【令和6年度 宇和島伊達家コレクション展① 「若き藩主、4代村年(むらとし)」 愛媛/宇和島市】 伊達村年が生きた在りし日の宇和島藩の軌跡を探る!

  

2024年4/27〜10/7に開催! 宇和島伊達家にまつわる貴重な資料や記録を数多く展示!

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錆色塗紺革威具足 伊達村年所用(部分)
(公財)宇和島伊達文化保存会蔵

7歳の若さで宇和島藩4代藩主となった伊達村年。
本展では、村年を支えた人々に関する資料や、村年が最期を迎えた参勤交代にまつわる資料等を展示します。

生い立ちをはじめ、青年期を過ごした「享保」(江戸時代中期)頃にスポットをあてながら、若き藩主の軌跡を辿っていきます。

櫻田家伝来 古御纏図 ※展示は写真パネルのみ
宇和島市立伊達博物館蔵

第1展示室では、若き藩主村年を支えた宇和島藩士の櫻田家、仙台伊達家にまつわる資料や、正徳5(1715)年に11歳の村年が行った「具足召初」 (具足始め)の儀式の様子をご紹介しています。

脇差 銘 國林(くにもり)(3代国房)
宇和島市立伊達博物館蔵

第2展示室では、「国正」「国房」という宇和島藩の刀工による刀剣を展示。
その他、17歳まで江戸で過ごした村年が初めて宇和島へ入部した年の記録や、村年の参動交代に関する資料、西国大名ならではの海の参勤交代の様子を描いた貴重な「押船行列絵巻」も見ることができます。

押船行列絵巻 狩野昌蔵筆(「太鵬丸」部分)
(公財)宇和島伊達文化保存会蔵

この絵巻にも描かれている藩主が乗船した御座船「太鵬丸(たいほうまる)」の雄大な模型も展示。
さまざまな角度から若き藩主村年の生きた時代を実感してみましょう。

模型 御座船 佐藤邦松作 個人蔵

修復後初お披露目の「御鎧召初ノ図」(おんよろいめしぞめのず)夏休み期間限定(8/1〜9/1)で公開!

御鎧召初ノ図(おんよろいめしぞめのず)(部分)※修復前
(公財)宇和島伊達文化保存会蔵

なかでも、修復後初お披露目となる8/1(木)~9/1(日)夏休み期間限定公開の「御鎧召初ノ図」は必見!
伊達村年が初めて鎧を着用する儀式の様子を描いたものです。

描かれた甲冑は宇和島伊達家に現存していないものだそう。
だからこそ在りし日の村年の勇ましい姿に思いを馳せることができます。

錆色塗紺革威具足(さびいろぬりこんかわおどしぐそく)
伊達(だて)村年(むらとし)所用(部分)
(公財)宇和島伊達文化保存会蔵

また、伊達村年が所用していた「錆色塗紺革威具足」にも注目。
兜は桃のような形をした桃形兜(ももなりかぶと)。

そして兜の前には魔を追い払うとされている獅噛(しかみ)の前立(まえだて)がほどこされています。
面頬(めんぽお)に植え付けられた長く伸びた髭が特徴的!
どのくらい長い髭なのか、ぜひ実物を見て確かめて下さいね。

江戸中期を駆け抜けた宇和島藩4代藩主伊達村年。
なんと享保20(1735)年に参勤交代の帰国途中に亡くなってしまいます。

「31歳という若さで亡くなった村年が最期に託した遺言とは?」当時の人々の息づかいを感じながら、ここでしか見ることができない記録や資料をご鑑賞ください。
村年の思いと共に連綿と受け継がれてきた宇和島伊達家の底力を感じとりに行ってみましょう! (※年齢は村年生誕の年を1歳として起算。)

■ 令和6年度 宇和島伊達家コレクション展①
開催日/2024年4月27日(土)〜10月7日(月)
開催時間/9:00〜17:00(入館は16:30まで)
開催場所/宇和島市立伊達博物館 第1・2展示室
住所/愛媛県宇和島市御殿町9番14号
駐車場/無料(普通車15台、大型バス4台)
入場料/大人500円 敬老(65歳以上)400円、大学生・高校生400円、中学生以下無料
お問い合わせ/宇和島市立伊達博物館 0895-22-7776
宇和島市立伊達博物館 公式HPはこちら
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reported by イマナニ編集部 柴原おかめ
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