お寺×アート!? 四国中央市にとんでもない衝撃を与えた新長谷寺藝術祭「十一面」に迫る! 【愛媛/四国中央市】

  

クリエイティブ? クレイジー? 世界でも類を見ないデザイン・アートのカーニバルへようこそ!

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みなさん、こんにちは。
柴原おかめです!

桜がほころびはじめた万葉の春! いかがお過ごしでしょうか。
めちゃくちゃ突然ですが、このデザインやアートの作品たちのお写真をぜひご覧ください!!

「どん!」 寒川黒岩に灯る灯篭の作品。
かつてこの町にあった記憶を呼び覚ましてくれるようだ…

「どどん!」 民家にポツンとある大きなピンクの棺桶。
その軌跡を一つのアルバムで辿りながらたまたま今日生きていることを実感する。

「どん!」 雷神と風神がモチーフの作品、来場者に参加してもらい公開製作したもので多くの人々の手によって描き加えられ、まだまだ進化の途中のようです。

「うぉ!?」 自身の家族とのネガティブな思い出をAI生成し展示した作品、ふと懐かしいような近寄りがたいような体温を感じます。

「な、なんやこれぇええ〜!」
あかめくじでゲシュタルト崩壊するお部屋。
「あなたがめくじをのぞくとき、めくじもまたこちらをのぞいているのだ」

もうえらいこっちゃな素晴らしい作品の数々ですよね!
そう、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、年に一度、四国中央市の新長谷寺で開催されているクリエイティブでクレイジーな現代アート・デザインの祭典「新長谷寺藝術祭十一面」の一幕です!

なんと今年は、新長谷寺のご本尊であり秘仏「十一面観音菩薩」の33年に一度のご開帳とも重なっているそう。
そんなご本尊様が奈良時代に漂流し辿りついた最初の場所と伝えられる寒川黒岩の地からはじまり、町や民家、倉庫などにもアート作品を展示!

町おこし…?
なんて光の速さで通り越し、とんでもない衝撃を町と我々市民に与えてくれました。
また、町に展示されているアートを探して、探検しながら歩くことも結構楽しかったです。

今回、上部で紹介したアート作品は、実際に町や民家で展示されていた作品たち。
少し方向音痴で迷いましたが、そんな町の探検を終えたら、次は新長谷寺へGOです!

新長谷寺に到着。
星座のように並ぶホクロそれともタトゥーなのか?
そこから人類の歴史的なものを考察していく…考えれば考えるほど深く刺さる作品がお出迎えしてくれます。

お寺の門にはどどん!
天候や行く時間帯によって変化する美しいステンドグラスのような作品。
ただ美しいだけじゃない吸い込まれそうな魔力があります。

ここから本堂を目指し進みます。
有名なルビンの壺の作品、周囲の風景が映り込むことによってなんだかどれが現実かわからなくなるような不思議が広がります。

日常の風景を俯瞰した目線で覗き込んだような世界、色合いや美しさからこの世界も捨てたもんじゃないぜって明るい気持ちにさせてくれた作品でした。

33年に一度の御開帳に般若心経が和紙で奉納されているのですが、自然の中で静かに溶け込んでいく作品はまさに諸行無常、しかし自然と一体化することで残る不朽不屈でもある気がする。

「アートに刺され、アートに救われる」ここでは自分の五感をフル活用して楽しむしかない!

どの作品にもそれぞれことわりが存在し、作者の意図も含め、見る人が自由に想像を膨らます事ができます。
現代アートと歴史ある寺院の境内、作品が自然と調和し融合されている姿は摩訶不思議。

ここでは紹介できなかったのですが、門をくぐり境内に入ると視覚ではなく聴覚で感じる「音」の作品もありました。

物理的なフィールド・レコーディングを行い、十一面観音が漂流した浜辺から新長谷寺までの道筋をノイズとして再構築したものだそうです。
そして面白いことに、この「音」の作品は、聴く人によって様々な想像力を掻き立てられます。

この音が心地よい2歳の次男がいれば、怖いという4歳の長男がいたり、祖父は観音様が波打ち際にいらっしゃる時に波にあたっている音だと感じたり、まさにフル回転で、考えるより原始的「感じるまま」に作品を味わうことができました。

続いては、本当のサビと塗装して作られたサビが混在している作品。
本物と偽物の境界線って? 時間が経てば偽物も本物となるのか?
私たちの感覚にバシバシ訴えかけてくれる作品でした。

