【定期闘牛大会・秋場所 愛媛/宇和島市】 1トンを超える巨大な牛の熱闘を見よ! 【PR】

  

四国でココだけ! 古から続く大迫力の本能の闘い!

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牛本来の闘争心がぶつかる勇ましい姿に、釘付け間違いなしのイベント「宇和島定期闘牛大会・秋場所」が今年も10月15日(日)に開催決定!

宇和島闘牛定期大会は、年に4回(正月・五月・お盆・秋)しか開催されない闘牛の晴れ舞台です。
昔の農村には必ず小さい闘牛場があったと言われるほど盛んでしたが、今では全国で闘牛が行われるのは、岩手・新潟・島根・鹿児島・沖縄と、四国では愛媛県宇和島市の6県だけ。

そんな今、ココでしか見られない熱い闘いに立ち合いましょう!

闘牛の起源は、鎌倉時代に農民が農耕用の強い和牛をつくることから自然に野原で牛の角を突き合わせ、これを娯楽にしていたことが始まりとも言われています。

宇和島の闘牛は、17世紀後半に宇和海を漂流していたオランダ船を漁民が救助した礼として2頭の牛が贈られ、この牛がたまたま格闘したことにより始まったとする説があります。

どちらにせよ、闘牛は牛の闘争本能による自然発生的なものであるとされ、農耕用の牛と密接に関わってきた農民たちの暮らしに欠かせない娯楽として盛大に開催されていました。

ちなみに、闘牛になる品種の多くは肉牛と同じ黒毛和牛なんですよ!

宇和島闘牛では、宇和島観光闘牛協会に所属している牛しか出場できませんが、それぞれの出身は島根や沖縄、鹿児島など全国から集まっています。
顔や体つき、目を見て闘牛に向いていそうな子を育てていくのですが、その判断は生後3,4カ月のうちにしなければならないとのこと!
まだまだ子牛の段階で決めるのは難しいんだとか。

そして、基本的に闘牛となるのは体格が大きくなるオスですが、世界では唯一、スイスの闘牛はメス同士が闘います。
ところ変わればルールも変わる。
闘牛はシンプルなようでいて、と~っても奥深いんです!

宇和島観光闘牛協会の会長に聞く「宇和島闘牛」の魅力!

世界ではいろいろなスタイルがある闘牛ですが、「宇和島闘牛」はシンプル・イズ・ベスト!

時間無制限、鼻綱無しで牛同士が対峙する中で、逃げた方が負け!
直径約20mの土俵の中で頭と頭をぶつけ合います。
30分以上も決着がつかない場合もあれば、たった数十秒で決まることも。

闘牛場は360度どこからでも見やすいラウンドスタイルで、全席自由席です。
遠くの席では全体が見渡せるので、取組の様子をしっかりと観戦できますよ。
近くの席では牛同士がぶつかる音や気迫など、取組のダイナミックさが直に伝わってきます。

試合中の土俵際エリアは関係者以外立ち入り禁止ですが、試合前や試合後は近くで写真撮影も可能です。

対戦形式は相撲の取組のようになっていて、こちらの番付表の通り階級別で対戦します。
こちらの分け方も年齢や体重に関わらず、シンプルに強さ・格によって決まっているんです!

今季注目の花形は、共に横綱の「美蝶蘭(ビチョウラン)」と「闘勝凛丸(トウショウリンマル)」。
負けなしで連戦を勝ち進んでいるので、その豪快な戦いっぷりで会場を沸かせてくれるはず。

初出場の牛も多く、「竜拳白SOCKS(リュウケンシロタビ)」「孫全(ソンゼン)」「天伸(テンシン)」「一見貴(イチミダカ)」「泰東高力(タイトウコウリキ)」「竜翔天陸(リュウショウテンリ)」「天龍大清幸(リュウセイダイセイコウ)」と、普段とは違う面々が揃います。

「天龍大清幸」は沖縄から移籍してきた牛で、初出場にして横綱級結びの一番で堂々の登場!
宇和島闘牛ファンにとっても、いつもとひと味違った取組が見られるかも?

そして今回、とっても珍しい「リベンジ戦」も!
通常、牛は一度勝ち負けが付いた相手を覚えているようで、二度目も同じ結果になることが多いんです。

なので、同じ相手とは対戦しないのですが、数年の時を経てリベンジマッチが実現!
前回の試合を忘れているのを祈って、はたまた、奮い立って対戦できるように熱い声援をお願いします!

昔は牛主の苗字を付けたシンプルな名前でしたが、今は名前にもこだわりが!
「天龍大清幸」のように、移籍前の名前の一部を引き継いで使っている場合や、「ドラケン」など丸っと名前を変えることもあります。
それぞれの入場曲も決まっているので、そこにも注目してみてくださいね♪

そして、「宇和島闘牛」には10種の基本技があります。
実際に見ていると分かりやすいのですが、イラストだと対面しているものが多いので伝わりにくいかも?

