「大連古代蓮」が今年も開花! 松山市考古館 【愛媛/松山市】

  

えだまめ    イマナニ体験レポート

梅雨の季節にしか出会えない、優美なピンク色の古代蓮

こんにちは、えだまめです。
6月中旬、松山市考古館にある「大連古代蓮」を鑑賞してきました。
この蓮は約千年前の中国大連市の遺跡から出土した種子から発芽した貴重な花。
間近で美しい写真が撮れるということもあり、毎年大勢の人が訪れるスポットです。

昨年5月に考古館を見学した際の体験レポートで「古代蓮の開花時期にまた行きたい」と書きましたが、その後、蓮を見るために7月に訪れたところ既に見頃の時期を過ぎていました。
今年こそは、と館のホームページで開花の報告をしっかり確認してから、いざリベンジ!
併せて開催中の「四国を掘る 城と城下町」も見学してきましたので、そちらもレポートをしたいと思います。
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開花直前の蓮。グラデーションがかったピンク色がとても幻想的。
開花直前の蓮。グラデーションがかったピンク色がとても幻想的。 今年はつぼみがたくさん見られました。 ついつい撮りたくなる美しさ。
松山市考古館は、広大な敷地を持つ松山総合公園にあります。
開館日は新空港通りから最寄りの第四駐車場へ入れるので、私はいつもそちらから行くようにしています。

今年もウグイスの鳴き声を聞きながら、緑豊かな歩道を歩いていて考古館へ。
階段を上ると古代蓮だけが植えられた水槽が横一列に並んでいます。丸い葉が茂り、真っ直ぐに伸びるたくさんの茎が見えてきました。

しかし、開花報告からすぐだったためか、つぼみの状態のものが多く、その日に咲いていたのはほんの数輪。
それでも、やっと出会えた可憐なピンクの花を見ると心が弾み、幸せな気持ちになりました。
同じく古代蓮目当てに来館したというマダムたちと色々おしゃべりをして、短い時間ですが心豊かなひとときを過ごすことができました。
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2回目の訪問時は快晴。熱中症対策が必要でした。
2回目の訪問時は快晴。熱中症対策が必要でした。 日陰で休憩する方も多いです。傘や帽子をお忘れなく。 古代蓮の開花を知らせる「ふんどう君」の掲示 新聞報道後だったので大勢の人が訪れていました。 撮影ポイントになりそうな場所は譲り合いながら撮影。

想像とときめきが止まらない? 発掘品から当時の暮らしに思いをはせる

マダムたちは毎年この古代蓮を見に来ているそうで、「今年はつぼみが多いね」「ちょっと花が小ぶりやねえ」との感想でした。
確かに、去年よりも茎の数が多いような気が。

せっかくなら、たくさん咲いているところが見たい!と思い、3日後に再訪してきました。
その間に新聞で報道されたためか、第四駐車場はほぼ満車。

強い日差しの中、蓮の水槽前には大勢の人が集まり、写真を撮ったりおしゃべりをしたりと、とても賑わっていました。
この日はすでに10輪以上開花していていましたが、まだまだ固いつぼみもたくさんあり、今年は長く楽しめそうです。

ずっと見ていたいほど美しい蓮の花ですが、開花しているのは午前中のみで、一つの花は3日間ほどで散ってしまうそう。
まさに一期一会の景色なのです。
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色づいたつぼみたち。現在も続々と咲いているそうです。
色づいたつぼみたち。現在も続々と咲いているそうです。 水生植物の蓮を、間近で撮影できるのは珍しいそうです。 3日前に訪れた時に咲いていた花は、この状態でした。
さて、今は蒸し暑い梅雨の時期。自然豊かな道を歩き、屋根のない屋外に置かれた古代蓮の見学をするのはなかなか大変。
熱中症にも注意が必要です。

私のおすすめは、蓮の見学の後に休憩と水分補給を兼ねて考古館へ入館すること。
現在、常設展示の他に特別展示「四国を掘る 城と城下町」を入館料のみで見学することができます。
ぜひゆっくり休んで、知力と体力をチャージしてください。

この展示は江戸時代から明治時代の「暮らし」にフォーカスしており、食器や娯楽の品、瓦など今の生活と比較して楽しめます。
小規模な展示室に四国四県の遺跡からの発掘品がバランスよく並んでいて、特に江戸時代のミニチュア遊具の精巧な造りには目が釘付けに。
うちの子が見たら、絶対にこれで人形遊びをしたいっていうだろうな、と思いました。
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ミニチュアの土製品。猿と犬が相撲をとっている?
ミニチュアの土製品。猿と犬が相撲をとっている? 江戸時代の子どもたちも、楽しく遊んだのかな。 すっきりして見やすい展示会場です。 黒船らしきものが描かれた染付皿。 当時の暮らしを想像してしまう品々が並んでいました。
私が展示で一番気になったのは、松山城二之丸跡から出土したというアメリカの黒船を描いたと思われるお皿。
おそらく当時の最先端のデザインだったと思いますが、どうして描かれたのでしょう。
かっこいいから?政治的な意図が?誰が書かせたのか?どこ産なのか?一般にも流通したの?など想像が止まりませんでした。

今年の大連古代蓮は、花の数がとても多いようです。
考古館HPの「ふんどう君通信」で開花状況が確認できるほか、館に直接問い合わせてもOKだそう。

水槽は屋外にあるので、開館時間前から見学ができます。
少し早起きして、この時期ならではの歴史ロマンを感じてみてはいかがでしょうか。
発掘へんろ展「四国を掘る -城と城下町-」
開催日/2023年4月29日(土)~7月9日(日)
開催時間/9:00~17:00(入館16:30まで)
開催場所/松山市考古館(愛媛県松山市南斎院町乙67-6)
駐車場/あり 松山総合公園第4駐車場
料金/無料(常設展示室は観覧料が必要。一般100円・65才以上50円・高校生以下無料)
問い合わせ先/松山市考古館 TEL.089-923-8777
URL/https://www.cul-spo.or.jp/koukokan/
reported by えだまめ