そうめん流し特集

  

大自然の恵みをお腹いっぱい食べよう

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夏が近づくと恋しくなる食べ物といえばそうめんですよね。
暑さで食欲が落ちてしまう時期や、夏休み中の面倒な昼食を助けてくれる――まさに食卓の救世主ともいえる頼もしい存在です。

そうめんのルーツや七夕との関係、そうめんとひやむぎの違いなどについては、昨年の特集記事で詳しく触れていますので、ぜひ読んでみてくださいね。
イマナニで「意外に複雑なそうめんの話。」の特集を見る

今年のそうめん流し特集では、愛媛県内でそうめん流しを楽しめるスポットに焦点をあててご紹介していきたいと思います。
自宅で食べるそうめんも手軽でおいしいけれど、自然たっぷりの中で食べるそうめん流しも格別ですよ~!

初心者にオススメ! 権現山流しそうめん

「おいしく食べるコツは、そうめんの水をしっかり切ることよ」「つゆにはユズがよく合うの」
明るい声で気さくに“そうめん流しの極意”を教えてくれるのは、『権現山流しそうめん』を切り盛りしている地元の女性グループ。

流しそうめん初心者や、つゆを何度も継ぎ足してしまう人はぜひ訪れてみて。

地元の食材を使用して作っているつゆのおかわりは1杯50円ですが、教えてもらった通りの食べ方をすると、おかわりいらず!
自宅でそうめんをいただくときにも使えるワザなので、ぜひレクチャーを受けてくださいね。

テーブルには紫陽花が飾られとっても華やか。
女性ならではの“おもてなし”も嬉しいです。

■権現山流しそうめん
営業期間/7月1日(月)~9月1日(日)
営業時間/10:00~16:30
定休日/無休
料金/一般600円、小学生300円、幼児200円
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平家落人伝説が残る『平家谷そうめん流し』

日本史の中でも有名な「壇ノ浦の戦い」。
戦いに勝利した源氏は、武家社会への階段を着実にのぼっていくのですが、負けてしまった平氏は滅亡してしまいます。

運良く生き残った平氏たちは日本各地に逃れ、潜伏生活をおくることに。
しかし、残っている『平家の落人伝説』は哀れなものばかり…。
いまは美しい自然に包まれている八幡浜市の『平家谷』も、そんな伝承が残っている地域のひとつなのです。

「自然の桃源郷」ともいわれている『平家谷』は、市の天然記念物にも指定されています。
猛暑でも涼しい場所なので、羽織り物を忘れずに。

4月末から楽しむことができるそうめん流しは、ネギ、タマネギ、ワサビなどの薬味も充実。
手作りのバラ寿司(200円)も人気なので、そうめんと一緒に味わってみてくださいね。

会場近くで開催されているニジマス釣り(1匹400円)は、その場で塩焼きにしてくれます。
香ばしくておいしいですよ~!

■平家谷そうめん流し
営業期間/~8月31日(土)
営業時間/9:00~16:30
定休日/7、8月は無休
料金/一般600円、小学生300円、幼児100円
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そうめん流しには欠かせない“名水”の産地

『観音水そうめん流し 名水亭』で利用している水は、鍾乳洞から湧き出ている観音水。
四季を通じて水温が14℃と安定しているので、いつでも冷たいそうめんを食べることができます。

全国名水百選にも選ばれており、1日平均500人以上もの人が水を汲みに訪れる場所なのだとか。

そうめん流しは毎年多くのリピーターで賑わい、夏休み中の週末は行列ができるほど。
今くらいの時期が狙い目かもしれませんね。


▲薬味も充実しているので、飽きることなくお腹いっぱい食べることができます。
中でも玉ネギスライスは、地元の老人クラブが試行錯誤を重ねたつゆとの相性が抜群なのだとか。

多くのファンを抱える『観音水』の流しそうめんと共に、外で販売している新鮮なアユの塩焼きも味わってくださいね。

■観音水そうめん流し 名水亭
営業期間/~9月上旬
営業時間/10:00~17:00
定休日/無休
料金/一般600円、小学生300円、幼児100円
イマナニで「観音水そうめん流し 名水亭」の情報を見る

