愛媛・高知で龍馬脱藩ツアー!星ふるヴィレッジTENGUや梼原町…坂本龍馬の脱藩に因んだスポットをチェック

  

特別展「龍馬脱藩160年 維新へつながる土佐の道」開催!実際の龍馬の足取りを追おう

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高知県を代表する歴史上の偉人・坂本龍馬。

その功績や歴史的役割を辿る資料展示を数多く行っているのが、ここ高知市の人気観光スポット・桂浜を臨む場所に位置する高知県立坂本龍馬記念館です。
施設の魅力を紹介したページはこちら!

ここでは龍馬の生きた足跡を辿る数々の手紙の真筆と複製や武具などのゆかりの持ち物、そして彼に携わった多くの人々との交流を示す資料など、様々な龍馬にまつわる展示が楽しめる常設展。

そして期間限定で龍馬に関する様々な要素にスポットを当てた、企画展の二つが主に開催されています。

これまでにこの企画展では、実は所縁の深い龍馬×蝦夷・薩摩・福井にまつわる展示や、同時代を生きて龍馬に世界情勢を知らしめた龍馬の盟友・ジョン万次郎と龍馬に関する展示。

さらに幕末の時代を生きた龍馬の盟友たちにまつわる特別展など、様々なテーマでの企画展が開催されてきました。

そんな記念館で今回、今年2022年ならではの企画展が開催。
「龍馬脱藩160年 維新へつながる土佐の道」展を、2022年4月16日~6月25日に開催します!

生まれ故郷を出て、いざ日本の夜明けへ!脱藩160周年を記念した特別展

現在の高知県である土佐藩に生まれ、日本の改革のために奔走し、その短い生涯を駆け抜けた坂本龍馬。
高知と言えば龍馬!というイメージが強い方も多いかもしれませんが、実は龍馬自身は27歳の時に出身地である土佐藩を「脱藩」しています。

脱藩とは、自分の所属する藩を離れ浪人となること。大きな自治体である藩から抜けて勝手な行動を取るという側面もあり、決して推奨される行動ではありませんでした。

ある意味大きなリスクをともなう行動を取った龍馬。
しかし、だからこそ彼は長州や薩摩など、様々な人々を所属する藩の垣根無く結びつけ、時代を動かす偉業を成し遂げることができたのです。

そんなふうに土佐藩から脱藩した龍馬ですが、文字通りこの地を去る際、彼は自らの脚で歩いて土佐を後にしています。

生まれ育った場所を出て、日本を近代国家へと動かすための第一歩を踏み出した龍馬。
彼の脱藩からちょうど160周年を迎える2022年に、龍馬の脱藩の軌跡を改めて追ってみよう、というのが今回の企画展のテーマですね。

企画展では当時龍馬がなぜ脱藩を決意したのか、どのような人物と関わり、どんなルートを通って土佐を出たのか。
それらの足跡となる資料が数多く展示される予定です。

またそれだけでなく、龍馬の脱藩ルートを地図や画像で知る事のできるコーナーも設けます。
160年前の龍馬の足跡を追いながら、時代の夜明けを目指した彼の息づかいに思いを馳せることもできるでしょう。

そこで今回はこの企画展にちなみ、龍馬が脱藩時に通ったとされるルート周辺で、現地の今実際にある押さえておきたい人気スポットや話題の施設をピックアップ!

高知県立坂本龍馬記念館に足を運びつつ、道中でこれらの場所を巡る龍馬脱藩ツアーを、このGWに家族や友人と計画してみてはいかがでしょうか?

今回は地元の人々も知る人ぞ知る名スポットや、近年新たに誕生したばかりの話題の場所まで幅広く網羅。
坂本龍馬の魅力と併せて、四国・高知の魅力を再発見できるスポットを特別にご紹介したいと思います!

龍馬脱藩の足跡も多数…古き良き伝統とスタイリッシュさが共存する町「梼原町」

まず龍馬脱藩の旅路として、高知県の西部にある梼原町をなくして語ることはできません。

「雲の上の町」として、緑豊かな雄大な景色と澄んだ空気の美味しい町・梼原。
この町には脱藩時に、龍馬がここを通ったとされる記念碑的スポットがいくつかあるのも大きなポイントでしょう。

ひとつは坂本龍馬を始めとした八人の志士の姿を描く「維新の門」の群像です。
日本の新たな夜明けを目指し土佐を脱藩した龍馬。
ですがその過酷な道のりを、彼は志を同じくした同志と共に乗り越えています。

彼と同じように新たな時代を切り開くべく、大志を持って活動した男たち。
彼らの雄姿に思いを馳せるべく建立されたのが、この群像となっています。

またこの群像の人物の一人でもある、那須俊平・信吾父子。
二人は親子で坂本龍馬と深い親交を持っており、龍馬が脱藩する道のりの途中に彼らの邸宅で宿泊したことが、残された手紙からも明らかとなっています。

その邸宅があった場所が、こちらの「那須俊平・信吾邸跡」。
龍馬脱藩の足跡を追うに当たって、欠かせないスポットともなっていますね。

また梼原町と言えば、近年は東京五輪のメインスタジアム建築に携わった建築家・隈研吾さんと縁の深い土地としても有名に。

町のあちこちには隈研吾さんが手掛けた、スタイリッシュで洗練された雰囲気の木造建築物がたくさん。
梼原で作られた木材もふんだんに使われており、木の温もりを存分に感じられると話題だそう。

中でも人気なのは、通称・雲の上の図書館として親しまれている梼原町立図書館!

