日本の伝統文化を詰め込んだ「茶会」を愛媛・県民総合文化祭で体験 【愛媛/松山市】
これぞ究極のおもてなし! 考え尽くされた空間でほっと一服
こんにちは。さきちです!
現在愛媛県内各所で開催されている「県民総合文化祭」。
音楽や芸術など様々な文化活動を楽しむ人々の活躍の場となるイベントで、まさに”文化の秋”を楽しむにはぴったりの催しが満載となっています。
その中から今回は「茶会」に参加してきました!
お茶席券は一席500円で事前に購入可能ですが、当日券もあるのでふら~っと参加もできますよ。
行楽日和に誘われてたくさんの人が訪れたようで、愛媛県生活文化センターの駐車場はすぐ満車に。
臨時駐車場となっている中予地方局を利用するのがオススメです。
会場となる「愛媛県生活文化センター」では定期的に茶会を開催中!
お茶席券がない場合は当日券の受付をします。
お茶席券。
お点前も茶会もイスが用意されています。
和室にもイスがあるので、正座が苦手でも安心♪
茶会といえば、抹茶と和菓子ですよね!
どちらも大好物でよく頂くのですが、茶会への参加は初めて。そういえばルールとか厳しんだっけ?と前日にネットで調べていると、持ち物や服装について細かな決まり事が。
懐紙(かいし:懐に入れて携帯するための和紙)を持って行くことや白い靴下を着用するなど、前日では準備ができない!と思うようなことが書かれていたので諦めて普段通りの装いで怖々参加…。
しかし、会場にはイスが!
靴を脱いで正座する機会はなく、ラフな格好の人も多くて安心♪
各流派の方々もとっても優しく、分かりやすくいろいろなことを教えてくれるので、楽な気持ちでお茶とお菓子の美味しさを堪能することができました。
「茶道裏千家淡交会松山支部」の茶会に参加しました。
用意されている全てのものに意味と共通のテーマがあります。
会記や説明でそれぞれ使われている道具の名前が紹介されます。
松山城の秋を表す取り合わせ。
急な寒波で滅入っていましたが、「初霜」というお茶菓子はなんだか嬉しい。
実際にお点前を体験してみよう!
今回は、「茶道裏千家淡交会松山支部」の先生に教わりました。
お点前(おてまえ:抹茶を点てる一連の所作)は抹茶を混ぜるのが難しいと思っていませんか?
茶道はおもてなしの心が究極に受け継がれてきた伝統文化です。
お茶を点てる前に帛紗(ふくさ:茶器を取り扱うときに使う布)で、道具を清めるところから始まります。
その畳み方や拭き方など、帛紗捌きがめちゃくちゃ難しい!
対角線を合わせて三角形に開いたり、この指で畳んだり…と、まるで折り紙のような説明。
対面で聞いているとどんどん混乱していきます…。
すると、先生が隣にきて同じ動作をしながら丁寧に教えてくれました。
茶道の流派で代表的な「表千家・裏千家・武者小路千家」は、千利休を祖とする一つの流派だが孫がそれぞれ継いだ茶室の通りの名前から由来しているなど、作法だけでなく茶道についていろいろとお話してくれました。
お点前の道具は揃えてくれているので、手ぶらで参加OK。
難しい袱紗捌きにも挑戦です!
真剣な様子を他の参加者の方が撮影してくれました!
ありがとうございます!
薄茶はしっかり混ぜてきめ細かい泡が立つとOK。
溶け残りなく上手に点てられているとお褒めの言葉が♪
そしてもうひとつ、煎茶の茶会にも参加してきました!
私も今回初めて煎茶の茶会があると知ったのですが、煎茶では2回お茶が出てきて、1度目のお茶の後にお菓子を頂きます。
道具も形式も全く違い、小さな茶器がとってもかわいい!
食器好きな私はメロメロです。
そして茶室に入った瞬間にびっくりした違いは、ふわりとかおるお香の匂い。
「伊豫賣茶流天山會」では香のかおりでもおもてなしを表現するようで、今回は香炉も柿の形をしたかわいらしいものが使われていました。
おいしい煎茶を入れるには4つの要素「茶葉の量・お湯の量・温度・置き時間」が大切らしいのですが、その他にも炭や差し水など季節や日によって変化する温度に対応しなければならないので、均一においしいお茶を入れるのはとっても難しいことなんです!
「伊豫賣茶流天山會」による煎茶のお茶会です。
結界とよばれるお点前の席と客席を分ける木が印象的!
小さい茶器がかわいい。
こちらのお菓子も「初霜」。
茶会の後に掛け軸やお花も見せてもらいます。
抹茶や和菓子が大好きという、なんとも食い意地の張った理由でお茶会に参加しましたが、茶室は香りからお花、掛け軸、茶器に至るまで全てにおもてなしの精神が反映されていました。
もちろん、おもてなしをしてくれる各流派の方々の心遣いにも感動したのですが、茶道が総合芸術といわれるのも納得できるくらい日本の美意識が伝わってくる圧巻の空間作り。
また、初めてお茶会に参加するという人も多く、一人参加でも周りが温かく迎え入れてくれるので、前日の心配は杞憂でした♪
こんな方々と一緒に習えるのなら毎週通いたいなぁ~と、ますますお茶を好きになる体験ができました!
みなさんも、日本の美とおもてなしの心を感じられるお茶会体験してみませんか?
お茶や和菓子以外にも、きっとあなたの琴線に触れるものが見つかる空間ですよ!
■ 茶会【令和5年度 県民総合文化祭】
開催時間/2023年11月11日・12日・18日・19日 10:00~15:00
開催場所/愛媛県生活文化センター
開催住所/愛媛県松山市北持田町139-2
駐車場/あり
料金/あり 500円
お問い合わせ/愛媛県茶道連盟(岡田)(089-945-5258)
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