【興居島の船踊り 愛媛/松山市】 勇猛な水軍の雄姿を現代に伝える… 船越和気比売神社の秋の祭礼
2024年10/5(土)開催 千有余年の歴史を超えて受け継がれる伝統行事
愛媛県内では、これからの時期あちこちで秋祭りが行われます。
お神輿を担いだり、神社へ奉納の踊りを踊ったり。
伝統行事の内容は様々ですが、ここ松山市・興居島でも、古き良き歴史のある「興居島の船踊り」がこの時期毎年行われます。
勇猛で血気盛んな、伊予の水軍の活躍を現代に伝えるこの伝統行事。
地元の人々によって脈々と受け継がれてきたこの踊りには、知る人ぞ知る魅力も満載。
夏の海だけじゃない! 秋の風物詩ほか見どころもたくさんある、この時期の興居島へぜひ遊びに行ってみませんか?
今年は約11年ぶりの演目で開催! お祭りの見どころを要チェック
良縁祈願の神社としても知られる、興居島の船越和気比売神社。
ここで毎年10月第一週の土曜日に、秋の祭礼として行われるのが「興居島の船踊り」です。
元は周辺の海を治めていた水軍の男たちが、凱旋の際島に残っていた島民に海での戦いの雄姿を再現したものが、この船踊りの起源ともされています。
祭礼は毎年、島の由良地区にある「小富士文化保存会」と泊地区の「興居島船踊保存会」が交互に主催を行っているそうです。
今年主催の泊地区ではかつて船上の舞台で踊りを披露していましたが、コロナ禍後は興居島小中学校体育館を舞台とするようになりました。
泊地区では最初に地元の人々に踊りを披露したのち、氏神様である船越和気比売神社へお参り。
その後本会場の興居島小中学校体育館へと歩いて移動し、メインの踊りが披露されます。
また踊りの前後には、興居島中学校水軍太鼓部による太鼓演奏も見られますよ。
泊地区・興居島船踊保存会の特徴は、毎年違う演目を一から組み立てて奉納する点。
踊りは『忠臣蔵』『里見八犬伝』『羅生門の鬼』などの、能・歌舞伎・狂言や地方に伝わる伝説を題材とした、オリジナルの作品となっています。
今年の演目は「紅葉狩り」。
実に11年ぶりに披露される演目とのことです。
踊りに迫力を加える、華やかな衣装・化粧も見どころのひとつ。
演者の中には、ここ興居島を地元として生まれ育った学生さんや子どもたちの姿も。
幼い頃から家族知人が踊る姿を見て育ち、自分もいつか踊りに参加したい! と思うようになる子も地域にはたくさん。
また近年は島外から興居島小学校に通う子どもたちやその兄弟も参加するなど、島の内外で協力しながら盛り上げています。
興居島では毎年恒例の秋の祭礼でもある「興居島船踊り」。
今年2024年の開催は10月5日(土)、場所は興居島小中学校体育館にて。
会場敷地内には駐車場がありませんので、その点だけ注意して行くようにしましょう。
数百年の歴史を紡ぐ伝統行事に、ぜひあなたもこの機会に触れてみませんか。
■ 興居島の船踊り
開催日/2024年10月5日(土)
開催場所/興居島小中学校体育館ほか
住所/松山市泊町甲425-3
料金/無料
お問い合わせ/松山市役所興居島支所(TEL:089-961-2001)
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