祝!「足摺宇和海国立公園」50周年!「あしうわまんぷくフェスタ」も開催

  

世界に誇る景観美!四国が誇る国立公園には唯一無二の自然が満載

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四国の南西部に位置する、高知県足摺岬。
県内の最南端に位置するこの場所は、太平洋を流れる黒潮によってできた、豪快ながらも優美さを兼ね備える地形・景観が大きな特徴です。

自然豊かな四国に暮らす私たちには、この景色はすっかり見慣れたものかもしれません。
ですが全国的に、そして世界的に見た際、この雄大な景観はそうそうお目にかかれるものではない、非常に珍しい光景です。

そんな豊かな自然の景観や生態系を守り未来へと残すために、この足摺岬一帯の地域を総称した「足摺国定公園」が誕生したのは1955年のこと。
その後、足摺から県境を経て北にある愛媛県の宇和海地域、そして海岸線のみならず海の中となる海中公園地区。

上記のエリアを追加して1972年に新たに生まれたのが、「足摺宇和海国立公園」です!

いくつか有名なスポットを挙げると、まず名前にも冠された高知県の最西端・足摺岬!
また近年SNSで景観の美しさが話題になった大月町・柏島や、土佐清水市・足摺海洋館のある竜串エリアも国立公園に該当します。

さらに愛媛県は、愛南町の海沿いや鹿島、内海の海岸沿い。
宇和島市南西部の離島周辺や山間となる滑床渓谷も、国立公園に該当する場所ですね。

今年2022年は、そんな「足摺宇和海国立公園」が誕生してちょうど50年となる節目の年。
それを記念して地域の様々なグルメが揃う「あしうわまんぷくフェスタ」など、いろんなイベントも開催予定!
この場所にしかない自然の魅力に触れるには、ぴったりのタイミングですよ。

美しい景色、珍しい生き物たち、そして自然の中で育まれる美味しい食べ物など、たくさんの魅力が詰まった「足摺宇和海国立公園」。
この国立公園の50年の歩みや詳しい見どころ、そして50周年記念イベントの開催内容を、今回は解説していきましょう!

広大な大地と雄大な自然を守る…国立公園って一体どんなところ?

そもそも「国立公園」とは、具体的にどういったものなのでしょうか?
「公園」という言葉の響きから、広い原っぱや庭園をイメージする人も多いかもしれません。
しかしこの国立公園とは、特定の施設や敷地には収まりきらないほどの広い地域一帯を指しています。

日本を代表する優れた自然の風景や景観を保護し、未来へと繋いでいくために。
国から「この地域を開発してはいけない」「景観の鑑賞がしやすいように、設備や環境を整えなさい」と指定されたのが、この「国立公園」と呼ばれるエリアです。

雄大な自然を擁する四国でも、国立公園として指定されているのは、足摺・宇和海の地域を含めた2か所だけ。
また同時に、国立公園のエリアの一部が「科学的に貴重な地質や地形」として保全される地域として、日本ジオパークに土佐清水ジオパークが認定されています。

それでは、この足摺・宇和海の地域は、一体なにが他と比べて優れているのか。
複数のポイントがありますが、その中でも特筆すべきは美しい海中景観です!

世界最大級の暖流、黒潮の影響を大きく受けるこの地域の海。
透明度の高さのみならず、海中には南国の海を思わせる色鮮やかな生き物がたくさん生息しています。

チョウチョウウオなどの熱帯魚に、ポップな色合いで目を引くサンゴたち。
沖縄の海にも負けない鮮やかなブルーと生き物たちのカラフルなコントラストは、間違いなくここでしか見られない幻想的な景色ですね。

またそれ以外にも、周辺の海中には多彩な魚や生き物たちが多数。
ブリやマグロなど、私たちの生活にも馴染み深い魚を始め、ジンベエザメやマンボウ、ニタリクジラやイルカ、ウミガメなど。

なかなか普段はお目にかかれない珍しい生き物も、この海域には野生で生息しています。
運が良ければシュノーケリングやクルージングなどの際に、彼らに会うこともできるかも?

さらに海中のみならず、地形の変化に富んだ海岸線沿いの景色も見どころのひとつ。
足摺岬や竜串にある断崖絶壁の隆起海岸や、叶崎、大堂海岸などの岩礁が点在する複雑で繊細な景色となる海岸。

また一方愛媛の宇和海地域は、細長く突き出た半島などによる入り組んだ海岸線や、それらを取り囲むように浮かぶ島々が、独特の景色を形成しています。

そして豊かな海を臨む山々にも、多くの動植物たちが息づいています。
温暖な気候の影響か、森林に生育するのは暖温帯に分布する植物たち。
ヤッコソウなどの独特の見た目をした植物や、色鮮やかなツツジの群生なども見られます。
ニホンザルやニホンジカなどの野生動物もいるほか、海岸線にはウミウなどの海沿いならではの動物の姿を見ることもできますね。

豊かな自然と、その自然を守り伝えてきた人々の暮らしが息づく足摺宇和海国立公園。
恵まれた土壌と温暖な環境に囲まれたこの地で、50年先も100年先も、この地ならではの景色や生き物たちの暮らしを守り続けられるように。
それがこの場所に与えられた、大きな役割のひとつでもあるのでしょう。

国立公園の魅力を知るならここ!要チェックなおすすめスポット

四国が誇る大自然の景観が堪能できる、足摺宇和海国立公園。
一度その景色を見に行ってみたい!と思うものの、エリア自体が広すぎてどこに行けばわからない…という人もいることでしょう。
そんな方に向けてのおすすめスポットもご紹介します!

