カブトムシの 「真」 の姿に迫ろう! 【面河山岳博物館 第57回特別展 「真・カブトムシ」 愛媛/久万高原町 PR】

  

知ってるようで、知らないことだらけ!? カブトムシの“真”世界をのぞいてみよう!

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夏休みの人気者、カブトムシ。
誰もが知る有名な昆虫ですが意外と謎が多く、いまも研究が続けられています。

面河山岳博物館 第57回特別展「真・カブトムシ」は、標本や写真、動画、そして生きた昆虫たちの展示のほか、さまざまな関連イベントなど盛りだくさん!
最新の研究成果を基に、自然科学の分野だけでなく、工学、歴史、芸術など幅広い視点から、カブトムシの「真」の姿に迫ります。

まずは、カブトムシについて学ぼう!

久万高原町が誇る景勝地「面河渓」への道中にある、面河山岳博物館。
新緑に映える真紅のビジュアルが迎えてくれます。

ひと味違うカブトムシ展へようこそ!

館内に入ると、カブトムシやクワガタムシに触れられるタッチコーナーが待ち構えていますが、ちょっと待った!
まずは2階の企画展示室でじっくり学んでからの方が、生きた昆虫たちとのふれあいを数倍楽しめます。

いますぐ触ってみたいけど、まずは「カブトムシの真実」について多角的に学んでみましょう。

まずは2階へGO!
学芸員 安田さんのTシャツも気になりますが、後ほどご紹介します。

実際の約200倍! 山口県の萩博物館からやってきた、全長1.5mのカブトムシ模型。
ぜひ一緒に記念撮影しよう!

巨大カブト模型の足元には、本物のカブトムシの飛ぶ姿や、パーツごとに分解した標本が。

口周りだけでも、こんなに小さなパーツがたくさん!

わたしたちとカブトムシ

さてまずは、カブトムシと人間との関係性について学びましょう。
カブトムシって、いつから人気者なんでしょう?

「真・カブトムシ」では戦後から現代に至るまでの、愛媛におけるカブトムシの文化史にも触れています。

戦後の学習図鑑や、昭和30年代、昆虫採集用具・顕微鏡などを扱ったデパートの広告、昭和40年代には既に内子町で養殖されていたという驚きの新聞記事も。

昭和30年代から、駄菓子屋さんや文具店などで販売されていたという昆虫採集セット。

2000年代に大人気となった、あのカード玩具も展示されています。
自然の中でくらしていたカブトムシが身近な存在になっていった反面、商品化されていった歴史を学ぶことで、カブトムシへたちの理解も深まりますね。

さらに遡って、江戸期の昆虫図鑑(虫譜)などから、カブトムシの「名前の歴史」を探ります。
1596年に書かれた中国の古い図鑑に登場する「渓鬼蟲」という名称は、日本でも使われていたようで、「サイカチムシ」や「カブトムシ」という仮名があてられているそうです。

また、1600~1800年代の書物には「独角僊(仙)」「吉兆虫」「飛行蟲」など、様々な呼び名で登場しているんだとか。

カブトムシの別名、どのくらい見つけられるかな?
カブトムシにちなんで、江戸期の甲冑も展示されています。

カブトムシは漢字で「兜虫」とも「甲虫」とも書かれます。
「甲」は鎧兜、つまり甲冑の意味を持っています。
どっちの漢字がカブトムシにふさわしいでしょう?

重武装でありながら動きやすさを極めた、江戸初期の実用性の高い甲冑。
まるで「カブトムシ」そのものですね。

外骨格とツノは、強さの証。
カブトムシがモチーフの特撮キャラクターたちも大集合。

ヒーローや悪役など、親世代が夢中になったキャラクターも。

江戸期のカブトムシの異名「サイカチムシ」がネーミング由来の玩具も!
カブトムシは、芸術の分野でも登場しています。

向かって右は、川之江出身の画人 大西黙堂によって大正期に描かれたといわれる虫の行列「千蟲戯画」、左は久万高原町出身のアーティスト石田精雌さん作「皂莢(さいかち)とサイカチムシ」です。

左の作品を描いた石田精雌さんのポストカードは、1階ミュージアムショップで購入できます。

写真や標本、動画などで学ぼう!

