目指せNo.1!石鎚山ヒルクライム
これから登山や自転車に挑戦したい人も必見!
愛媛県では、健康促進や仲間作りの一環として、自転車による新文化を提唱しています。
11月10日(日)には、県下20の市町が合同でイベントを行なう『愛媛サイクリングの日』が開催されるなど、世界に誇れるサイクリングの県を目指し、現在猛進中!
「サイクリストの聖地」と呼ばれるスポットが誕生したり、サイクルユニットが登場したりと、大変盛りあがっているのですが…、「サイクリングの県」といわれても、イマイチ実感できない方もいるのではないでしょうか?
今回の特集では、9月8日(日)に開催される『石鎚山ヒルクライム』を通して、『自転車新文化』の盛りあがりっぷりをレポートしたいと思います。
舞台は西日本最高峰の石鎚山!
毎年9月頃になると、西日本最高峰の石鎚山を舞台に、自転車で山岳道路を駆け上がるヒルクライムレースが行なわれます。
今年で9回目を迎える『石鎚山ヒルクライム』のスタートとゴールの標高差は920 m、登り区間の平均勾配は6.0%。
「西日本最高峰!」「四国頂上決戦!」の名前に負けない屈指のコースは、開催回数を重ねるごとに大きな注目を集め、ドンドン規模が大きくなっています。
『石鎚山ヒルクライム』へのエントリーは15分で定員オーバー!?
『石鎚山ヒルクライム』への参加条件は以下の3つ!
・16歳以上かつ健康な人
・ハードなヒルクライムを完走できる自信がある
・石鎚の自然環境を守れる
条件を満たしている800名に挑戦する権利が与えられるのですが…、
そのうちの約7割を占める県内参加者枠は受付開始から約15分で定員に。
約3割用意されている県外枠もすぐに定員オーバーになるほどの人気っぷり。
同大会に挑むため、関東からやってくる参加者もいらっしゃいます。
しかし、なぜ『石鎚山ヒルクライム』はこんなにも人気があるのでしょうか…?
全国でも珍しい2区間制を採用
競技区間の全長は22.1km。
第1区間(11.0kmの登り区間)のあと、下り移動区間(3.7km)を挟み、第2区間(7.4kmの登り区間)に入ります。
計測するのは2つの登り区間のトータルタイム!
この2区間制は全国でも珍しく、ペース配分を工夫したり、駆け引きを仕掛けあったりと、他の大会では味わえない楽しさがあります。
また、下り移動区間には給水所が用意されているので、一休みして体力を回復させることができますよ。
4つの競技種目、それぞれの特徴は?
用意されている競技種目は全部で4つ!
●「四国のてっぺんクラス」は、男女混合種目。
本コースを合計 1 時間 10 分以内に完走できる方がエントリーしており、その年のチャンピオンを決めるカテゴリーです。
迫力のある戦いを見ることができそう!
●「ロードレーサーの部」は、性別や年齢別に分けられた部門。
『男子16~29歳』『男子30~39歳』『男子40~49歳』『男子50~59歳』『男子60歳以上』『女子16歳以上』のカテゴリーがあり、それぞれ 3 位以内のタイムでゴールすれば表彰台に上がれます!
ちなみに男子40代の参加者が一番多く、熾烈な争いが繰り広げられているのだとか…。
●「MTBの部」のMTBは、マウンテンバイクのこと。
ロードバイクと比べ、MTBでのヒルクライム挑戦は、ものすごく体力を使うそうです。
高度な技術も必要なのだとか。
MTBで挑戦している人を見かけたときは、ぜひ大きな声援を送ってあげてください。
●そして今年から新設された「E-BIKEの部」の4つ。
E-BIKEはスポーツバイク仕様の電動アシスト自転車で、今年から新設されたファンライド部門です。
▲普通の電動自転車と比べてもスタイリッシュなのが一目瞭然!
山もスイスイ登れるので、体力に自信がなくてサイクリングやヒルクライムを諦めていた人も、本コースの魅力を体験することができます。
▲『四国カルスト』でも9月からE-BIKEのレンタルをスタートする予定。
360度のパノラマ絶景の中、爽快に走り抜けよう!
『石鎚スカイライン』の美しい景観の中、ゴールを目指す
開会式を終えると、競技種目や部門別にスタート!
風光明媚な渓流沿いにある『おもごふるさとの駅』を出発した一同は、『石鎚スカイライン』を勢いよく駆け上がっていきます。
『石鎚スカイライン』はずっと登りが続くわけではなく、途中で下り道がいくつか登場するので、結構キツイ!