また町の特産品を販売するマルシェとおしゃれな宿泊施設が複合したまちの駅「ゆすはら」も、県内外を問わず大勢の人々に注目される場所ともなっています。

龍馬の足跡を追って梼原町に訪れた際には、ぜひこのスポットまで足を伸ばしてみるのもおすすめかもしれません。

昨年7月リニューアルオープン!美しい星の煌めきを堪能「星ふるヴィレッジTENGU」

さらに龍馬の脱藩ルートを辿る際には、こんな高知の新スポットにも併せて立ち寄ってみてはいかがでしょう?

こちらは2021年7月にリニューアルオープンした「星ふるヴィレッジTENGU」。
以前から四国カルストの地にあった旧天狗荘が、装いも新たにフルモデルチェンジした宿泊施設となっています。

空気の澄んだ四国カルストは満天の星空が楽しめる事でも有名。
こちらの宿泊施設は、そんな四国カルストの大きな魅力のひとつである「星」がコンセプト。

施設には煌びやかで美しい星空を満喫できる設備が満載。
館内からの絶景はもちろんのこと、より近くに星空を感じられる展望台やなんとプラネタリウムまで!

晴れた日はもちろん天候の悪い日でも、標高1,400mの四国カルストの星空をしっかり楽しめる場所なんです。

また星空のみならず、青々とした四国カルストの緑豊かな景色は、見ているだけで心が洗われるような壮大さ。

季節によって様々な四季の移ろいが楽しめるため、何度でも訪れたくなるようなその時期ならではの景色もこの場所の魅力のひとつでしょう。

さらにゆったり広々とした客室の中には、この四国カルストの満天の星空を眺めることに特化したスペシャルルーム・星空客室も!

室内が2フロアのメゾネットタイプになっており、2階の天井はなんと一面ガラス張り!屋内にいながら満天の星空が楽しめる、非常に贅沢なお部屋となっています。

160年の時が経っても、頭上に輝く夜空の景色は変わりません。
龍馬が大志を掲げ土佐の国を後にした時と同じ星々が、今も私たちの頭上には輝いています。

もしかしたら龍馬も、今を生きる人々と同じ星空を見上げていたのかも。
そんなことを考えながら、この大自然の景色を楽しむのも素敵かもしれませんね。

高知だけじゃない!?愛媛にも龍馬に縁の深いスポットが「大洲・内子」

そして実は高知のみならず、愛媛にも龍馬脱藩に所縁の深い土地が。
それと言うのも龍馬は脱藩時に高知の西部から愛媛の南予を通り、長浜から船に乗って四国を後にしたという記録が残っています。
そのため長浜や、脱藩経路の途中とされている大洲・内子の近辺にも、龍馬の足跡を辿るスポットが数多く点在しているのです。

大洲市河辺町には、「坂本龍馬脱藩之日記念館」があります。
龍馬が旅立ちの第一歩を歩み出した場所である記念として、創設されたこちらの記念館。

館内には龍馬が通過したとされる町内の各峠や渓谷の様子がわかるジオラマや、写真などの映像資料でわかりやすく展示がされています。

高知県立坂本龍馬記念館の企画展示と併せて見に行くことで、脱藩の道を歩んだ龍馬のことをさらに詳しく知ることができるはずです。
この他にも「夜明けの道記念碑」など、脱藩ルートを示す記念碑も併せてチェックするとより臨場感が出ておすすめかもしれません。

またさらに記念館からすぐ近く、「河辺ふるさとの宿」の離れである才谷屋は、坂本龍馬好きならぜひ押さえておきたいスポットでしょう。

ここはなんと高知県の坂本家の本家・才谷屋から名を借りて付けられた宿泊施設!
古き良き古民家を、まるまる一棟貸しで贅沢に宿泊利用できるんです。

屋内には囲炉裏やかまどなど、風情ある昔ながらの設備が整っています。

四季折々の山の幸や川魚料理、郷土料理なども楽しめるこちらの宿泊所。
ぜひ龍馬脱藩の旅路と併せて、この地ならではの雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか。

日本の夜明けを目指し一歩を踏み出した坂本龍馬…彼の旅路に思いを馳せて

160年前、新しい日本の時代の夜明けへと土佐の国から第一歩を踏み出した坂本龍馬。

大志を抱いた彼の足跡や、当時の息吹を感じられる各種展示を楽しむ今回の企画展。
実際に幕末の志士らが歩んだ道のりを踏まえて展示やスポットに触れると、より臨場感のある息吹をこの企画展で楽しめるのではないかと思います。

徐々に春の陽気も訪れ始め、これからはお出かけにもぴったりの季節。
今度の休日や長期休暇にはぜひ、実際の龍馬の脱藩の旅路や各地のスポットとも併せて、高知県立坂本龍馬記念館へと家族や友達と一緒に遊びに来てみてくださいね。

■ 特別展「龍馬脱藩160年 維新へつながる土佐の道」
開催日程:4月16日~6月25日
開催時間:9:00~17:00
開催場所:高知県立坂本龍馬記念館
料金:一般700円(税込)、高校生以下無料
問合先:高知県立坂本龍馬記念館
TEL:088-841-0001

■ 高知県立坂本龍馬記念館
住所:高知県高知市浦戸城山830番地
TEL:088-841-0001
営業時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
定休日:なし
料金:企画展開催中大人700円(展示替期間500円)、高校生以下無料
(20名以上の団体:企画展開催中560円、展示替期間400円)
問合せ先:高知県立坂本龍馬記念館総務・企画課
イマナニで「高知県立坂本龍馬記念館」の情報を見る
高知県立坂本龍馬記念館 公式HPはこちら

reported by イマナニ編集部 曽我美なつめ
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