『薬師谷渓谷そうめん流し』では、鬼が城山系からの湧水を利用したそうめん流しを楽しむことができます。

そうめん流し会場のすぐ裏には、「薬師谷渓谷」の美しい自然が広がっています。
渓谷沿いは、食後の腹ごなしにピッタリの遊歩道があるので、家族みんなで散策してください。

『薬師谷渓谷そうめん流し』のつゆは、ほかよりちょっと甘め。
宇和島市観光物産協会の方にお話をお聞きすると、「種類豊富な薬味をたくさん乗せて食べるのがオススメ!」とのこと。
地元住民自慢のそうめんをお腹いっぱい堪能してくださいね。

■薬師谷渓谷そうめん流し
営業期間/7月6日(土)~9月8日(日)
営業時間/10:00~17:00
定休日/無休
料金/一般600円、小学生400円、幼児150円
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子ども連れにもピッタリなそうめん流し処

『安森洞そうめん流し』も、洞窟から湧き出る水を利用しているので、冷たくておいしいそうめんを食べることができる場所。

薬味の多くは地元産。
特製つゆに使用している椎茸ももちろん地元産なので、安全で安心です。

そうめん流し会場には珍しく、授乳室やおむつ替えスペースがあるので赤ちゃん連れもOK!
多目的トイレもあるので、多世代で訪れても便利な場所です。
整備の行き届いた施設でそうめん流しを楽しみたい人にはピッタリだと思います。

■安森洞そうめん流し
営業期間/6月30日(日)~8月31日(土)
営業時間/10:00~17:00
定休日/無休
料金/一般600円、小学生300円、幼児200円
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『マイントピア別子』の芝生広場にある『そうめん流し処~まいんとぴ庵~』は、昨年オープンしたばかりの新施設。

木のぬくもりを感じさせてくれるそうめん流し台の上を、五色のそうめんが次々と通り過ぎていく様に子ども達は大興奮。
「赤色がいい!」「次は緑にする!」とはしゃぎながら、そうめん流しを楽しむ姿が脳裏に浮かびます。
ネギ、ショウガ、ワサビ、ゴマなどの薬味も揃っているので、大人も満足できますよ。

『マイントピア別子』には『あかがねキッズパーク』や温泉があるので、1日を通して遊ぶことができる施設。
オススメは、初のリニューアルを終えたばかりの鉱山観光列車『別子1号』で園内を巡るプラン。
子ども用の模擬操作机が設置された『電気機関車』も人気なので、そうめん流しと一緒にいかが?

■まいんとぴ庵
営業期間/~9月末
営業時間/11:00~15:00
定休日/5~7・9月は土・日曜、祝日のみ営業。8月は毎日営業
料金/一般600円、小学生400円、幼児200円
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自分で作った竹細工の食器でそうめん流しを楽しむ!

自然体験型学習施設『石鎚ふれあいの里』では、竹を加工して器や箸を作る体験教室を500円(要予約)で開催しています。

涼しげな竹細工の器をみていると「そうめん流しにピッタリだなぁ」と思いますよね。
実は、食堂でそうめん(一人前500円)を注文すると、テラスにあるそうめん流し台の利用が可能になります。

※流し台は貸し切りとなっているので、予約を忘れずに。

「そうめんを流してみたい!」という子どもの可愛い願いを叶えることもできますし、食育にもピッタリです。

また食堂では日替定食やうどん、おにぎり、ソフトクリームなども販売しています。
「そうめんでは物足りない」という、食べ盛りのキッズたちに、追加でどうぞ。

『石鎚ふれあいの里』施設内にはケビンやキャンプ場があるので宿泊も可能。
手ぶらで楽しめるバーベキュープランや自然散策、キャンプファイアなど、たくさんの遊びと学びがある施設となっているので、興味のある方はHPをご覧ください。
石鎚ふれあいの里 公式HPはこちら

■石鎚ふれあいの里
営業期間/~秋まで
営業時間/9:00~18:00(食堂11:00~15:00)
定休日/水曜
料金/一人前500円
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最後に

ひとことで「そうめん流し」といっても、つゆにこだわっている施設もあれば薬味に力を注いでいる施設もあって、どこに行くか悩みます。
夏の終わりまでまだまだ時間がありますし、そうめん流し処をいくつか巡ってみるのも面白いかもしれません。

今年の夏も暑くなりそうですし、涼しい場所で、夏の風物詩をお腹いっぱい堪能してくださいね。

reported by イマナニ編集部 みほ
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