星の神の天降り先は見どころだらけ! 星の浦海浜公園に行ってきました! 【愛媛/今治市】
自然と触れ合える! のんびりと美観を眺められるスポット!
ドーモ。 指先から冷える体質なのにかたくなに手袋を着けない輪投げカリカリドーナッツです。
私だけでなく同世代にはそういう人が多かったので、私たちの「ものぐさ」化はかなりの勢いで進んでいるのかもしれません。
しかし今回は現地で寒くなることを見越して、かなり厚着をし、星の浦海浜公園に行ってきました。
今治駅から星の浦海浜公園までは車で15分ほど。
車内は日の光が容赦なく入り込んできて暑かったです。
組み合わさると星形になる、それぞれ高さが異なる図形が組み合わさったモニュメント。
1番高いところだと5~6メートルほどあり、この公園のトレードマーク的な存在感を誇ります。
堂々と鎮座した2機の船舶用プロペラ。
こちらを寄贈した「新来島どっく」という会社は造船業を取り扱っており、2024年3月時点での売上高は1,106億円にもなる会社から寄贈された船舶用プロペラは重量や安定性も並外れています。
強風が吹いたり、強い力で押せば回るのでしょうか?
ちょっとやそっとの風では回りません。
星のモニュメントを作る際に意識されたたしい「空から星が降ってきた」というコンセプトと、それにまつわる小話が描かれていました。
内容は、星を空の海を泳ぐヒトデだと思っている息子が父親に違うと諭されるものの、星が地表に落ちてきたことでその説が正しかったと得意げになる、というもの。
日本に落下した記録のある隕石もそのほとんどの材質が世界に現存する石に近かったといいますので、現物に近づけようとするとこうなるのかもしれませんね。
ここから先は野良犬や猫が多く見られますが、餌をやったり、触ったりするのはやめましょう。
その他にもゴミは持ち帰ること、夜間の打ち上げ花火の禁止などの旨を記した注意事項が貼り出されてあるので、忘れないように一読してから利用してくださいね。
私は事前にこの公園のことを調べた際にどんな広大な海があるのだろうと想像していましたが、生で見るともっと、思いがけないほど壮大で綺麗でした。
可能な限り現地そのままの魅力を伝えられるように紹介画像を撮ってきましたので、皆様もこれを見て興味を持ってくださると嬉しいです。
海に向かう途中にある岩場です。
岩の高さや大きさが揃っているため道なりは意外にも平坦ですが、砂浜に降り立つ際は大きな段差があるので気をつけてくださいね。
白い砂浜と濃淡のある青い海。
これから広い海域に出ると思しき大きな船が一隻、沖を駆け巡っていました。
海水はほんのり温かく、潮の満ち引きは穏やか。
流れ着いてきた漂流物が自然のオブジェを形成しています。
松ぼっくりや折れた木といった植物由来のものは大量にありますが、人工物のゴミは一つも落ちておらず、来訪者のマナーの良さが感じられました。
屋根付きベンチの休憩所。
思った以上に安定感があり、土台もしっかりしていてかなり座り心地が良いです。
網で仕切られた向こうを見てみると、まっすぐに生えているものや湾曲しているものなど植わった木々が各々の成長を見せていました。
この公園をもっと楽しむために! 「海浜」以外にも注目した+αをお伝えします!
瀬戸内海を一望できる景色の良さはもちろんのこと、そこに違和感なく溶け込んでいる作品群も持ち味なこの公園。
魅力は多数ありますが、次はその中でも風情ある散策路や庭園、そしてせっかくここに来たなら一緒に行っておきたい周辺施設といった部分をピックアップしてご紹介します。
これらを知っておけば、ユニークなモニュメントに圧倒され、大自然の育んだ景色を観賞してからも、クールダウンしつつ楽しい時間を過ごせること間違いなし!
アーチ橋を戻っていくと、木々がいつまでも続く美しい並木道が見えました。
この道を通ると頭上でさわさわと木の枝や葉っぱが揺れ、ほどよく陽光が遮られ、穏やかに公園を回ることができます。
いずれカップルの定番デートスポットとして一躍有名になりそうです。
これはアーチ橋を通る最中に横手を見ると見える池の中。
内壁にはカモメや晴れの空のタイル絵があるほか、水も綺麗で、小魚が何匹か私の前を通りがかり、底に生えたコケのすき間を縫って泳いでいくのが見えました。
格子状の刻み目が入ったテーブルと椅子。
椅子は何席にもわたって連結し曲がりくねった形状で、全体を見るとS字カーブのようになっていました。
頑丈で錆びにくそうな材質で、光沢は薄く、触り心地はステンレス鍋の鍋肌のようで、つるつるしつつもお尻や腰が滑りづらいです。
色合いも黒みがかった緑と華美すぎず、自然の多いこの空間に馴染んでいました。
星の浦海浜公園のある大西市星浦の地名の由来はここに落ちた隕石を祭神として祀ったことにちなんでおり、この公園の入口に設置されたモニュメントもその逸話を基に作られています。
では皆さんはこの公園の周辺に「星神社」という、その祭神が実際に祀られている神社があるのをご存じでしょうか?
星神社には公園から車で3分ほどで着き、すぐにお参りすることができます。
この公園はスポットとしての自然の豊かさも魅力的ですが、背景にあるルーツを知ると、より面白くなるかもしれませんよ。
祭神の名は五百筒磐石神。
はじめの頃、この隕石は子どもたちの遊び道具として使われていました。
しかしある日を境に村に原因不明の疫病が蔓延し、「この石を丁重に扱えば災いは治まるのではないか」という考えに駆られた村人たちが「星神」と呼び祀った結果、やがて地域を庇護する神としての名が広まり、この神社が信仰の中心地となっていったそうです。
正面から撮った外観。
小ぶりながらも目立った汚れや傷もなく、定期的に人の手が入り大事にされているなと感じました。
ご神体は直径20センチほど、高さ約40センチほどの円筒形をしており、日本書紀ではこの隕石が天界と地上を結ぶ重要な役割を果たしていると記されています。
歴史についての説明が載った看板。
「大西ふるさとこみち」と記されている通り、この神社は幅2メートルほどの小道を通った先にありました。
かなり奥まったところにありますが、それでも劣化のほとんどない姿を見ると、600年以上昔から地域住民に愛されているというのにも頷けます。
神社内部も撮らせていただきました。
中は思ったより広々としていて3畳半はありそうです。
弘化3年(1846年)に再興され、昭和9年(1934年)に再建。
今も地域の文化や伝統の象徴としての役目を果たしているのだとか。
「星の浦海浜公園」に行ってみたら、しばらくインドアな生活を送っていたこともあり、潮風と日の光をたっぷり浴びたこの日は気分爽快で帰路につけました。
海水に濡れて重くなった砂に足を取られてしまい、運動靴と靴下がびしょ濡れになったりもしましたが……冬であるにも関わらず夏を感じさせるようなハプニングが起きたのが新鮮で、足元の寒さは気になりませんでした。
この公園は海水浴・マリンスポーツを目的としている方への設備も充実しており、温水シャワーやコインロッカーや更衣室を100円(冷水シャワーは無料)で利用できます。
シーズンを問わず楽しめるので、「そうだ、海に行こう」と思い立った方、記事を読んでみて気になった方はぜひ行ってみて皆さんもぜひ遊びに来てくださいね。
- ■ 星の浦海浜公園
- 開催場所/星の浦海浜公園
- 開催住所/愛媛県今治市大西町星浦甲23-1
- 駐車場/普通42台
- 料金/基本無料
- 問い合わせ先/今治市役所 大西支所
- 電話番号/0898-53-3500