神事もイベントも盛りだくさん? 綱敷天満神社を満喫してきました! 【愛媛/今治市】
祀られているのは学問の神様? まずはこの神社がどんなところか紹介します!
ドーモ。
冬季は体調を崩しがちな輪投げカリカリドーナッツです。
心当たりはいくつかあるのですが、一番はおもちやお鍋を食べすぎたことによる食あたりかもしれません。
今日はちょっとだるいから遠出はできない……なら近場に出かけちゃいましょう。
今回は、綱敷天満神社にお邪魔してみます。
自宅から綱敷天満神社までは数キロほど。
電動自転車に乗って十数分もすると大きく社名が刻まれた社号標が目に入ってきました。
この神社の祭神は菅原道真公。
33歳という異例の若さで当時の学者としての最高位である「文章博士」になった超エリートです。
個人情報保護のために内容を伏せていますが、資格試験や大学・高校受験の合格を願った絵馬が多数飾られていました。
丁寧に柔らかい筆体で書いている人、一筆一筆から情熱が感じられる人など、参拝客の方の想いがありありと伝わってきます。
各所に菅原道真公こと天神様のエピソードが記された看板が設置されていました。
こちらの牛の像は「臥牛」と呼ばれており、逸話にちなんで横にふせったようなポーズで作られています。
本殿でのご祈祷の様子も後ろから撮らせて頂きました。
宮司さんが榊を手に持ち祈願の言葉を読み上げている間、一定間隔で力強く太鼓を叩く音が聴こえてきます。
ここ一帯だけが世界から切り離されたように厳かな雰囲気に包まれていました。
これまでご紹介した合格祈願といった学びのご利益はもちろんのこと、この神社はその風景の美しさから国指定の名勝地にも登録されており、参拝を目的とする人以外もたくさんやってきます。
散歩やデート、自然観照など目的はさまざまですが、この神社が長年愛され続ける理由を語るには「自然」の話は外せないでしょう。
澄んだ空気、広大だけれど圧迫感はない松原。
画像では伝わりづらい魅力も多々ありますが、筆者が触れた空気感の一端を皆様にお伝えします。
生で味わいたくなったという方はぜひ現地に行ってみてくださいね。
境内に植わっている松は緑に茂ったものから黒く枝葉を光らせているものまでさまざま。
松原の敷地はおよそ11ヘクタールほどで、大きさでいうと、なんと東京ドーム2個分くらい。
神社出口にある鳥居の向こうには桜井海岸が広がっています。
他の瀬戸内海域に属する海岸の例に漏れず波は比較的穏やかで、すぐ近くに寄って潮風を浴びることができました。
神社の駐車場付近にある今はまだ花がついていない梅林。
初春になると枝分かれした先から花が咲き、一面に広がる春景色を見に毎年たくさんの人が訪れます。
絶賛町おこし活動中! 綱敷天満神社の併設施設「清風館」を取材してきました!
寒がりながら御手水をし、頭上の葉っぱに引っかかっている松ぼっくりを眺めながらあちこちを散策していると、途中で「清風館」と看板が出た建物を見つけました。
学問の神様が有名な綱敷天満宮にお参りに来たことがある人は多いと思いますが、その中にある「清風館」の中に入ったことがある人は少ないのではないでしょうか?
聞くところによると、ここでは町おこしの一環で定期的にフリーマーケットが開催されたり、時には結婚式が行われたりしているとのこと。
私も気になってはいたものの入ったことはなく、この機会にと思い施設内にいた方に取材しても大丈夫かお尋ねしたところ、許可をいただけたので中の紹介をしていきます。
外観はこんな感じ。
玄関先で靴を揃え、来客用のスリッパをお借りして、早速内部を見ていきますよ。
入口付近には神事の道具と思しき縄や鈴が丁寧に梱包されてまとめられていました。
壁には表彰状、感謝状、賞状が並んでおり、その中には国から贈られたものもあります。
神社とその周辺の美しい景観は、この施設に関わる人達のたゆまぬ努力のおかげで保たれていました。
こちらは神社の上棟祭が開かれた時の写真。
なんでも建物の柱上げを終え棟木を上げる際にとり行われるお祭りなのだとか。
子どもたちが引率者とともに、淡く色づいた花を見ながらお弁当を食べている写真もありました。
先述した通り、神社のすぐ隣には見事な梅の木が何本も植わっています。
もしかするとそこで撮影されたものかもしれませんね。
見どころがありすぎて施設内の写真だけでアルバム内がいっぱいになってしまいました。
これだけでも何本も記事が書けそうだったのですが、なんと奥のお部屋にも通していただけることに。
中はストーブがよく利いていて、みんなが同じ机を囲んで和気あいあいと話に花を咲かせています。
私の分の椅子まで用意してもらい、さらには普通に過ごしていたら知らないままだったお話もいっぱい聞けて、とても充実した1日になりました。
ご協力いただいた皆様、誠にありがとうございます。
中ではお茶会が開かれていました。
ほかほかの緑茶で身も心も温まります。
お湯はストーブの上にやかんを乗せて沸かしていて、身近な生活の知恵が垣間見えた気がしました。
私までお茶とお茶請けを出してもらってしまいました。
こちらは豆腐のみで作ったドーナツらしいのですが、口当たりがなめらかで甘さもほどよく絶品でした。
うす茶色の方はプレーンなお味、こげ茶色の方はシナモンが入っています。
こちらは昔の着物をアレンジして作られた羽織です。
みんなが断捨離するような素材を無駄なく使い、一から手縫いしているそう。
前を結ぶ紐はシルクでできているらしく、間近で見ても既製品と遜色ないほど良い仕上がりでした。
この振袖も古い着物を再利用して作られたそうで、同じく手縫いで、袖幅が広く腕が振りやすいデザイン。
また、先ほどのドーナツやこちらの古着は商品としてフリーマーケットに出ています。
お祭りの時など9時半から12時半くらいまで出店されているそうですよ。
「綱敷天満神社」にお邪魔した結果、馴染み深い名所をじっくり見られただけでなく新たな発見もあり、家に帰ってからも心から「また行きたい」という気持ちが湧いてきました。
私も普段はよくここで散歩していますし、初詣にも行ったりしていたのですが、改めて観察してみると、まだまだ見つけられていない面白いところがあることに気がつきました。
毎年梅が見ごろになる2月下旬には「観梅会」も開催されるので、これからも私と一緒に面白いところを探してくれる方、記事を読んでみて気になった方はぜひ行ってみて皆さんもぜひ遊びに来てくださいね。
- ■ 綱敷天満神社
- 開催場所/綱敷天満神社
- 開催住所/愛媛県今治市桜井6-2-1
- 駐車場/あり 20台
- 料金/無料
- 問い合わせ先/綱敷天満神社
- 電話番号/0898-48-0038
綱敷天満神社 公式Instagramはこちら
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