「③ヒラ(相手のスキを見て、横から首・前足の付け根を責める)」「④横掛け(大きく横に回り込み、相手の脇腹横を突く)」は、横からの派手な技になるので初めて見る人にも分かりやすい技ですよ!
牛によって得意技や闘い方も違うので、技の違いも見どころです。

土俵すぐそばにはアナウンス席があり、試合の実況や入場の掛け声をしてくれます。
なので、技や試合の行方が分からなくても大丈夫!
声援を送りながら、最後まで楽しく観戦してくださいね~。

まるで愛犬みたい!? 分かりやすい表情に可愛い一面も!

愛媛県南予地方は、昔から闘牛の育成が盛んな地域。
闘牛が減った今でも宇和島市の津島町や、鬼北町、松野町、愛南町などではトレーナーから愛情をたっぷり浴びて大切に育てられています。

そこで、今回は宇和島観光闘牛協会会長の三曳さんの牛舎へお邪魔して、牛の魅力をた~っぷりとお伺いしてきました!

私が初めて間近で対面した闘牛は、こちらの「曳龍號(きりゅうごう)」。

前回のお盆場所でチャンピオンの「男山」を破り、見事、重量級チャンピオンになりました。
900㎏までが中量級で、重量級になるとそれ以上……。目の前に現れた巨体の迫力に気圧されます。

しかし、闘争心剥き出しの荒々しい姿を想像していたですが、普段の牛たちはどこかのんびりとした雰囲気。
初めて会った私がうろうろと周りで写真撮影をしていても、どっしりと落ち着いています。
小さい頃から大切に育てられてきた牛はよく人に馴染んでいるそうで、三曳さんと一緒にいる時の表情は、なんだかあどけなくも見えます。

普段の生活は、朝・夕の食事にお散歩!
牛の蹄の裏側は前半部分が硬く、後半部のカカトは柔らかな角質で覆われているので、小石を踏むと痛がるんだとか。
巨体からは想像できない繊細さですね!

小石やアスファルトの凹凸はケガや病気にもつながるので、散歩に行くときは靴を履かせるそうです。
体重がかかる前足にお手製の靴を履かせて散歩の準備完了!

エサは、朝夕の1日2回。
萱(かや)・クズカズラ・ソルゴーなどの牧草を中心に、なんでもよく食べます!
近所の農家さんが持ってきてくれるキュウリやスイカ、かぼちゃなども好きなようですよ♪

いつでも新鮮な草をあげられるように、牛舎周辺の田んぼでは牧草を育て、朝夕2回収穫しています。
稲刈りが終わったばかりの田んぼにも、すでに種まきがされていました。

麦やトウモロコシ、米ぬかなどを混ぜてあげることも。
そして、昔は闘争心を煽るために試合前は特別なメニューにして、焼酎を飲ませるという人もいたそうです。
そんな方法があったなんて、びっくりです!

最近では、試合前の活力の源は“栄養ドリンク”と“ニンニク”。
なんだか私達と同じようなチョイスで、牛たちも大事な日に備えているんですね!

そしてもうひとつ、衝撃の事実が!
実は、牛には上の歯がないって知っていましたか?

牛の歯は切歯、犬歯、前臼歯、後臼歯の4種類に分けられますが、前歯があるのは下あごだけ。
上あごの部分には歯肉が硬くなった「歯床板」と呼ばれるまな板のように硬い部分があり、下の歯を当ててすり潰すように食べます。

さらに、牛は産まれてから2週間ほどで乳歯が生え揃い、生後5カ月頃から4歳頃まで段階的に永久歯に生え変わるので、歯の本数で年齢を知ることもできますよ。

さて、散歩の準備が整ったらいざ出発です!
一緒に散歩へ出かけてくれたのは「寿門(フサノト)」。こちらも関脇で勝ち続きの若手ホープです。

夏の暑い時期は、散歩は朝1回。
涼しいうちに近くの練習場もある山へ向かいます。

靴を履かせたり、トラックの音が聞こえたりすると「散歩に連れてってもらえるんだ!」と分かるようで、「んおぉぉー」「ぐおぅぅ」と独特の鳴き声で喜んでいる様子が伝わってきます!
そんな時の声を宇和島の方言で「うどむ」と言うようで、散歩前の犬のように鼻息荒くウキウキとトラックに乗り込んでいました。

山に着くと自分からどんどんと斜面に突撃!!
角を傷めないようになるべく石のない赤土のところで首を鍛えます。

トレーニングは毎日ではなく1週間や10日ごと、大会の2週間前からは調整のためあまり激しい練習はさせないそうですが、練習時間を決めるのは人間ではなく牛の方!

