【五百亀記念館開館10周年記念特別展 「画家・安藤義茂の眼~生命を慈しむまなざし~」 愛媛/西条市】 多彩な技で描かれる命の輝き

  

2024年1/30~3/24開催 孤高の画家・安藤義茂の60年の画道

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愛媛県西条市にある「五百亀記念館」が、令和5年度、開館から10年目の節目を迎えます。
年間を通して「新しい五百亀記念館のかたち」をテーマに、五百亀彫刻作品だけに留まらない展覧会活動に挑戦している「五百亀記念館」ですが今回、周年を締めくくるにふさわしい展覧会を開催します。

西条市でも根強い人気を誇る「刀画」(とうが)という独自の技法を生み出した、松山市北条出身の安藤義茂(1888~1967)に焦点を当て展開します。
洋画家として存在感を高めながらも自ら画壇に背を向けた約60年にわたる「孤高の画家」人生を、一緒に振り返ってみましょう。

10年の歴史を紡ぐ、五百亀記念館の新たな展開

安藤の貴重な自画像をはじめ、画道に専念するために朝鮮に渡り、市井の風俗を描いた油彩画や日本画、身近な自然や動植物を慈しみ描いた水彩画、墨画、粘土画などが多数展示されています。
これらの多様な作品は、眼にふれる全てのものに歓びを見出した安藤の独自の世界観に包まれています。

中でも精力的に描いた女性像は、ひときわ不思議な存在感を放ちます。
それを際立たせる彼女たちの「眼」は、そのまま画家自身の「眼」であり、安藤の芸術性の高さを象徴しています。

時に鋭く、時に優しく、そして悲しくも美しい静かな緊張感を持ちながらも、どこかあたたかみを感じさせる素朴な魅力に溢れた作品は、見る者の心にもほっとする光を灯します。
この機会に、安藤義茂の独特な世界観を体感してみてください。

「五百亀記念館」は、平成25年8月に開館した、県内では珍しい彫刻の美術館です。
愛媛県西条市黒瀬出身の彫刻家・伊藤五百亀の遺作や遺品を展示し、その偉業を顕彰する施設として、10年愛され続けています。

日展特選作品や日本芸術院賞受賞作品、制作時に実際に使用した道具類や3m近い大きさを誇る観音像の石膏原型などの展示もあわせて楽しみましょう。
「五百亀記念館」で、彫刻の深い世界に触れ、新たな発見をしてみませんか?

■ 五百亀記念館開館10周年記念特別展「画家・安藤義茂の眼~生命を慈しむまなざし~」
開催日時/2024年1月30日(火)~3月24日(日)9:00~17:00(入館16:45)
開催場所/五百亀記念館1階特別展示室
開催住所/愛媛県西条市明屋敷238-2
駐車場/あり(15台)
料金/無料
お問い合わせ/五百亀記念館(0897-53-1008)
五百亀記念館 公式HPはこちら

reported by イマナニ編集部 ぱっつぁん
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