“土佐の「おきゃく」2023”よさこいだけじゃない! 高知県の真の魅力がてんこ盛り!

  

お酒や宴会、楽しいこと大好き! 高知県人のルーツに迫る一大イベント!

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皆さんは、高知県にどのようなイメージを持っているでしょうか?
毎年に夏に行われるよさこい祭りのように、華やかなお祭り事が好き!というイメージ。
あるいはお酒に強い人や、宴会好きな人が多いという印象を持つ人も多いかと思います。

一貫して大勢でわいわいと集まり、にぎやかで楽しいことをするのが大好きな高知人。
そんな県民性を大いに反映したイベントが、今回ご紹介する高知の「おきゃく」です!

毎年3月に、主に高知市にて開催されるこのおきゃく。
高知の人々にとってはよさこい祭りと並ぶ一大イベントですが、県外の方は「何それ?」という人も多いことでしょう。

よさこい祭りに比べるとまだまだ知名度では劣りますが、昔ながらの地域に根付いた高知の文化に触れられる、非常にユニークなイベントであるおきゃく。
その魅力や見どころを、今回はたっぷりご紹介致します!

2023年の開催は3月4日(土)~3月12日(日)。
真の高知の魅力が詰まったこのイベントに、ぜひ今年は足を運んでみませんか?

本当の高知の楽しさを知るならこれ! 「おきゃく」ってどんなイベント?

まず最初に、そもそも「おきゃく」とはどんなイベントなのでしょう?
「おきゃく」という言葉は、土佐弁でそのまま宴会、酒宴という意味。
ずばりこのイベントを一言で表すならば、「高知の町全体で開催される、とても盛大な大宴会」です!

高知の人は昔から、何かにつけて宴会を開催するのが大好き!
特に冠婚葬祭の際などは親戚や近所の人、友人などを大勢招いて自宅で酒席を設けることも非常に多い土地柄です。

皆でわいわい食事やお酒を楽しみ、弾む会話の中でいろんな人との交流を深める。
そういった文化からお酒好きな人も多く、和食オードブルとも言えるご当地料理・皿鉢料理が人気でもあるのです。

しかし時代の流れや、近年は特にコロナ禍の影響もあり、いわゆる昔ながらのおきゃくが開かれることはずいぶん少なくなりました。
その中でも、高知らしいこの文化をどうにか残していきたい。
そんな思いから始まったのが、この“土佐の「おきゃく」”になっています。

【土佐の「おきゃく」2022】

イベントとして土佐の「おきゃく」が始まったのは2006年。
近年では宴会のみならず、先述の皿鉢料理に様々な料理が入っているように、イベント期間中にはスポーツや音楽、グルメやアート・カルチャーなど、様々なジャンルの催し物が開催となります。

昔ながらの高知の文化の中で、様々な新しい高知の魅力を発見する。
そんなイベントとしても老若男女問わず人気になっているんですね。

【おきゃく電車2022】

今年の“土佐の「おきゃく」2023”でも、例に漏れず期間中は高知市内のいろんな場所で多くの催し物が開催!
9日間の日程の中、全29イベントがあちこちで行われます。

公式サイトや配布パンフレットには一覧も掲載されているので、ぜひ気になるイベントは忘れずにチェックしてみてはいがでしょうか。
「土佐の「おきゃく」2023」 公式HPはこちら

とはいえ、ここまで多彩なイベントがあると「どれに行こうか迷うなあ…」という人もきっと多いはず。
そのため今回、おきゃくの中でも特に押さえておきたいイベントを一部ピックアップ!
高知のおきゃくの楽しさを知りたい!という人は、ぜひこれらのイベントにまずは足を運んでみるのがオススメです!

伝統的でユーモラスな宴会遊びを体験しよう「土佐のお座敷、土佐の酒肴」

まず最初のおすすめイベントは、3月8日(水)、10日(金)、11日(土)の3日間で開催される「土佐のお座敷体験、土佐の酒肴」!
こちらのイベントでは、古くから高知の酒席で親しまれた伝統的なお座敷遊びを紹介しています。

お座敷遊びとは、わかりやすく言えば宴会の場で楽しむゲームのようなもの。
飲み会が好きな方の中には、王様ゲームや山手線ゲームなどで楽しくお酒を飲んだ経験がある人もいることでしょう。
そのような宴会の場で楽しむ遊びが、高知には昔から酒宴とセットで受け継がれてきているのです。

代表的なお座敷遊びのひとつが「はし拳」。
二人それぞれがお箸を三本持ち、同時に隠し持った任意の本数のお箸を出して合計のお箸の本数を当て合う遊びです。

また「菊の花」も人気のお座敷遊びですね。
こちらはお盆の上に伏せられた日本酒の杯のどれかに刺身の添え物の菊の花を隠し、それを皆で順番にひっくり返していき、菊の花を引いた人が表になった杯分の日本酒を飲むという遊びです。

さらに高知のお座敷遊びに欠かせない「べく杯」は、お土産物屋さんなどで見たことがある人も大勢いることでしょう。
天狗やおかめ、ひょっとこを模した大中小の杯の中から、サイコロで出た目のものを飲み干すシンプルなこの遊び。
ですが杯には穴が開いていたり不安定な形になっているため、一度手にしたものは飲み干さなければいけないのがこの遊びのミソですね。

こうした様々なお座敷遊びが高知にはありますが、一番のポイントは「お酒を楽しく飲む」という点!
それは必ずしも、お酒を大量に潰れるまで飲む、ということとイコールではありません。
当然お酒の飲めない人や弱い人に遊びを無理強いすることはありませんし、たくさんの量が辛いな、という時は、同じ座敷にいる皆でわいわい分け合うシーンもよくある光景です。

