大迫力!和霊大祭&親牛鬼パレード

  

牛鬼まつりで最高の夏祭り!【第一弾】

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今年も、愛媛で一番!…いや、四国で最も熱い3日間の夏祭りが7月22日、23日、24日に開催されます。
その祭りの名は『和霊大祭・うわじま牛鬼まつり』!!
昨年は豪雨災害により開催を中止した牛鬼まつりが、復興を願い、熱い旋風を巻き起こします。
ビックスケールのイベントゆえ、2部構成でのイマナニ特集です。

四国でも大きな夏祭りの一つ『うわじま牛鬼まつり』は、『和霊大祭』なくして語れません。
長い歴史のある伝統行事と、宇和島地方の神社の祭礼に登場する牛鬼のコラボレーションは必見!

今回は『和霊大祭&うわじま牛鬼まつり』の見所、親牛鬼パレードと和霊大祭についてピックアップ。
歴史や行事の意味を知ると、お祭りをより楽しめますよ!

牛鬼って何?

牛鬼というと、妖怪を思い浮かべるかもしれません。
西日本の海岸沿いに出現し、とても残忍で獰猛な性格をしており、毒を吐いて人を襲うといわれています。

南予地方には、山伏が牛鬼を撃退したという伝承が残っているそう。
ほら貝を吹いて真言を唱えたところ、ひるんだ牛鬼の眉間を剣で衝き、身体を切り裂いてバラバラにして退治したんだとか。

牛鬼の鳴き声はほら貝に似ているという伝承もあり、牛鬼パレードでは『ブーヤレ』と呼ばれる竹ぼらを「ブオォー!」と子どもたちが吹き鳴らすのも、その名残からかもしれません。

悪い牛鬼が、良い牛鬼に!?

南予地方の牛鬼は、全長5~6mで、鬼のような顔に、キリンを思わせるような長い首、剣の尻尾をもった巨大な山車です。

現在の牛鬼が妖怪の牛鬼に由来するかは不明ですが、面白い点は、鬼が転じて『魔祓い』として神聖な位置にいること。
怖い鬼の顔をした牛鬼が、片方の角にお札、もう片方には玉串を取り付けた牛鬼の山車が家々を廻り、首を突っこんでは頭を振り、地域の邪気を払って進みます。

圧巻!親牛鬼パレード

7月24日の12時50分より、南予文化会館前の「牛鬼すとりーと」から親牛鬼パレードが進行します。
今回、親牛鬼パレードに参加する牛鬼は約20体!
モコモコとした昔ながらのシュロタイプから、オーソドックスな赤色だけでなく色とりどりの布タイプの牛鬼が牛鬼すとりーとに勢ぞろいします。
地域ごとに違う牛鬼の見た目を楽しみましょう!

「親」と名付くのは、「子」が居るから。前日の23日には、子ども牛鬼パレードが開催されます。
大人が担ぐ親牛鬼と同じ道筋を、ちいさな子どもたちが小ぶりな牛鬼を担いで頑張って練り歩く姿は可愛いくもあり、ちょっぴりたくましくもあります。


うわじま牛鬼まつり 親牛鬼パレード(ダイジェスト)

対して、大人たちが操る親牛鬼は荒々しく、大迫力!
大きな体を揺らし、空気を含んで「ぐわんぐわん!」とうねりながら進む姿は、間近で見ると迫力満点です。

どちらかといえば猫派である筆者による、牛鬼観覧のオススメ着眼ポイントは、「お尻のまるみ」!
まるで香箱座りをした猫のようなボディラインは、とっても美しくキュートですよ。
正面から牛鬼を見た時とのギャップに驚くでしょう。

牛鬼はどこで見られるの?

牛鬼すとりーとを出発した牛鬼たちは、きさいやロード(商店街アーケード)を通過し、JR宇和島駅前で小休止してから、和霊神社へ向かいます。

オススメの鑑賞コースは、こちら。
牛鬼すとりーとの練り場でそれなりに観覧した後、牛鬼を追いかけて、そのまま和霊神社まで徒歩で移動しましょう。
和霊大祭の神輿の先導役を務める全ての親牛鬼が和霊神社へ辿り着くと、牛鬼パレードは終了。
夕方からは神輿出御がはじまりますよ。

和霊大祭?和霊神社って何?

和霊大祭は、宇和島市の和霊神社で毎年7月23日と24日に開催される夏祭りです。

宇和島市で人々から信仰されている和霊神社は、愛媛の大神社の一つ。
日本一のミカゲ石大鳥居があったり、日本一の大きさの於多福面と鼻高面が門の左右に飾られていたりと、3つの日本一を誇る御霊信仰の神社なのです。

祀られているのは、宇和島伊達家初代藩主秀宗の家老。
総奉行として政務を担当していた山家清兵衛公頼(やんべせえべえきんより)は、伊達政宗からの信頼も厚く、領民にも生き神と称されていたものの…その手腕を疎ましく思う反対派の凶刃に倒れ、無念の死を遂げてしまいます。
その後、不思議な出来事が続いたため、山家清兵衛公を鎮めるために祀ったそうです。

気になる御神徳は?

山家清兵衛公が敏腕だったので、ご利益は産業発展繁栄として知られています。
他に、家内安全・商売繁盛など、特に海上関係・漁業関係者の信仰が厚いそうですよ。

牛鬼の刺繍が施された肌守りや、海上安全守りなど、個性的なお守りがたくさんあります。
ぜひ、お祭りの途中でお参りしましょう!

幽玄な世界で行われる、走り込み

全ての牛鬼が和霊神社の大鳥居をくぐり終えたのを見届け、和霊神社を参拝するなどしてゆっくり過ごしていると、しだいに陽が陰ってきます。
17時30分から神輿出御が始まるのですが、暗くなるごとに祭りのボルテージは急上昇!

海を渡った神輿が和霊神社に宮入りする際に、勢いよく走りこんできたことに由来する『走り込み』が行われる20時50分頃は、和霊大祭のクライマックス!
和霊神社前の須賀川の中で、御神竹という一本の竹を中心に、神輿3体がグルグルと走り回ります。

大勢の観客が両岸から見守る中、御神竹の先に取り付けられた御幣を取ろうと、氏子の男たちが竹に登り、奪い合う!
松明やかがり火に照らされた幻想的な走り込みは、日常を忘れて見入ってしまいます。

誰もが楽しめる、熱くて個性的な夏祭り

西日本では広く「牛鬼」の伝承がありますが、文化として残しているのは牛鬼まつりだけ!
ここでしか見られない、独特な牛鬼パレードや走り込みを、この夏『和霊大祭・うわじま牛鬼まつり』で堪能してみませんか?
牛鬼のスケールの大きさは、きっと虜になりますよ!

■和霊大祭・うわじま牛鬼まつり
開催日時:7月22日(月)~7月24日(水)
開催場所(施設)名:愛媛県宇和島市内各所
開催住所:愛媛県宇和島市内各所
お問い合わせ先:宇和島商工会議所、宇和島市観光物産協会、宇和島市商工観光課
お問い合わせTEL:0895-22-5555(会議所)、0895-22-3934(協会)、0895-49-7023(市)
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reported by イマナニ編集部 Natuorhytym
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