【短歌大会・県民総合文化祭 愛媛/松山市】 31文字で日々の一瞬を切り取る… 短歌の楽しさに注目!
募集期間2023年8月20日まで! 若者に短歌ブーム到来? 初心者も応募OK!
毎年ここ愛媛県で秋に開催される、県民総合文化祭。
このイベントでは様々な文化事業で活躍する県内の人々にスポットを当て、日々の練習の成果を発表する公演や大会などを、約3ヶ月の間に多数開催しています。
吹奏楽やジャズといった音楽、ダンスに演劇、さらに俳句や短歌、いけばなに将棋や囲碁など。「文化の秋」にぴったりの催し物が満載!
今年令和5年度の開催も決定しているこの県民総合文化祭に向けて、県内のいろんな文化事業の魅力を紹介するシリーズ企画。
第1回でピックアップするのは「短歌」です!
5・7・5・7・7の31文字で構成される短歌。
お堅いイメージや年配の方の趣味、という印象を持つ人も、もしかしたら多いのかもしれません。
ですがここ数年、実は短歌を取り巻く環境は大きく変わっています。
主にSNSなどの影響で短歌・俳句に触れる若者もかなり増え、今定型詩の文化はちょっとしたブームに。
自身も短歌歴30年を超え、愛媛県内の短歌文化を守り育てる愛媛歌人クラブの会長を務める川又和志さんはそう語ります。
中でもTwitterやLINEといった言葉を扱うSNSの影響で、短い文節や言葉を扱うことが特に若い人の中では当たり前にもなりました。
そういった人にとって短歌の31文字という言葉数は非常にちょうどいいボリュームなのでは、と川又さんは考えているそうです。
日々の何気ない一瞬を写真のように切り取る…毎日の生活を豊かにする短歌
川又さんの思う短歌の良さは、一番は何よりお金も場所もかからない趣味である点!
自分自身とペンと紙、あるいは今の若い世代はスマホで短歌を作る人も多いといいます。
また同じ文芸作品となる小説の執筆に比べて、ずっと気軽に取り組める点も魅力だそう。
31文字という短い字数の中でいかに解像度の高い作品を生み出すかという、制約ゆえの面白さも大きなポイントですね。
また短歌を作ることは、写真を撮ることに似ているともよく言われます。
生活の中の何気ない一瞬や些細な出来事にちょっとだけ立ち止まって、そのワンシーンを言葉にして残す。
視覚に頼る写真に比べ、当時どんなことを思ったのか、どんな気持ちになったのか。
短い言葉の中に非常に豊かな想像や記憶の余地があるのが、短歌の良さでもあるそうですよ。
先述の通りSNSでは短歌を作る若い人も増える一方で、愛媛歌人クラブのような地元に根付いた歌壇のシーンでは、まだまだメンバーの高齢化も課題となっています。
川又さん曰く学生はもちろん二十代から四十代の働く世代も、少しでも短歌に興味のある人はぜひそういったリアルの短歌の場にも参加してみて欲しい、と話します。
元々俳句や短歌には、正岡子規に代表される“句会や歌会”という集いの文化も非常に密接なものでした。
作品を作る時こそ一人であるものの、自分の作った短歌をいろんな人と対面で見せあって、「この言葉がいい」「あの表現が素敵」と感想を言い合う。
短歌を通して誰かと関わり交流を深めることも、文化の大きな醍醐味でもあるのです。
自由な表現で自分の生活を切り取る作品を、一人でひたすら作ることも楽しみのひとつ。
そして歌壇で開催される大会などに自作の句を応募し、そこで評価を得たり表彰されることも、大きなモチベーションになり得る要素のひとつでもありますね。
現在県内を中心にあちこちで開催される短歌の大会の中には、学生部門が新設されたものもあるそう。
そういった機会で認められた経験から、大人になっても短歌を作り続ける人が増えているのも、今のプチブームの要因でもあるようです。
たった31文字という短い日本語の中で、あなたの生活の一瞬を切り取る。
1日たった5分でできる創作、短歌。面白そうだな、と思った方はぜひ、一度試しに短歌を作ってみませんか?
令和5年度県民総合文化祭にて11/12(日)に開催される短歌大会は、現在作品の投稿を絶賛募集中。
作ってみた短歌を、誰かに評価してもらうこともできますよ。
皆さんの意欲作の応募を、心よりお待ちしています!
■ 令和5年度 県民総合文化祭 短歌大会
募集期間/2023年6月1日~8月20日(当日消印有効)
料金/二首一組3000円(ただし学生・生徒は無料)
開催日/2023年11月12日(日)
開催場所/愛媛県県民文化会館 真珠の間
開催住所/愛媛県松山市道後町2-5-1
お問い合わせ/愛媛歌人クラブ 担当:川又(090-8972-5792)
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