【後編】 伝統と革新のNew文化体験「SANUKIReMIX2」

  

さきち    イマナニ体験レポート

香川の夜を彩る、幻の国宝“桜御門”で感動体験

こんにちは、さきちです!
前回に引き続き「SANUKIReMIX2」の魅力をお伝えしていきます!
前編はこちら

会場は香川県の史跡高松城跡(玉藻公園)の重要文化財「披雲閣」。
すっかり辺りも暗くなり、念願の会場へと足を踏み入れたわけですが、最初に目にしたのは桜御門で行われたプロジェクションマッピングです!

「桜御門」は、藩主の御殿だった披雲閣の正門で、高松空襲で焼失していたものが77年ぶりに復元され、“幻の国宝”と呼ばれています。
そこへ、東京オリンピック時に会場を盛り上げた映像制作集団「ランハンシャ」が桜御門の復元の歴史をデジタルアートで表現。

夜の桜御門を彩るダンサーと水の一体感ある映像、華やかな花火の映像が空間全体にマッチしていました。
特に私が印象的だったのは、瓦や建物が鼓動するような演出。
歴史と先端技術の融合を表す素敵な演出でした。
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幻の国宝“桜御門”のプロジェクションマッピング
幻の国宝“桜御門”のプロジェクションマッピング フィナーレには花火も! クリエイティブディレクターの「村上モリロー」さん かわいい最中の種がお持ち帰りできちゃいました! 会場全体がとっても素敵な雰囲気です
続いて、館内ツアー!
案内してくれたのは「SANUKI ReMIX」のプロデュースを手掛ける、株式会社「人生は上々だ」の村上モリローさん。

「讃岐の推しアーティザン(香川県の伝統工芸や地場産業を支える職人)」を見つけて欲しいと熱く語る村上さんならではの熱量で、会場の全てのプロダクトを紹介してもらいました。
全て村上さんが作ったのかな!?と思うほど細部に渡って特徴や込められた想いをお話されていて、職人さんだけでなく、それを支える全員の“讃岐の伝統工芸”に対する愛情と誇りが伝わります。

そして…本当に良いものばかりなんです!
技術はもちろん、デザインも先鋭的なオシャレさや、感覚に訴えてくるようなかわいさがあり、見たもの全部欲しくなります。
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第1回SANUKI ReMIX参加者の展示スペース
第1回SANUKI ReMIX参加者の展示スペース クラウドファンディングで大人気だった「呼吸するグローブ」 悠久の時を感じられる「砂時計のスツール」 葉っぱの模様がそのままに染められています 世界の匠シリーズからは「紀州桐箪笥」職人の作品

私の推しアーティザン!

私が特に気になったのは、前回の「SANUKI ReMIX」で紹介されていた“丸亀うちわ”。
1本の竹の先端を60回割いてうちわにするということで、元になる1本の竹とその竹の美しさを強調する薄張りの和紙のうちわが並んでいました。

うちわは貰ってもすぐに失くしたり捨てたりしてしまいますよね。
そこで、大切に扱ってもらえるようにするため、どこで採れた竹なのか採取日と場所が書かれています!

「売れるものを作るのも伝統を守っていくことになる」とお話されていましたが、ただ売るのではなく気に入ったもの・本当に価値のあるものを長く愛用してもらいたいというSDGsへの想いも込められています。
そして、展示会だけでなく会場で販売も行っているのですが、この日は展示会のみ…。
後日通販サイトとにらめっこです!
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丸亀うちわ
丸亀うちわ 技とデザインの美しさに目を奪われました 讃岐桶樽の原料「吉野杉」 ずらっと並ぶ道具がかっこいいですよね! 大きくても、用途が違っても形はしっかり“桶樽”
工房見学ツアーで訪ねた「Khimaira(キマイラ)」は、サイトで販売を行っていないそうです。
服やデザインが元々好きで、人によって合うデザインが違うから実際に着てみて、しっくりくるものを購入して欲しいということで、販売は店舗のみ。

今度香川へ行ったときには絶対に立ち寄りたい場所ができました!
こうして着々と香川を好きになっていく仕掛けが…。

「谷川木工芸」のブースでは、瀬戸内の“のびらか(ゆったりとくつろぐ)”な雰囲気と、桶ならではの“もったいない”精神を取り入れたリラックスできるアイテムが並んでいました。

会場で商品を見ているだけでも魅力的なのですが、職人さん達の製作秘話を聞いた後なので、より目の前にあるものの凄さや思い入れが伝わってきます。
とにかく、みなさんにも見て欲しい。
手に取って欲しい!
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瀬戸内ならではの、のんびりできる作品
瀬戸内ならではの、のんびりできる作品 アーティザン×アーティストの拘りがぶつかることも… 招代師「HIFUMI」による素敵空間 赤と白の“梅もどき”が次のブースへと誘います たくさんの方の熱い想いが詰まったプロジェクトです!
会場では、今回「SANUKI ReMIX2」でメインとなる5組の作品と、第1回で紹介したアートプロダクトの展示スペース、次回開催に向けての讃岐で活躍する次世代アーティザン達の展示スペースがありました。

会場全体を演出していたのは、前回に引き続き招代師(おぎしろし)「HIFUMI」。
招代とは、神様が降りてくる際に目印にするもののこと。

「SANUKI ReMIX」が土地の神様・人・ものが集まって庭になっていくような場所にしたいと、龍に見立てた植物で披雲閣の空間を素敵に表現されていました。

百聞は一見にしかず。
本当に会場の雰囲気を、職人さん達の生の声を感じて頂きたいイベントでした!
次回開催が今から待ちきれません!

みなさんも、ぜひ会場に足を運んでみてくださいね。
絶対に香川がまるっと好きになりますよ~。
SANUKI ReMIX2
開催日/2022年11月3日~11月6日
開催時間/10:00~16:00/17:00~21:00
開催場所/史跡高松城跡 玉藻公園内 重要文化財「披雲閣」(香川県高松市玉藻町2-1)
駐車場/あり
料金/あり
問い合わせ先/JTB高松支店 9:30~17:30(土・日曜、祝日休) TEL.087-822-0033
URL/https://s-remix.jp/event.php
reported by さきち