大洲の鵜飼いは、心に残る最高のロケーション

  

大切な人へ贈る、スペシャルな一日を

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普段は遠くなくても会う機会が少なく…、または日々お世話になっている両親。
たまには何かプレゼントしたいと思い、一緒の旅行が良いかと思案しても、遠すぎると疲れさせてしまうし、近すぎてもなんだか旅行をした気がしないような…。

ありきたりの場所では物足りないし、予算の限りはあるけど、でも想い出に残る日にしたい。
それなりの年代の方と一緒に楽しめるバランスの良い選択枠は意外と少なかったりします。
そんな時、『伊予の小京都』と呼ばれる大洲はいかがですか?

大洲市は、松山市から特急電車で約35分という近さですが、小京都と呼ばれるだけあり、その非日常感は格別。
特に、夏の期間に行われる『鵜飼い』や『ひじかわ遊覧』は、エンターテインメント性も高く、もし一度も訪れたことが無いのであれば、ぜひ抑えておきたい素晴らしい体験です。

暗闇の中、川面にたゆたうかがり火に照らされながら、時折水面から顔を見せる鵜。
涼風を感じ、清流肱川の流れに身を任せ、幻想的で優雅な時間――。

ちょっぴり贅沢で大人な夏の旅を、親子で楽しんでみませんか?

舞台となる、『伊予の小京都』大洲

肱川沿いの大洲城を中心に栄えた大洲は、ノスタルジックな街並みの城下町。
「伊予の小京都」とも呼ばれ、江戸から大正時代の建物や文化が残っています。

中心部にある『大洲まちの駅あさもや』を拠点に、ぐるりと付近を散策できるコンパクトさも魅力の一つ。
およそ3時間あれば、主要な観光スポットであるおはなはん通り、臥龍山荘、おおず赤煉瓦館、大洲城、お殿様公園を見回ることができるでしょう。

日本の伝統漁法を今に伝える、鵜飼い

鵜飼いとは1,300年の歴史がある、伝統的な漁法です。

傷一つない魚を得られることができるため、かつては皇族や大名に献上する品として広く行われていましたが、投網漁法などに比べると効率性が悪く、明治維新以降は消滅の危機を迎えていました。
日本の伝統文化を伝えるため、現代では大洲をはじめとして、日本の数ヵ所で観光鵜飼いが行われています。

阿吽の呼吸が見事な鵜飼い

鵜飼いは、鵜と鵜匠の信頼関係で成り立っており、とても高度な技術を要します。

川に潜り、狙い定めた魚を一気飲みして、懐いた鵜匠の元へ戻る、鵜。
首の輪っかよりも小さな魚はストンと鵜の胃に落ち、輪っかよりも大きな魚は鵜の食道で一旦止まり、鵜匠が喉を指で優しくさすると、ツルっと魚を出して、鵜匠や観客を喜ばせるのです。

日本ではここでしか見られない、並走する鵜飼い

愛媛県大洲市の肱川で行われる『大洲の鵜飼い』は、岐阜市の長良川、日田市の三隈川に続き『日本三大鵜飼い』の一つに数えられています。

大洲の鵜飼いは、鵜船と屋形船が並走しながら川を下る『合わせ鵜飼い』というもの。
鵜船を屋形船が挟み、愛媛県大洲市の中心街を流れる、一級河川『肱川』を下りながら、鵜飼いを間近で体験できる、日本で唯一ここでしか見られないスタイルです。

集合から解散までの鵜飼いの流れ

乗合船の鵜飼いを利用する場合は、17時45分までに『大洲まちの駅あさもや』に集合します。
※あさもやで購入した商品に限り、船内に持ち込み可。

乗船場まで、案内人さんと一緒におはなはん通りを歩きながら、臥龍山荘横の乗船場までプチ散策を楽しみましょう。

大洲まちの駅あさもやから徒歩5分の位置にある、自然と人工物が調和した美しき『臥龍山荘』。
数寄屋造りの臥龍院、不老庵、知止庵の3棟でなる約3,000坪の山荘で、国の重要文化財の指定も受けています。
プチ散策の際は中まで立ち寄れませんので、時間があれば乗船前や翌日に、ぜひ訪れておきたい場所です。

鵜飼いの鑑賞時に、船の上から望むことのできる臥龍山荘の不老庵は、まるで川に浮かんでいる船のようで、優雅の一言。

乗船後は、アユやカジカといった川魚を使用したお料理を船上で楽しみながら、肱川を優雅に遊覧します。
美味しいお料理を食べ終える頃には、辺りはだんだん薄暗く…。
湖畔が夕闇に染まる頃、かがり火を炊いた鵜船が屋形船に近付き、鵜飼いが開始されるのです。

