【愛媛県松野町】26年で生涯を遂げた俳人、芝不器男記念館

  

友(Yu)    イマナニ体験レポート

旧松丸街道に佇む一軒家が記念館!

愛媛移住ライター友(Yu)です!
今回は、愛媛県松野町にある「芝不器男記念館」に行ってきました!

旧松丸街道沿いに佇む一軒の木造建築の建物が芝不器男記念館は、JR予土線松丸駅から歩いて数分の距離。駅近でとってもアクセスが良いです^ ^
芝不器男記念館へ行く途中、駅から一つ道に入った途端に雰囲気が一変!江戸時代にタイムスリップしたような気分になりました♪ 

旧松丸街道は、かつて伊予と土佐の交易の中心地として栄えた松丸地区の面影を残していて、松野町唯一の酒屋『野武士』さんもこの街道にありますよ〜
1-1
旧松丸街道に入ると道案内の看板を発見〜
旧松丸街道に入ると道案内の看板を発見〜 右側に立ち並ぶ古民家が雰囲気ありますね! 記念館の案内地図です。この地図は正門ではなく旧街道行くの手前にありますよ。 同じく旧街道へ行く途中にある看板です。
この記念館へ行く前に、”不器男”というあまりにも見慣れない名前だったので、事前に少し調べてみました。
そもそも「芝不器男(ふきお)」という名前は本名なんです!
ずっとペンネームかと思っていました...

実際に彼の名前の由来を調べてみると、古き良きを好む私にとってぐっとくるような由来でした。
その由来とは!
芝不器男に俳句を作る影響を与えたであろう父親が、論語の「君子不器」(君子ハ器ナラズ=人間は一つの器にとどまらないで、全人的完成をめざすべきであるの意)から命名したと伝えられています。

「”全人的完成”とはなんぞや」と、よくわからない言葉が出てきたので、調べてみました。
全人的とは「人を、身体や精神などの一側面からのみ見るのではなく、人格や社会的立場なども含めた総合的な観点から取り扱うさま」
(引用:https://www.weblio.jp/content/全人的)という意味だそうです。

広い視点から人に愛されるような人になりなさいというような意味合いだと解釈しました。
彼は27歳を目前に亡くなったものの、現代に至るまで俳人として名を轟かせていることから、「君子不器」の由来通りとなっていますね。
2-1
芝不器男記念館の正門!
芝不器男記念館の正門! 正門を進みます〜 この紋章が目印!がらがらと戸を開けて入ります。

不器男さんの愛用品や直筆が見れる!

事前調べはこのくらいにして、不器男記念館へ入っていきます!
拝観料200円で入場可能で、平日の日中に行ったところお客さんは私1人だったので、ゆったりと館内を見渡せました♪

まずはパネル展示で、芝不器男の生涯を時系列に見ました。
出身は北宇和郡明治町(現松野町)。
一度は大学で東京に出たものの、関東大震災を理由に帰郷してすぐに病の床に伏せてしまいます。
福岡県で病床生活をしたまま、帰らぬ人に。
最後まで故郷へ帰ることを願っていたといいます。

不器男さんは松野町ラブだったんですね。
そして27歳は、あまりにも短命すぎます、私は25歳目前にしていますが、あと残り2年しか無いと考えると、元気なうちにアクティブに生きておこうと思ってしまいました。

そんな彼の生涯を踏まえつつ、直筆の俳句や作文、愛用品を拝見。
もっと長く生きて、松野町へ帰っていたら、どんな俳句が生まれていたのでしょうか。。。
3-1
大きな生涯マップが目を惹きます。
大きな生涯マップが目を惹きます。 館内は広々としています。 愛用品や愛読書の展示は、まさに不器男さんの生きた足跡を見ることができますね。 中学の時の作文まであります。 右から3番目が不器男さん。
芝不器男記念館の建物が、昔ながらの立派な木造建築でまた素敵なんです。
私は現在24歳でZ世代(1990年代後半-2012年頃生まれ)に属するんですが、古風な感じが好きなんですよね。
最近古民家で暮らし始めましたし、古民家の空間にある畳や木のぬくもりが落ち着きます。

今回も、館内の畳や奥座敷、彫刻を施した欄間など、古民家の雰囲気を十分に味わっていました。
ちょうど晴れた日の日中だったので、2階はよく陽が当たって居心地の良い空間です。
「ここで読書したら気持ちがいいな〜!」なんてことを思いながら、館内を巡っていました。
4-1
2階の様子です。階段が急で上がるのが怖かった
2階の様子です。階段が急で上がるのが怖かった 2階は畳の部屋が広がっています。 1階の様子です。展示の奥にある部屋で予約制で貸し出しているそうです! 庭に進むと俳句を発見しました。
ちなみに、芝不器男俳句新人賞という「愛媛県松野町出身の夭折の俳人・芝不器男にちなみ、 新鮮な感覚を備え、大きな将来性を有する若い俳人に贈る賞」があります。

この賞は、若き人の登竜門となるような賞なんですね。私は俳句は書きませんが、ライターとして日々文章を書いています。
不器男さんが俳句で名声を得たように、私は人の心に響く文章を書けるようになるのが目標です♪

わずか26歳でこの世を去った不器男さんの天才的な俳人ぶり、生き様を折に触れて、24歳の私も邁進していきたいです!
芝不器男記念館
開催時間/9:00~17:00 休日:毎週水曜日・12月28日~1月4日
開催場所/芝不器男記念館(愛媛県北宇和郡松野町大字松丸258)
料金/個人/200円 団体(20名以上)/150円 中学生以下/無料 奥座敷/1時間400円
問い合わせ先/芝不器男記念館 TEL.0895-42-1584
URL/http://www.town.matsuno.ehime.jp/soshiki/10/1212.html
reported by 友(Yu)