穴から見た模様の繊細さが、ひときわ際立っていて鳥肌モノ!ぜひ、のぞいてみてくださいね!

とっても綺麗なランプ…だと思ったら、万華鏡!?

この万華鏡は、光り輝くランプになっています!

表面は先ほどのゴジラと同じダイクロイックガラスと呼ばれる、虹色に輝く特殊な素材が使われていて、電源を入れるとこのようにキラキラ。

こちらは海外作家の万華鏡で、ジュディス・ポール&トムダーディン作の「Lumiere(ルミエール)」という作品ですよ。

愛媛といえば?あのジューシーな果物が万華鏡に!

ぷっくりとしたミカンの形が愛くるしい!
お菓子のような見た目のこれも、なんと万華鏡です。

関西の万華鏡作家、匂梅智晴さんが今回のために試行錯誤をして作ってくださったもの。
2種類あり、鏡の枚数や角度が違うので、似たような見た目ですが、模様が全然違って見えますよ。

展示されているモノのなかでも、特に小ぶりなサイズなので、両手でしっかりと持てば、子どもさんにも見やすいかもしれません!
保護者さんは、しっかりサポートよろしくお願いしますね。

偶然生まれたの!?カレイドスコープの歴史について

みなさんは万華鏡って、どこで生まれたか知っていますか?
何となく、日本生まれだと思っていた方もいらっしゃったのでは…?

その答えは、万華鏡の歴史を辿るコーナーで知ることができます。

約200年前、スコットランドの物理学者デヴィッド・ブリュースターが「どうすれば、灯台の灯りをもっと遠くに飛ばせるだろうか?」と、光学研究を行っていた時に、美しい模様ができることを発見したのです!

万華鏡の仕組みは意外とシンプルな構造だったので、瞬く間に世界中に広がっていきました!
ブリュースターが仕組みを発見した3年後には、江戸時代後期だった日本にも伝わっていたそうですよ。

「カレイドスコープワンダーランドコーナー」では、自分の顔が万華鏡の模様になったり、万華鏡の中に入ったりと思いっきり楽しめ、「万華鏡サイエンスコーナー」では、鏡の数や角度が変わるとどのように見えるのか?万華鏡の美しい模様ができる仕組みを学ぶことができます。

「これはどう見るの?」少しでも迷ったら、スタッフさんに声掛けを!

今回の企画展の面白いところは、万華鏡を自分で手に持ったり、回したり。
大型で動かせないものもありますが、光の向きや本体の角度など、自分である程度見方を調節することができます。

「両手で持ってのぞいてください」「セルを回しながら覗いてください」など、作品の一つ一つに「どうやって見るか?」が書いてあるのですが、どこを回すのか不安なものも少なくありません。

それもそのはず!
最近のアートな万華鏡は見た目にもこだわり、前述したスタンドライト型といった、インテリアとして飾られていても不思議ではないモノも少なくありません。

万華鏡の扱いに少しでも迷われたら、赤い服を着たスタッフさんに「どうやって見るのですか?」と質問しましょう!

より美しく見るアイテム『マグライト』!

この企画展を楽しむために、万華鏡を綺麗に見るコツをお伝えしましょう!

それは、光を当てること!
マグライトでオブジェクト部分を照らしてあげると、その万華鏡のポテンシャルを最大限に高めることができます。

万華鏡は繊細な美術品なので、落とさないよう両手で持つのが基本です。
お2人以上で来館されるのでしたら、マグライトをご持参してみても良いかもしれません。

お1人でのご来館やもう一人が未就学児等の場合は、赤い服を着たスタッフさんにお声がけしてみてください。
スタッフさんは皆、マグライトを携帯しているので、照らしてくれますよ!

国内外のセンスの違いも楽しい!

「海外の作家さんは、教会のステンドグラスのイメージが潜在意識に働いているのか、筒の中で『丸く』表現される方が多い傾向にある…気がしますね」
「逆に、日本の作家さんは、非常に繊細で広がりのある作りを好む傾向にある気がします」と、学芸員の進さん。

今回の特別展で展示されている作家さんの作品の多くに、その傾向がみられているのかも…!?
その真相は、あなた自身の目でチェックしてみてください。

国内外の感性の違いによる、万華鏡の観方も面白いですよ!

気に入った作家さんのアイテムをゲットしちゃわない?!

特別展で、気に入った万華鏡作品があれば、作者さんの名前を覚えておいて。

ミュージアムショップでは、期間限定で万華鏡作家さんの作品や自作できる万華鏡キットなどの、万華鏡関連グッズが販売中です。

誕生石を使った美しい万華鏡や、ネックレスになった可愛い万華鏡など、色々なバリエーションの品が用意されています。
自分用はもちろん、大切な人へのプレゼントに、いかがですか?

仕組みを理解して、作りたくなってきたあなた!
自由研究用の工作で、万華鏡を作ってみたいなと思ったそこの君!

自作できちゃうワークショップも開催中ですよ!

万華鏡の本体も、模様も…―
見た目の美しさ、華やかさのバランスがとれた作品が数多く、とても心癒される企画展です。

万華鏡の映像は、その時の一瞬一瞬「もう一度見られる」ものではありません。
涼しい館内で、偶然の美を楽しんでいきませんか?

抽選でペア15組・30名様に無料入場券をプレゼント!
特別展「物理学者が出会った美の世界 カレイドスコープワンダーランド」
常設展+特別展の両展示を全てご覧になれるチケットです。

チケット希望の方はこちらから

応募期間:2022年8月15日~8月28日
当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせて頂きます。

■ 特別展「物理学者が出会った美の世界 カレイドスコープワンダーランド」
開催期間/7月16日(土)~9月19日(月)※19日は祝日のため営業
開館時間/9:00~17:30(博物館入館は17:00まで)
開催期間中の休館日/※夏休み期間中は、毎日開館
観覧料/特別展のみ:大人(高校生以上)700円、65歳以上600円、小中学生400円
イマナニで「特別展「物理学者が出会った美の世界 カレイドスコープワンダーランド」」の情報を見る

■ 愛媛県総合科学博物館
住所/愛媛県新居浜市大生院2133-2
電話/0897-40-4100
営業/9:00~17:30(入館は17:00まで)
定休/月曜(祝日・第一月曜は開館、翌平日休館)※夏休み期間中は、毎日開館
料金常設展示観覧料/大人(高校生以上)540円、65歳以上280円、小中学生無料 ※プラネタリウムは別途
イマナニで「愛媛県総合科学博物館」の情報を見る
愛媛県総合科学博物館 公式HPはこちら


reported by イマナニ編集部 Natuorhytym
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