結果として酔い潰れる人も確かに多いのですが、高知の多くの人は「楽しいほろ酔い状態をなるべく長く楽しむ」ために、水やソフトドリンクを上手にあわせて飲む場合が大多数。
あわせて必ずしも、お酒が好き=お酒に強いという訳でもありません。

一見誤解を受けがちな、高知のお酒好き問題。
ですが真の意味での高知の宴会=おきゃくの楽しさに触れられるのが、このイベントともなっていますよ。

開催日及び場所は、それぞれ以下のような形となっています。
●3月8日(水):ホテルおおりや(料金6000円)
●3月10日(金):ホテル高砂(料金6000円)
●3月11日(土):土佐御苑(料金7000円)

全日程共通で開催時間は18:30~20:30。
この機会にぜひ高知の地酒や料理と一緒に、伝統的でユーモラスなお座敷遊びに触れてみてくださいね。

おきゃくを代表する圧巻の景色は必見!「はりまやの大おきゃく」

続いてのおすすめは、これぞ高知のおきゃく!とも呼べる光景が楽しめる「はりまやの大おきゃく」。
イベント最終日の二日間で開催されるこの催しでは、高知の町中にお座敷が出現!
お昼の明るい内から人の行き交う屋外の町中で宴会を楽しむ、非常に豪快で高知らしいイベントともなっています。

会場となるのは、高知市の中心部にあるはりまやアーケード。
全国でも珍しい木造のアーケードの下で開催される宴会のため、雨でもへっちゃら。

さらにお座敷にはこたつと七輪も設置されるため、寒さの心配も必要なし!
大勢でこたつと七輪の火を囲みながら、わいわいとお酒や料理を楽しめます。
普段は体験できないシチュエーションでの宴会は、思い出にも残ること間違いなし。

親しい友達や家族とイベントに参加する人も多いのですが、今日が初対面の人と宴会の雰囲気の中、なぜか知らぬ間に親しくなっていたというのも、この大おきゃくの魅力のひとつ。

屋外という開放的な雰囲気や高知の人々の大らかな気質もあり、文字通りの一期一会や交流が楽しめるのも、大おきゃくならではの見どころかもしれませんね。

開催日程は3月11日(土)、12日(日)の15:30~21:30。場所ははりまや橋商店街にて。
お酒や料理はそれぞれ現地での購入制。
こたつ席料は1名1000円となり、席予約をホットペッパーのネット予約にて受けつけています。
宴会に参加したい!という方は、事前に予約をしておくことをおすすめします!

高知の絆を深める高知家10周年記念イベント「高知にぞっこん祭!」

最後の見どころイベントは、高知市中央公園にて開かれる「高知にぞっこん祭!」
期間最終日の土日に開催予定のこちらのステージイベントは、今年2023年で10周年を迎えるプロモーション・高知家の記念イベントです。

高知家の唄 ‐ちゃぶ台と家族写真‐

「高知県は、ひとつの大家族やき。」をコンセプトとして、高知県の魅力を様々な形で全国に発信するプロモーション企画・高知家。
そのひとつの集大成ともなる今年2023年の10周年を記念した様々なステージ企画が、この土佐の「大おきゃく」の催しの一環として開催されます。

爺-POP from 高知家 ALL STARS 「高齢バンザイ!」

イベントでは二日間を通して、高知県にまつわる様々な人たちがステージに登場します!
高知家から誕生したユニット・爺-POPや“土佐の「おきゃく」”テーマソングを歌うフラチナリズム、さらに高知家ともゆかりの深いジャアバーボンズによる記念ライブも開催。

また「高知家の姉さん」こと島崎和歌子さんや、「高知家のアニキ」であり毎年恒例である紅白歌合戦のけん玉歌唱でも知られる三山ひろしさんによるトークショーも。

さらに高知といえばやっぱりこれ!
よさこい祭りの演舞も、ステージでは披露されますよ。

イベントの開催は3月11日(土)、12日(日)の10:00~19:00。
場所は「土佐の大座敷」などの他イベントも同時開催されている、高知市中央公園です。

ステージイベントの観覧はもちろん無料!
多彩なイベントを渡り歩く中で、ぜひ気軽にライブやトークショーなど多彩な催しを見に行ってくださいね。
「高知にぞっこん祭!」公式HPはこちら

お酒にグルメ、スポーツやカルチャー…楽しさ満載の高知のおきゃくへGO!

今回ご紹介したイベント以外にも、市内のあちこちで多彩なイベントが開催される9日間の土佐の「おきゃく」2023。
老いも若きも古いものから新しいものまで。
楽しい高知ならではの魅力を存分に楽しめるのが、このおきゃくというイベントとなっています。

少しずつ寒さもやわらぎ始め、春の気配が漂い始める3月。
出会いと別れの季節でもあるこの時期に、ぜひおきゃくで新たな高知県の魅力や、愉快で豪快、そして人情味あふれるたくさんの高知の人との出会いを楽しんでみてはいかがですか。
あなたのまだ知らない高知の本当の魅力に、イベントを通して必ず出会えることでしょう。

■ 土佐の「おきゃく」2023
開催日時:2023年3月4日(土)~3月12日(日)
開催場所:高知県高知市内各所
問合先:土佐の「おきゃく」2023事務局
TEL:088-823-0989(月~金10:00~17:00、土日祝・年末年始を除く)
「土佐の「おきゃく」2023」 公式HPはこちら

reported by イマナニ編集部 曽我美なつめ
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