続きまして、カブトムシの基本的な生態や分類などについて学びましょう。
カブトムシの仲間は、なんと世界に2,000種類!
その半数以上が、ツノを持たない種類なんだとか。

日本と世界のカブトムシの多様性について学べます。

卵から幼虫になるまでの段階標本もあります。
カブトムシの幼虫って、意外と大きくてびっくりしました。

大型のオスの成虫が10gほどなのに対し、十分に育った終齢幼虫は重いもので40gもあるんだとか!

根気強く観察していないと見られないような、レアシーンを再現した標本もあります。
また、最新の研究成果が学べるコーナーも。

生き物の体の構造や仕組みを真似てものづくりに活かす「バイオミメティクス(生物模倣)」の分野でも、カブトムシについて研究中だそうです。

例えばカブトムシの「翅」の構造が、未来の医療・工学分野に活かされるかも知れないんだとか。

新居浜市の愛媛県総合科学博物館からやってきた、海外のカブトムシ標本も勢揃い!

こちらはアフリカにすむ、オオツノハナムグリの仲間の標本。
まるでデザイナーズ昆虫です!

アフリカはカブトムシの数が少ない地域で、代わりにツノを持つ巨大なハナムグリが繁栄しているんだとか。

大きな体に斬新なデザイン!
ぜひ実物をご覧ください。

翅を広げたヘラクレスオオカブトの標本も!

硬い外骨格で守られたカブトムシですが、天敵もいます。
タヌキやカラス、スズメバチとの関係性も紹介。

センサーカメラがとらえた、カブトムシを食べる生き物たちや、スズメバチとの攻防の様子を映像で学ぶことができます。

カブトムシの蛹化や羽化シーン、地面に潜るカブトムシの幼虫など、カブトムシの「真」の姿を垣間見ることができる、貴重な生態映像も。

こちらは、幼虫から蛹になる「蛹化」の様子を収めた動画のワンシーン。
カブトムシの幼虫は蛹になろうとする段階で、土中で自分のフンを塗り固めながらぐるんぐるん動いて、「蛹室」と呼ばれる部屋を作りますが、蛹室が小さすぎるとツノが曲がってしまうこともあるんだとか。

立派にのびのび育つための環境は、自分で広げていくんですね。

生体展示を観察して、生きたカブトムシに触れてみよう

1階ロビーでは、生きた日本のカブトムシ・クワガタムシの他に、世界のカブトムシたちや、オオカマキリ、ナナフシなど身近な昆虫たちの生体展示があります。

三本の角が大迫力!
アジア最大のカブトムシ、コーカサスオオカブト。

こちらは学芸員安田さんの推し、クロマルカブト。
特別に手のひらに乗せて見せてくださいました。

国内では、トカラ列島の一部や奄美群島の一部の島で発見されている希少種で、安田さんは今回の特別展で、生きた個体との興奮の初対面となったそうです。

まるで、ぷちコガネムシみたいな姿。
死んだフリしてます。

そして……カブトムシによく似た色と形の昆虫ですが、ちょっとショッキングな画像かも知れないので、一度深呼吸してからスクロールしてください。

心の準備はいいですか?

はいこちら、オオゴキブリです。
自然豊かな森の中でくらす種類で、家の中にいるゴキブリとは違うそうです。

翅をかじり合う習性があるため、このようにボロボロなのだとか。

安田さんは、家に「ゴキブリが出た!」となると、喜んで捕まえに走るそうです。
ゴキブリも、カブトムシと同じような色や形、大きさの昆虫ですよね。

「ゴキブリとカブトムシの(人気の)違いってなんでしょうね?」と安田さんに質問してみると、「動きが速いことでしょうか」と。

確かに……こちらに身構える余地を与えてくれないガサガサとした速い動きが、「怖い」「気持ち悪い」の原因なんでしょうか。
カブトムシのようにソロリソロリと動いた方が、人類にはモテるかもしれません。

このコーナーで筆者は、ちびっこの頃に図鑑で見た水生昆虫、「ゲンゴロウ」の生きた姿を見られて感動!
クロゲンゴロウなど3種類がいました。
カブトムシ同様、名の知れた昆虫ですが、動きや質感は図鑑では学べませんね。

