いつもと違う…椿神社の夏越祭

  

えだまめ    イマナニ体験レポート

コロナ対策で日程変更。お昼にゆったり参拝。

こんにちは、えだまめです。
暑い日が続きますね。

長女の小学校では補充授業期間が終了し、いよいよ夏休み本番!という感じになりました。
さて、毎年7月の末には全国各地の神社で夏越しの祭りが開かれますね。

夏越しの祭りは、茅で作られた大きな輪(茅の輪)をくぐり、夏の疲れやケガレを祓うことから「輪越し」「輪抜け」とも言われていて、古くから伝わってきた民間の年中行事のひとつです。
現在、私が住んでいる町は伊豫豆比古命神社(椿神社)の氏子十一町なので、椿神社の「夏越祭」の案内が毎年届きます。

しかし、今年は新型コロナウイルスの影響で、例年と違った内容でした。
「期間は3日間」「時間は午前9時から午後5時まで」「露店の出店はなし」「祓いの祭儀は神職のみ」
お昼の夏越祭…一体どんな感じになるのでしょうか。
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子どもたちは浴衣にマスク姿で参拝しました。
子どもたちは浴衣にマスク姿で参拝しました。 手水舎の柄杓は撤去されていました。竹樋の水量も僅か。 「夏越車の大祓守」 。車の形代を納めるといただけます。
私たち家族が訪れたのは初日の夕方。
子どもたちは浴衣と甚平に着替えます。

今夏は花火大会や夜市などのイベントが中止になり、浴衣を着る機会がなかったので二人とも大喜び。
特に長女の浴衣は今年でサイズアウトなので、着せられてよかったです。

いつも参拝客でいっぱいの椿神社。
車が停められるか心配でしたが、夜店の屋台が無いためか、鳥居の前の駐車場にもかなりの余裕があり、スイスイと駐車することができました。

早速鳥居をくぐり、手水舎に寄ると…あれ?柄杓がない。
竹樋に開いた穴から水がチョロチョロと出ていたので、口を漱ぐことは止めて、手だけを洗いました。
これも新型コロナウイルス対策なのでしょうね。
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初日の夕方の様子。皆さんマスク着用でお参りしています。
初日の夕方の様子。皆さんマスク着用でお参りしています。 大きな茅の輪をくぐるって回廊へ。 西日の当たる本殿。例年はこの階段にずらりと人が並びます。 焼納の祭儀が行われる台。今年は神職のみで行われたそうです。

南駐車場からの細道は、夏の暑さを忘れるパワースポット。

「人形・車形」の形代は、本殿横のご祈祷受付所で納めるようになっていました。

例年、階段に行列を作り、一歩ずつ前に進みながら流れ作業のように本殿前で形代を納めていましたが、この状況、今考えるとかなりの「密」ですね…じっとりと汗をにじませながら並んでいたことを思い出します。

今年は並ぶ人の数がかなり少なく、スイスイと納めることができました。
本殿でのお参りを終えると、茅の輪をくぐり、回廊を通ります。
薄暗い回廊には、松山中央高校の生徒さんが描いた十二支の額が飾られています。

そして子どもたちが楽しみに(?)している、おみくじの箱がずらっと並んでいます。
私は久々に大吉が出て、思わずガッツポーズ(大人気ない…)
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例年混み合う回廊もご覧の通り。
例年混み合う回廊もご覧の通り。 おみくじの量は若干少な目。これもコロナ対策かな。 椿神社といえば冨久椿。 「椿祷殿」2階は休憩所。扉が開放してありました。
最終日の昼、もう一度行くことになりました。
3日間あって良かった~

今度は南側にある駐車場に停めましたが、こちらもまた空いていました。
こちらの駐車場から境内までの細い道は、短いながらもかなり神社の「パワー」が感じられるおススメスポットです。

真夏の昼にもかかわらず、杜の木々が作る陰は暗く、そしてかなり涼しいです。
また、車の走行音よりも蝉しぐれの方が大きいため、外の世界と遮断されたような不思議な感覚になります。

私は近所なので時々お参りに来ますが、いつもピリッと背筋が伸びる感じがします。
この感じ、現代なら「パワースポット」とか「マイナスイオンたっぷり」という言葉で「イイネ!」と通じますが、昔の人はどう伝えていたのでしょう。
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南駐車場からの入り口の様子。
南駐車場からの入り口の様子。 短い道ですが、並木が作る木陰がとても気持ちいい。 境内のあちこちに句碑があります。探してみるのも面白い。 裏道から着いたところの小さい手水舎には柄杓あり。
今年は、新型コロナウイルス対策のための特別な日程の夏越祭でしたが、「密」を気にすることなく参拝をすることができました。

露店や笹飾りはなく、子どもたちが喜ぶ賑やかな「お祭り」ではありませんでしたが、「withコロナ」を考えた神社の方法がとてもうまく機能していたと思います。
浴衣を着ていたのはうちの子たちだけでしたが、日が落ちる前だったため、明るい写真がたくさん撮れたのもよかったです。

ただ、あくまでこれは地元の祭り。
初詣やお椿さんはどうなるのだろう、と少し心配になりました。

今年の案内には、「茅の輪をくぐり、疫病よけのご神威をお受けください」という一文が添えられていましたが、一日でも早く新型コロナウイルスが終息して欲しいなあ…と改めて願いました。
椿神社「夏越祭」
開催場所/伊豫豆比古命神社(椿神社)(愛媛県松山市居相2-2-1 )
駐車場/あり 普通200台
料金/なし
問い合わせ先/伊豫豆比古命神社 TEL.089-956-0321
URL/http://www.tubaki.or.jp/
reported by えだまめ