道路脇には距離標識があるので、参考にしてくださいね。
ヒルクライムのコースとしてはかなり長い3.7kmの下り移動区間を下って、第2区間へ。
▲石鎚山の頂上『天狗岳』の姿に励まされる人も多いのではないでしょうか。
▲法螺貝の音色が聞こえてくると、ゴール地点『土小屋』までもうすぐ!
誰かを抜いたり、抜かれたりするレースの最中、「頑張れ」「もうすぐ!」と声を掛け合う姿があちらこちらに。
ヒルクライムは個人競技ですが、800人全員が一体となって挑戦する団体競技のような雰囲気もあるんですね。
標高1,982mの石鎚山に挑む、全ての人にエールを送りたいと思います!
レースのあとのお楽しみ!
レースを終えたあと、メイン会場&スタート地点である『おもごふるさとの駅』まで下山してきた参加者には、「お疲れ様」の気持ちを込めた食べ物が振る舞われます。
▲豊かな自然で育まれた久万高原町産のトマトや、疲れた体を癒す美味しそうなフルーツがずらり
▲地元の方から参加者に振る舞われるうどん、美味しそう~。
『おもごふるさとの駅』は普段、面河の特産品であるコンニャクやよもぎ粉を販売したり、アユの塩焼きや焼きトウキビをお客さんに提供したり。
ゆったりと流れゆく時間を楽しめることで人気のある場所なのですが…。
▲この日ばかりは参加者とその応援客で大賑わい。
並ぶロードバイクの姿は圧巻のひとことです!
▲前日受付に合わせて行われる前日イベントでも、協賛企業のブース出展やステージイベントが行われるので要チェック!
頂上目指して山を登る“登山”、その土地の文化や歴史を味わいながら、ただひたすら歩く“ロングトレイル”。
そして自転車で自然の中を走るサイクリングなど、石鎚山系は「山で遊びたい」というすべての人を受け入れてくれる魅力的な山。
「興味はあるけど、詳しくないので…」と第一歩が踏み出せない方も、この機会に『おもごふるさとの駅』へ行ってみましょう!
貴重な情報をGETしたり、交換したりできますよ。
石鎚山を見守り続ける男から見た『石鎚山ヒルクライム』とは
『石鎚山ヒルクライム』のゴール地点である『土小屋』は、石鎚登山のスタート地点でもあります。
『土小屋白石ロッジ』のオーナー・白石文高さんは、『岩黒レストハウス』『国民宿舎石鎚』『国民宿舎古岩屋荘』などを経営している“石鎚山のコンシェルジュ”。
『石鎚山ヒルクライム』運営の協力をするにあたり、「ためしに挑戦してみよう」と自転車を購入したことがきっかけで、自転車の世界へ。
ハマっていたときは1日100㎞以上の道のりを走ることもあったのだとか!
自然と20㎏のダイエットにも成功していたそうですよ。
同イベントには、第2回から欠かさず参加。
「イベントが回を重ねるごとに、顔見知りが増えていく」と嬉しそうに話してくれた白石さんは、『石鎚山ヒルクライム』に挑戦する人々の“お父さん”といった雰囲気です。
石鎚山やロードバイクに詳しいだけでなく、体調管理にも精通しているので、会場で姿を見かけた人は悩みを相談してみてはいかがでしょうか。
ちなみに漢方・芍薬甘草湯は「足がつったときにオススメ」だそうです!
最後に「大会には、何歳まで参加しますか?」と質問すると「何歳まででも!」とキッパリ。
そのひとことを聞くだけで、『石鎚山ヒルクライム』に懸ける想いと、参加する楽しさが伝わってくるかのよう。
これからも石鎚山とともに、この素晴らしいイベントを守り続けてくださいね!
白石さんのお話を聞いて、「自転車に乗ってみたい」と思った人は、白石さんが運営する『古岩屋荘』でレンタサイクルを利用してはいかがでしょうか。
ヘルメットや保険料、備品などすべて込みで普通自転車1日500円、クロスバイク1,000円です!
▲石鎚山の南麓に広がる『面河渓』へのオススメルートなども教えて貰えますよ。
四国頂上決戦まであと1か月!
全世代が“山”へ、熱い視線を向けている現代。
『石鎚山ヒルクライム』の舞台である久万高原町も、自転車をきっかけに、ジワジワと盛りあがりをみせているようですね。
2019年、西日本最高峰を制すのは誰なのか。
見届けたい人は9月8日(日)、久万高原町へGO!
■2019年 第9回 石鎚山ヒルクライム
主催/石鎚山ヒルクライム実行委員会
日時/9月8日(日)、9:00~
開催場所/おもごふるさとの駅
住所/上浮穴郡久万高原町相の木 26
お問い合わせ先/0892-21-1111(久万高原町ふるさと創生課)
石鎚山ヒルクライム公式HPの情報を見る
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