【令和6年度ダテハク企画展① 「伊達家と『源氏物語』」 愛媛/宇和島市】 伊達家伝来品から『源氏物語』の魅力を体感!

  

2024年6/22〜10/7まで開催! 『源氏物語』愛好家必見! 古典の輝きを今、武家社会と奇跡の邂逅(かいこう)

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宇和島伊達家は、独眼竜として名を馳せた仙台藩祖伊達政宗の長男伊達秀宗を祖とします。
ちなみに現在もその家系は続いており、現在では13代目となっています。

そんな伊達家の歴史触れることができるのが宇和島市にある「宇和島市伊達博物館」です。
今回の企画展では、伊達家の伝来品をとおして、その雅な一面を知ることができますよ。
そんな魅力的な展示会の詳しい内容をご紹介します。

梨子地紅葉狩蒔絵小鼓箱(部分)/公益財団法人 宇和島伊達文化保存会蔵

紫式部によって平安時代に書かれた『源氏物語』は日本を代表する文学作品の一つです。
様々な時代を越えて多くの人々に愛され、教養として学ばれてきました。

伊達家伝来品には、この『源氏物語』にゆかりのある道具が数多く残されています。
今回の展示では、伊達家の伝来品を通じて、当時の武家社会でどのように受け入れられたかを探ります。

その中で注目すべきは、小鼓を収納する箱(梨子地紅葉狩蒔絵小鼓箱)です。
箱の側面には、「若菜上」巻に登場する柏木が恋に落ちた瞬間が、きらびやかな蒔絵で美しく描かれ表現されています。
展示品の中で唯一撮影可能な資料であり、SNSでシェアしてもOKです。

文学ファンも音楽愛好家も大歓迎! 時を超えた感動がここに

七宝橘文螺鈿 筝/公益財団法人 宇和島伊達文化保存会蔵

琵琶 銘 荒磯/公益財団法人 宇和島伊達文化保存会蔵

笙/公益財団法人 宇和島伊達文化保存会蔵

横笛/公益財団法人 宇和島伊達文化保存会蔵

展示では、伊達家で使われてきた箏(七宝橘文螺鈿筝)、琵琶(琵琶 銘 荒磯)、笙、横笛などの日本古来の楽器も紹介されています。

これらの楽器と『源氏物語』の登場人物たちが演奏する様子が解説され、各人物たちにまつわる興味深いエピソードも明かされているので『源氏物語』を詳しく知らない方も内容を理解しやすいですよ。
楽器を演奏する方も楽しめる内容となっています。

『源氏物語』を通じて伊達家の歴史を垣間見る本展。
貴重な伝来品や古楽器を通じて、当時の武家社会における文学や音楽の受容を感じてみてください。

■ 令和6年度ダテハク企画①「伊達家と『源氏物語』」
開催日/2024年6月22日~10月7日
休館日/毎週火曜日 ※7月23日は臨時開館
開催時間/9:00〜17:00(受付は16:30まで)
開催場所/宇和島市立伊達博物館 第3展示室
住所/愛媛県宇和島市御殿町9番14号
料金/大人500円、敬老(65歳以上)400円、大学生・高校生400円、中学生以下無料
お問い合わせ/宇和島市立伊達博物館(0895-22-7776)
宇和島市 公式HPはこちら
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reported by イマナニ編集部 二木えりか
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