鵜船に乗っている鵜匠は、井上利和氏もしくは山中惇耶氏。
鵜匠としての厳しい修業を積んだ二人が、大洲の鵜飼いをリードしています。

鵜匠と鵜匠の船頭、屋形船の船頭の息がピッタリ合い、鵜が見事にアユを捕らえると、観客から大きな歓声が!
ただでさえ難しい鵜飼い。
川下りをしながらの鵜飼いは、至難の業です。

優雅で落ち着いたイメージのある鵜飼い鑑賞ですが、実際はかなりダイナミック!
鵜が屋形船のすぐそばまで寄って漁をするので、水しぶきがかかることもあります。
エンターテインメント性も強く、実は子どもにも人気なのです。

そうしてしばし鵜飼いの様子を観覧し、ライトアップされた大洲城下で下船します。
貸切船を利用する場合は、18時までにうかいレストプラザに集合の後、遊覧・お食事・観覧後に、同じく大洲城下で下船という流れ。

じっくりゆっくり、贅沢な時間を

鵜飼いをじっくりと楽しむなら、宿泊プランがオススメ。
鵜飼い当日・翌日と、時間に追われず、ゆっくりと大洲を観光することができます。

乗合うかいの宿泊セットは、船上食華膳セット料金+宿泊料金で、大人13,000円~。
3歳以上小学生以下の小人は10,500円~。
※お食事をランクアップすることでお値段が変わります。

宿泊無しの、乗合鵜飼いのみのコースは、船上食・茜膳セットが大人6,000円~。
3歳以上小学生以下の小人は桜膳セット4,500円です。


大洲のうかいパンフレットより『鵜飼いのルート』
大洲のうかいパンフレットPDF(21MB)

ディープに楽しむなら、おおず歴史華回廊

パンフレットにも載っていないようなディープな内容を楽しめる、地元ガイドによる『おおず歴史華回廊』。

主要な名所案内のほかに、大洲銘菓「しぐれ」の食べ歩きコースなど、魅力的な内容が満載です。
基本的に、体験・施設利用料×人数分+案内料(3,000円)で楽しめます。

おおず歴史華回廊とうかいがセットになった贅沢なコースもあります。
鵜飼い料金に+案内料(3,000円/1組)で、要事前予約です。

城下町らしい華やかさを感じる古い町並みは、華やかな和装がお似合い。
特別記念日に、親子で着物体験なんていかがでしょう?
ガイド付きの町並み散策や臥龍山荘案内が楽しめる『お城下をKIMONOでめぐる旅』もあります。

体験日は、毎週月曜日・金曜日、10:30~12:00(着付け9:30~10:30)、もしくは14:00~15:30(着付け13:00~14:00)で、体験料は1人4,000円+案内料(3,000円/1組)で、要事前予約。
おおず歴史華回廊の詳しい情報はこちら

風情のある『ひじかわ遊覧』

お昼の『ひじかわ遊覧』も、夜とはまた違った風情があり、とても人気です。
臥龍山荘下から乗船し、大洲城の下辺りまで遊覧する約60分の川旅が楽しめます。

乗合は、船上食・藤膳セット+ガイド+町並散策付きで、大人4,000円~。
※お食事をランクアップすることでお値段が変わります。

11時30分に大洲まちの駅あさもやに集合し、乗船場までガイドと共にプチ散策、12時に乗船し、お食事をしながら遊覧、13時30頃に下船するコースです。※前日までの要予約。

ちょっぴり旅気分!伊予の小京都へ

前述したように、JR松山駅からJR伊予大洲駅までは、特急で約35分。
伊予大洲駅から、大洲まちの駅あさもやまでは、徒歩約20分、タクシーで約8分です。
宿泊がオススメですが、鵜飼い終了後でも終電には十分間に合うので、日帰りも大丈夫。

魅力がいっぱいの『伊予の小京都』へ、ご両親を誘ってみませんか?
伝統的な日本文化の鵜飼いや、着物での古い町並み散策など、楽しさ満載です。
ちょっぴり贅沢な大人の時間を、大切な家族と一緒に楽しんでみてください。

■うかい
開催日時:6月1日(土)~9月20日(金)
開催場所(施設)名:大洲市 肱川
開催住所:愛媛県大洲市大洲
お問い合わせ先:大洲観光総合案内所
お問い合わせTEL:0893-57-6655
イマナニで「うかい」の情報を見る
大洲のうかい公式HPはこちら
大洲の鵜飼いは、前日までの要予約です。
7月末~8月末までの夏休み期間は混雑するので、早めの予約を心掛けて。


おおず街歩きマップPDF(3MB)

reported by イマナニ編集部 Natuorhytym
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