これは、バグ男! 新長谷寺の新たなる伝説!?
QRコードから読み取りスマホをかざして生まれる作品です!
初めての体験でとても強烈でした。

美しき細胞「汝自分自身を愛せ!」
思わず立ち止まって自分の人生を見直せるような作品です。
その底抜けではじけるような明るさに心が救われます。

人間って金色がやっぱりお好き?
目を惹かれるし尊さを感じる。
雨粒をも取り込み輝く作品は、立ち止まっていつまででも眺める事ができます。

本堂の前に到着!
新長谷寺のロケーションは最高。
ここまで登ってきたご褒美ですね。

もうお腹いっぱいですよね?
次から次へと出逢う作品のパワーに圧倒されまくります。
人の悪意を表した心がハッとなる作品があれば、明るく救われるような作品があったり、まるで自分の感性がジェットコースターのようにずっと揺さぶられ続けているようです。

そして、作品と触れ合えば触れ合うほど、私たちが日頃見逃してしまうような繊細で大切な日常のコトやモノを、アーティストさんたちが形ある作品で表してくれているのではないだろうかとも感じました。

自分自身も言語化できないような、名もなき心の機微を具現化してくれたからこそ、生きている日常や感覚に当てはめて実感することができるのだと思います。

さて、私たちはいつまでこの作品の魅力に耐えることがきるのか!!
いよいよ境内を終えて、客殿の方へ移ります。
ネタバレですが、もちろん客殿でもひっくり返るくらいの感動が待っていました。

慈眼という仏の眼をモチーフにした5mを超える切り絵の作品。
その迫力に圧倒されながらも優しくて慈愛に満ちた眼差しに自分自身が無垢な赤子にかえったかのような感覚になります。
気がつけば手を合わせていた作品です。

「当たり前のようにおこなっていた事が突然できなくなった時」を起点とした作品。
私自身にもかつておこった感覚だとハッとすると同時にもどかしく、懸命に這いあがろうと生きる強さも感じました。

こちらはグラフィックデザインと香りを結びつけた作品。
「思い込みは危険」それは本当に「う◯こ」か?
自分の先入観や常識を見事にぶっ飛ばされた作品です。

便所の上に便所があります。
便所って汚いイメージだけど、この便所は自然光に包まれ夜には夜景も輝きなんかすごく美しい。
臭いものには蓋をしろ? それは一体なんだろう…と深く考える作品でした。

最後は、ライトアップで個人的に一番印象的だった曼荼羅のように美しい作品。
ぼんやりと暗闇浮かぶ姿はまさに蜘蛛の糸。
まるで救いを与えてくれる光のようでした。

いかがでしたでしょうか。
これから先の未来に新しい可能性が広がるような美しいデザインで「ヒラク ミヒラク」をコンセプトに多彩な作品があふれていた藝術祭「十一面」。
残念ながらここでは紹介しきれなかった素晴らしい作品たちもまだまだありました。

そんな「十一面」が唯一無二のものだと確信した理由の一つに、実行委員のメンバー全員がアーティストとして作品を展示されているということがあります。
同じアーティスト同士だからこそ感じ取れること、理解できることがある。
だから、一つ一つの作品のクオリティが自然と高くなり、デザインやアート本来が持つ魅力をグッと引き出す事がきたのかもしれません。

そして、そのおかげで私たちは、感性を揺さぶる衝撃のある作品を拝めたわけです。
歴史的出来事の傍観者でいる幸せと衝撃に感謝、ありがたや…。
嗚呼、まだまだ語りたいことは山ほどありますが、来年も開催予定の新長谷寺藝術祭「十一面」が楽しみです!

次の「十一面」で私たちの眼の前に広がる光景とは!?
なんかもうすでに気になって眠れません。
ぜひ来年、一緒に身も心も疲れ果てるまで楽しんじゃいましょう!

■ 新長谷寺藝術祭「十一面」
開催日/2024年3月22日〜3月31日
開催場所/新長谷寺とその地域周辺
開催住所/愛媛県四国中央市寒川町3214
駐車場/あり
料金/無料
問い合わせ先/十一面実行委員会
電話番号/ 080-6289-3252
新長谷寺藝術祭「十一面」 公式Instagramはこちら
イマナニで「新長谷寺」の情報を見る

reported by 柴原おかめ
イマナニ体験レポート