【砥部淡黄磁展 愛媛/西条市】 愛媛民芸館で民芸品の歴史と美を体感しよう

  

2025年4/12~6/29 幻の淡黄磁を通じて愛媛の文化に触れる特別な時間

【砥部淡黄磁展 愛媛/西条市】 愛媛民芸館で民芸品の歴史と美を体感しよう

民衆が日常生活で使ってきた道具「民衆的工芸品」を中心に展示している「愛媛民芸館」。
愛媛県西条市の中心地、旧陣屋跡のお堀に囲まれた場所に位置しており、古くから伝えられてきた手仕事、陶磁器、編組品、木漆工、竹工、硝子など、2000点余が収蔵展示されています。
中でも、四国・愛媛の民芸が重点的に紹介されており、愛媛の風土や人々の暮らしを感じることができます。

2025年4月12日から始まる企画展では、愛媛の代表的民芸である砥部焼を紹介。
今回は特に、「幻の淡黄磁(たんおうじ)」にスポットライトを当てます。

伝統と革新が織りなす砥部焼の魅力を堪能しよう

【砥部淡黄磁展 愛媛/西条市】 愛媛民芸館で民芸品の歴史と美を体感しよう

「淡黄磁」というのは、現在の砥部焼で見られる白磁ではなく、淡い黄色味を帯び象牙と見まがう光沢をもった磁器のこと。
明治23年、砥部焼中興の祖と称えられる向井和平翁により生み出されました。

楢灰に含まれる微妙な鉄分、純度の高い陶石、登り窯の中の微妙な酸素濃度が織りなす奇跡の産物であり、「淡黄磁」は一部では幻とも呼ばれています。
1893年・シカゴ万博では1等賞に輝き、そこから世に知られるようになり、今でも多くの人々を魅了し続けています。

今回の展覧会は、そんな「淡黄磁」を鑑賞できる貴重な機会です。
普段見慣れた砥部焼とは違った魅力を直接体感してみましょう。

【砥部淡黄磁展 愛媛/西条市】 愛媛民芸館で民芸品の歴史と美を体感しよう

「愛媛民芸館」は、昭和42年、日本民芸協会会長であった、倉敷レーヨン社長の大原総一郎氏の提唱で建てられました。
建築設計は、日本建築学会作品賞を2度受賞した浦辺鎮太郎氏。
白壁土蔵風の外観、内装の細部にまで浦辺氏の想いが込められた円熟期の作品として、その建物自体も高い芸術性をもっています。

さらに、お堀は外周約1㎞の散歩コースとなっており、季節ごとの草花の風景を楽しむことができるなど、見どころ満載。
「砥部淡黄磁展」と共に、ぜひ「愛媛民芸館」そのものの魅力にも触れてみましょう。

歴史や文化、そして職人たちの技術が結集された民芸品。
伝統と革新が織りなす、砥部焼の奥深い世界をのぞきに行ってみませんか。

  • ■ 砥部淡黄磁展
  • 開催日/2025年4月12日(土)~6月29日(日)
  • 開催時間/9:00~17:00
  • 開催場所/愛媛民芸館
  • 住所/愛媛県西条市明屋敷238-8
  • 料金/大人500円、中高生100円、小学生以下50円
  • 駐車場/あり
  • お問い合わせ/愛媛民芸館 0897-56-2110
  • 愛媛民芸館 公式HPはこちら

reported by イマナニ編集部 ぱっつぁん
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