コガタノゲンゴロウは最近各地で目撃記録が増えているんだとか。
飼育ケース内をゆったり泳いでいました。

さあいよいよお待ちかね!
カブトムシとクワガタムシに触れられるタッチコーナーに挑戦!
今回触ることができるのは、カブトムシ、コクワガタ、ノコギリクワガタ、ミヤマクワガタの4種類です。

どこを持てばいいのかな? 生きたカブトムシを自由に触ることができます。

カブトムシの力強さを感じながら、間近でじっくり観察してみよう。

アメ車みたいなミヤマクワガタも。
ケンカはさせちゃダメですよ。

※生きたカブトムシ・クワガタムシの展示は9月中に終了します。

ミュージアムショップには、カブトムシグッズも仲間入り!

生き物グッズ四国屈指の品揃えを誇る、面河山岳博物館のミュージアムショップですが、こちらはおそらく世界初!
カブトムシの「標本作りの最中」をモチーフにした「カブトムシ標本作製中」Tシャツ。
先ほど、学芸員の安田さんも着用していましたね。

カブトムシだけでなく周囲に描かれた道具も、昆虫ファンにはたまらないデザインになっています。

カラーはライトブルー、ブラック、インディゴ、アーミーグリーンの4色。
サイズは130、S、M、Lの4サイズ展開です。

そして、カブトムシTシャツのイラストを手がけているMei工房さんとtodocraft(とどくらふと)さんによる幼虫コースターと、特別展にも作品展示されている「皂莢(さいかち)とサイカチムシ」の作者、石田精雌さん制作の昆虫ポストカード。

ぷにぷにかわいい幼虫。
久万高原産のヒノキが香る「カブトムシ幼虫コースター」で、楽しいティータイムを。

眺めているとストーリーが浮かびそうな繊細な絵柄の昆虫ポストカードは、5枚セットで300円。
うら面には石田精雌さんによる俳句も添えられています。

面河山岳博物館オリジナル商品のカブトムシの缶バッジは、今後も続々入荷予定です。

バッグに付ければいつでも一緒!
セミのアクリルキーリングも各種あり。

なお、会期中アンケートに答えると、抽選で10名様に1,000円相当のミュージアムショップのグッズ詰め合わせが当たりますので、忘れず応募してくださいね。

2階企画展示室入り口前に、用紙と応募箱があります。

「真・カブトムシ」関連イベントもいっぱい!

会期中、特別講演会やカブトムシTシャツを作るワークショップなど、関連イベントも多数予定されています。
事前申し込みが必要なものもありますので、詳しくは下記公式サイトをご覧ください。

特別展「真・カブトムシ 」関連イベントお申し込みや詳細はこちら

夏といえば、カブトムシ。
知っているような気になっていたメジャーな昆虫ですが、歴史から最新情報まで広く学べる今回の特別展で、カブトムシの素顔を見たように思います。

しかし謎多き存在ゆえ、見る人によって全く異なる感想を抱くのではないでしょうか。
面河山岳博物館 第57回特別展「真・カブトムシ」は2024年11月24日(日)まで。
カブトムシの「真」の姿に触れて、特別な夏にしよう!!

※展示内容は変更の場合があります。
※生きた昆虫は時期によって入れ替わりあり。 生きたカブトムシ・クワガタムシの展示は9月中に終了します。

■ 面河山岳博物館 第57回特別展「真・カブトムシ」
開催日/2024年7月20日(土)~11月24日(日)
開催時間/9:30~17:00(入館は16:30まで)
開催場所/面河山岳博物館
休館日/毎週月曜日、祝日の翌日
※月曜が祝日の場合・祝日の翌日が土日の場合は開館、8月13日(火)は臨時開館
駐車場/あり 10台
住所/愛媛県上浮穴郡久万高原町若山650-1
料金/一般450円、小中学生250円
※20名以上の団体は50円割引
※65歳以上の高齢者は半額(年齢を証明できるものをご提示ください)
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の所持者及びその介護者1名は半額
お問い合わせ/面河山岳博物館 0892-58-2130
面河山岳博物館 公式HPはこちら
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reported by イマナニ編集部 マリリン
イマナニ特集