トレーニングというより遊んでいる感覚が強いのか、帰ろうといってもなかなか止めない時もしばしば……。
特に木や竹の根があると角が引っかかるのが気持ちいいようで、「帰りたくないよ~」とスリスリしていました。
か、かわいい……!!!

別の練習場へ移動する時も、場所を覚えているので「早く行こう!」とでも言うように三曳さんを引っ張ってすたすたと移動していきます。
とくに後ろ姿がとってもかわいくて、お尻とぷっくりしたお腹のフォルムはいつまででも見ていられますよ。

練習場で出会ったのは「三曳秀(ミツビキヒデ)」
闘牛は5歳から初めて7,8歳が最盛期と言われていますが、この子はなんと14歳!
現在宇和島闘牛中量級チャンピオンの牛です。

何歳で引退という明確な線引きはなく、体力と気力が続く限り現役だそうです。
写真のように前足を跳ね上げるのは「前掻き(かえがき)」といって、相撲でいうと四股を踏んでいる様子。

鳴き声も大きく、体を擦り付けてマーキングするなどまだまだ元気いっぱい!
食欲もモリモリだそうです。

ですが、左目は戦いによって負傷しているので見えていません。
それでもこの圧倒的な強さを誇り、長らくは「独眼竜」の四股名でしたが、「三曳秀」に名前を変更した今も「独眼竜」と呼ばれファンに愛されているのだそう。

タイヤを使ったトレーニングでも、ベテランらしい気迫と風格を見せてくれました!

牛だけじゃない!?もっと楽しむ「宇和島市営闘牛場」の遊び方

宇和島闘牛で忘れてはならないのが、危険と隣り合わせの介助人「勢子(せこ)」です!

試合中の牛を操る役割として、原則牛1頭に勢子1人が付きます。
宇和島闘牛は牛の鼻綱を完全に外して取組をするので、暴れたり勝負がついたりした後も追いかけ回す牛を制御するため、時には素手で鼻をつかんで捕まえます。

危険と隣り合わせの体力勝負。
2~3分ごとに次々と交代して牛に触れながら試合を盛り上げるところが見どころなので、ぜひ闘牛以外にも注目してみてくださいね!

土俵入りや対戦後に身に着ける化粧廻しのような6つの衣装も豪華絢爛!

最終試合後は観客も土俵の柵の中へ入って牛と一緒に記念撮影ができるので、カメラをお忘れなく!

さっきまでの気迫はどこへやら。
人に慣れている牛は試合後でも落ち着いていて、子どもを背中に乗せてくれたりするので記念撮影にもぴったりですよ。

最近では気軽に観戦できる、間近で闘牛と触れ合えることなどに魅力を感じ、女性や子ども連れの観客が増えているそうです。
両者を称える「がんばれー!」という純粋な応援の声に、牛たちも力が入ります!

さらに、老朽化した闘牛場のテント屋根は現在新しく新調中だそうで、今回の秋場所が初お披露目です♪

大会当日はお弁当や宇和島名物「じゃこ天」などの販売があるほか、地元のお土産や長時間観戦に備えたレンタル座布団などもありますよ。

数量限定の宇和島鯛めしは売り切れちゃうので、早めにゲットがおすすめです!

無料送迎バス(復路あり)も臨時運行されています。

闘牛場からJR宇和島駅までは徒歩約30分です。
周辺で混雑が予想されるので、お車の方は闘牛場の臨時無料駐車場(500台)へ停めてください。

また、大会が開催されていない日は無料で場内に入場でき、闘牛PR動画やVR映像のほか、実際の闘牛場を間近で見られます。
全天候ドーム型の屋内闘牛場なので、季節や天候を気にせずいつでも気軽に足を運んでみてくださいね。
詳しくは公式サイトでご確認ください。

みなさんの素敵な闘牛体験が待っていますよ♪

■ 定期闘牛大会・秋場所
開催日/2023年10月15日(日)
開催時間/12:00~14:00(開場10:00)
会場/宇和島市営闘牛場
住所/愛媛県宇和島市和霊町1-496-2
料金/ 大人・高校生3,000円(前売2,500円)、中学生以下無料
※インターネットでのご予約は、大会2ヶ月前から大会前日(14日)の15時まで可能。
※発売所では、開催2ヶ月前から大会前日の営業時間終了まで前売券を発売しています。
お問い合わせ/0895-25-3511(対応時間:8時30分~17時まで)
宇和島市営闘牛場 公式HPはこちら
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reported by イマナニ編集部 さきち
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