写真撮影もOK! 大塚国際美術館で世界の名画を楽しもう 【徳島/鳴門市】

  

曽我美なつめ    イマナニ体験レポート

ゴッホやピカソ、モネにレオナルド・ダ・ヴィンチ…歴史的名画が四国に大集合!

こんにちは!曽我美なつめです。
ジメジメとした梅雨の時期。
なかなかお出かけにも行きづらい日々ですが、そんな時こそ屋内ならではの人気スポットに遊びに行くのもひとつの方法ですよね。

そんなわけで今回、私が行ってきたのは徳島県にある大塚国際美術館!
館内展示作品はすべてレプリカですが、世界中の名画が見られる&写真が撮れる、という非常に珍しいスタイルのこの美術館。
以前から一度足を運んでみたいと思っていたのですが、今回念願叶って遊びにいくことができました!

周囲のいろんな方から事前に「1日じゃまわり切れないぐらいのボリュームだよ」とは聞かされていたのですが、本当にその通り。
ひとつひとつの展示をじっくり見ていると、下手をすればワンフロアで1日が終わってしまうレベルの広さ。
断腸の思いで「1フロア約1時間で回る!」というセルフ制限時間を設け、ほぼ丸1日を館内で過ごしてきましたよ。
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スーラ『グランド・ジャット島の日曜日の午後』。よく見ると陶板の線が入っていますね
スーラ『グランド・ジャット島の日曜日の午後』。よく見ると陶板の線が入っていますね 原寸大の大小さまざまな絵画作品は見応え抜群。最後まで飽きることなく楽しめます 館内のカフェやレストランも当然名画に因んだお店ばかり!写真映えもバツグン♡ 宗教画や人物画など、時代によって”美術のテーマ”が違う事も非常にわかりやすいです 通路の足元に描かれた順路の矢印に従って進むのが◎作品を余すところなく楽しめます
建物は全部で5フロアあり、入口となるのはB3階。
そこから徐々に上のフロアに上がることで、時系列順に西洋美術を中心とした世界美術史に沿って作品を見られる構成となっています。

美術館に展示されている絵画は、すべて原寸大のレプリカ作品。
このレプリカはポカリスエットなどで知られる大塚製薬グループの関連会社・大塚オーミ陶業という企業が、”陶板”で複製した絵画となっています。

この陶板展示最大のメリットは、紙やキャンバスに比べ色の経年劣化にかなり強い点。
そのため実際に見るだけでなく、作品に触れたりすることも可能ですよ。

館内ルートは徒歩距離にして約4km。
展示絵画は約1000点にのぼり、中には原寸大のものや、絵画が描かれた建物の内部や環境そのものをまるごと持ってきたような環境展示も。
これらすべて写真撮影もOKという、従来の美術館ではありえない楽しみ方ができる。
それがこの大塚国際美術館の大きな魅力なのですね。
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徳島出身の超人気アーティスト・米津玄師さんにまつわる展示もありました!
徳島出身の超人気アーティスト・米津玄師さんにまつわる展示もありました! 作品の解説もしっかり読みたい!ですが間違いなく時間が足りなくなります…汗 作品の雰囲気や画家のテーマにあわせた空間作りも見事。 没入感に浸れます 初来館の人には音声解説の利用がおすすめ◎ 名画の見どころや魅力もわかりやすい! 見たことある!知ってる!な名画がたくさん。 写真もどんどん撮っちゃいましょう

鑑賞ルートは全長約4km! 時々休憩も挟みつつ、時代に沿って西洋美術の世界を堪能

この日はほぼ開館と同時に中へ入り、まず圧倒されたのは入口からすぐのシスティーナ・ホール!
バチカン市国のシスティーナ礼拝堂の内観をそっくりそのままここに持ってきたような大迫力の環境展示に、入館10分ですでに写真を撮る手が止まらなくなってしまいます。

