【島四国へんろ市 愛媛/今治市】 春のしまなみ、島四国巡りで癒やしのひとときを

  

2024年4/20~4/22 島全体がお遍路さんで賑わう、春の特別な3日間

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210年以上の長い歴史を持つ、今治市大島の島四国八十八カ所。
文化4年(1807年)に島の医師の毛利玄得、修験者の金剛院玄空と庄屋池田重太の3名の努力で開創されました。

毎年4月の第3週の3日間は、島全体がへんろ市の縁日で賑わいます。
60キロを超える全順路は、番外を含め93ヶ所の札所で構成されていて、へんろ市期間中は、心温まるお接待でおへんろさんをお出迎え。

昔ながらのしまなみの風景と、地域住民の心遣いが、訪れる人々を魅了しているんですね。

島の人々の心づくし、お接待の数々

へんろ市期間中の最大の魅力は、島のあちこちに設けられたお接待所でしょう。
お茶やお菓子、おにぎりや果物、そして島の人たちが自作した小物やお守りなど、各所で趣向を凝らしたお接待が行われます。

「島の人たちの温かいお接待が嬉しくて…。」と多くの声が寄せられているそう。
また、無料で宿泊できる善根宿など、巡拝者と島人の心のふれあいが長年続いていることも魅力の1つ。

この時期は、美しく咲き誇る花々、野鳥のさえずりが旅の記憶を彩ってくれます。
こんなに心温まるお接待を受けながらの島四国を巡る旅は、訪れる人々にとって忘れられない時間になること間違いなしです。

奇跡を呼ぶ地、島四国の難病平癒伝説

大島の島四国は、ただの巡拝の地ではありません。
ここには、難病が平癒するという数多くの奇跡の話が伝わっています。
中でも有名な話は、元内閣総理大臣・池田勇人氏の回復話。

医者を見放すほどの皮膚の難病のために、大蔵省を退職。
母の勧めで島四国を巡拝すると奇跡的に回復し、再び政界に進出して日本の高度経済成長を支えました。

この話も一例ではありますが、この地が持つ特別な力は、訪れる人々に希望を与え、心に深い感動を残します。
地形的に四国霊場を模した札所が点在し、「あしずりさん」で知られる38番札所「金剛福寺」も、島四国の大きな魅力です。

しまなみ海道の美しい景色を眺めながら、心温まる島四国へんろを体験してみませんか?
全工程60キロ余り! これまでは2泊3日の歩き遍路で行われてきましたが、しまなみ海道開通後は、大半の人が自動車を使った巡拝をしています。

島の道は狭い所も多いので安全運転でお願いしますね。
へんろ市期間中は御朱印も各札所で受けられます。
納経帳は島四国指定のものが住職在住の4カ所の寺で購入できますよ。

■ 島四国へんろ市
開催日時/2024年4月20日(土)~22日(月)
開催場所/今治市大島内八十八カ所札所
開催住所/愛媛県今治市吉海町、宮窪町
駐車場/あり「今治市役所吉海支所」など、島内の公共駐車場を利用
料金/無料
お問い合わせ/伊予大島准四国霊場会(47番法南寺内)(0897-84-2155)
イマナニで「伊予大島准四国霊場会HP」の情報を見る

reported by イマナニ編集部 みちよ
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