まず最初のスポットが、「足摺宇和海国立公園 竜串ビジターセンターうみのわ」!
人と人、人と自然を繋ぐ場所として2020年にオープンしたこちらの施設。足摺宇和海国立公園の拠点として、いろんな情報を幅広く展示・紹介しているスポットです。

国立公園内の景色やアクティビティ、そしてグルメも「うみのわ」にお任せ。
周辺エリアに訪れた際は、最初にここへと足を運んで情報をゲットしてから、ぜひフィールドに繰り出してみては。

さらに、施設の目の前には広々とした海水浴場や、併設された温水シャワーなども。
夏場は地域住民や、県内外から訪れた観光客の方でも賑わっています。

ゆったりとしたスペースを構えた館内には、子どもたちが遊べるキッズスペースも。
家族連れの休憩スポットとしても利用できる、便利な施設でもありますね。

もうひとつ押さえておきたいスポットには、「高知県立足摺海洋館 SATOUMI」があります。
ここは足摺宇和海国立公園の中でも、竜串エリア周辺の生態系に特化した水族館!

この地に降った雨は、山中の川の源流から海へと流れます。
その水の流れを中心とした森、川、海の生態系を、最新の技術などを使って臨場感満載に展示した施設となっています。

館内で見られる生き物たちの種類は約350種、数にして1万5千点!
非常に充実したボリュームのある水族館としても人気です。

色鮮やかな熱帯魚や深海魚にクラゲ、かわいいカワウソやウミガメなど。
迫力の大パノラマの水槽で、躍動する水辺の生き物たちの魅力をぜひ堪能してください。

この他にも、海の中を見ることのできる「足摺海底館」や「グラスボート」、キャンプも楽しめる「スノーピーク土佐清水キャンプフィールド」など。
上記の二施設を中心として、この竜串のエリアには足摺宇和海国立公園の自然を楽しめるスポットがたくさん。
ぜひ上記施設にも足を運んで、ここならではの景色や生き物たちの暮らしに楽しく触れてみてくださいね。

記念すべき50周年イベントも開催!グルメフェス&スタンプラリーetc.

この地ならではの様々な自然の魅力が満載の足摺宇和海国立公園。
先述の通り、今年2022年はこの場所が国立公園に認定されてちょうど50年の節目の年。
それを記念して、周辺エリアではたくさんのイベントや催し物なども予定されています!

今回最も大きな目玉イベントとなるのは、やはり11月に開催される「あしうわまんぷくフェスタ」!
こちらは文字通り足摺・宇和海周辺の美味しい食べ物がたくさん集まった、ご当地グルメフェスタとなるイベントです。

壮大で豪快な山と海の自然に囲まれたこの場所は、自然由来の美味しい食材も満載!
抜群の新鮮さが自慢の鰹のたたきに、獲れたての白身魚を使ったじゃこてんやかまぼこ。

この地ならではのきじ肉を使った一品や昔ながらの素朴な味わいのパン、フレッシュなみかんを使ったスイーツに、写真映えのするフルーツサンドまで。
実に約30店舗ものグルメ出店を予定した、まさに「食のお祭り」ともなっています。

またご当地イベントとして毎年恒例の、「第4回宗田節まつり」「第8回ジョン万祭り」も同時開催。
複数種類の鰹節から取った出汁の飲み比べが楽しめる宗田節まつりや、足摺が誇る偉人・ジョン万次郎に因んだこちらのお祭りも人気のイベントです。

開催日時は2022年11月13日(日)10:00~15:30。
場所は足摺海洋館SATOUMI駐車場にて。

食欲の秋にもぴったりのこちらのイベント。
ぜひ友達や家族を誘って、みんなで美味しい足摺・宇和海のグルメを満喫しに来てくださいね!

また50周年を記念して、この他にも「50th記念コースSTAMP RALLY」が開催中。
こちらはアプリをダウンロードした後、足摺宇和海国立公園のエリアにあるチェックインポイントもしくは指定の写真を、インスタにハッシュタグ投稿することでコインをゲットし、記念品に応募できる期間限定のスタンプラリーです。

応募期間も2022年9月23日~2023年3月31日までと長めのこちらのイベント。
一度に一気に回ってみるもよし、期間を開けて少しずつスポットを巡回してもOK!
美しい景観や壮大な景色を巡って楽しむ際は、ぜひこちらのスタンプラリーにも併せて参加するのもオススメです!

豊かな自然といのちの恵みをこれから先も未来へ繋いで

過去から未来へ大切に守られてきた、足摺・宇和海の海や山などの自然。
世界的に見ても非常に稀少で珍しく、そして美しい景色を、私たちはこれからも大事に守り続けていかなければなりません。

今年2022年の50周年という節目の年を機会に、今まで足を運んだことがある方も、一度も訪れたことがない、という人も。足摺宇和海国立公園の景観を、ぜひ自分の目で直接確かめてみてはいかがでしょう。
もしかしたら私たちのまだ知らない新たな発見を、この雄大な大自然の中で、改めて見つけることができるかもしれませんよ。

■ あしうわまんぷくフェスタ
開催日時:2022年11月13日(日)10:00~15:30
開催場所:足摺海洋館SATOUMI駐車場
問合先:足摺宇和海国立公園50周年記念事業 実行委員会事務局
    (土佐清水市国立公園*ジオパーク推進課)
TEL:0880-87-9590
イマナニで「高知県立 足摺海洋館SATOUMI」の情報を見る

■ 足摺宇和海国立公園 竜串ビジターセンターうみのわ
住所:高知県土佐清水市三崎字今芝4032-2
TEL:0880-87-9500
開館時間:9:00~17:00
定休日:火曜(ただし、7月~9月無休)
竜串ビジターセンターうみのわ 公式HPはこちら
イマナニで「竜串ビジターセンターうみのわ」の情報を見る

reported by イマナニ編集部 曽我美なつめ
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