何時間でも「最後の審判」を眺めていられるような全く飽きの来ない空間から泣く泣く離れ、まずはB3階で宗教画を中心とする古代・中世の絵画を鑑賞。
ギリシャ神話やローマ戦争をモチーフとした作品や、ヨーロッパを中心に当時建てられた聖堂や礼拝堂の環境展示などをたっぷり楽しんだ後にB2階へ。

「昼食はメインタイムを外した方が吉」というこれまた知人の事前アドバイス通り、フロアを上がってすぐのカフェで早めのお昼ご飯を食べたのち、いざ午後もたっぷり絵画の世界へ浸ります。
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圧巻の空間が広がるシスティーナ・ホール。 時間が合えば学芸員さんの解説も聴けます
圧巻の空間が広がるシスティーナ・ホール。 時間が合えば学芸員さんの解説も聴けます 紙がない頃は土壁や食器に描かれていた絵画。 美術の世界の奥深さを感じますね イタリア・スクヴェローニ礼拝堂も内観をまるごと環境展示。 まるで現地にいるみたい…! ラファエロ・サンティ「アテナイの学堂」。 私の好きな作品のひとつです。 ちょっと早めのお昼は、モネの「大睡蓮」をコンセプトにしたカフェで♪
昼食後はまずこの美術館最大のボリュームゾーンとなる、ルネサンス・バロック美術の作品を展示するB2階の作品を鑑賞。
「ヴィーナスの誕生」「最後の晩餐」「モナ・リザ」「真珠の耳飾りの少女」など、世界美術史を代表する名画たちがこのフロアには集まります。

続くB1階もバロック・近代美術を代表する名画が、かなりの大ボリュームで展示されています。
「ひまわり」を始めとしたゴッホの作品に、モネやルノワール、ミレーといった印象派の画家たちの作品が、このフロアの中心となる絵画ですね。

美術館の一番メインとなる展示ボリュームフロアはここまでですが、地上階となる1、2階にも現代美術の巨匠による作品や、ユニークな企画展示がずらり。
大迫力のピカソによる「ゲルニカ」やシャガール、アンディー・ウォーホールの絵画など、こちらも最後まで見逃せない名画ばかりとなっていましたよ。
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超有名な「最後の晩餐」もこの至近距離で鑑賞できます。 展示にはなんと触れてもOK!
超有名な「最後の晩餐」もこの至近距離で鑑賞できます。 展示にはなんと触れてもOK! 誰もが知るゴッホの「ひまわり」。 実は7枚の絵画の連作であるとご存知でしたか? 陶板でできたレプリカは再現度も非常に精緻。 本物に勝るとも劣らない美しさです。 館内全体を通してバリアフリー構造や休憩ソファも多く、どんな人でも楽しめる造りに ピカソ「ゲルニカ」は私が特に印象に残った作品のひとつでもありました。 大迫力!
美術館内はとにかく広大!
ですが通路の足元には作品鑑賞の順路も描かれているため、パンフレットもあわせてチェックしつつその案内に従うのがおすすめです。

また館内のあちこちにはソファもあるので、歩き疲れたら休憩も挟みつつ巡ることができますよ。
その他、地上階には鳴門海峡周辺を見渡せる広々とした庭園や、フロアのあちこちにはレストラン・カフェも併設されています。

すべての絵をじっくり見ることはできませんでしたが、この日はどうにか時間内で全フロアの展示を見終え、入口にあるB3階に戻りミュージアムショップでお土産を買って、美術館を後にすることができました。
いろんな方の言う通り、じっくり回るには確かにとても1日では足りない!ので、またいつかぜひ遊びに来たいと思います!
大塚国際美術館
開催時間/9:30~17:00 (入館券の販売は16:00まで)、定休月曜日
開催場所/大塚国際美術館(徳島県鳴門市鳴門町鳴門公園内)
駐車場/あり 450台
料金/入館料 一般3,300円 大学生2,200円 小・中・高生550円
問い合わせ先/大塚国際美術館 TEL.088-687-3737
URL/https://o-museum.or.jp/
reported by 曽我美なつめ