【北条鹿島まつり 愛媛/松山市】 瀬戸内の海を統べた男たちに思いを馳せる…歴史のロマン感じる地域の祭り

  

2024年5/3(金)~4(土)開催 鹿島の櫂練り&大注連縄の張替は必見!

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松山市の北に位置する無人島・鹿島。
船で数分という手軽な移動で離島に渡れるという点が大きな魅力でもあり、特に夏場は海水浴やアウトドアレジャーを楽しむ人を中心に人気のスポットでもあります。

そんな鹿島で毎年GWの時期に行われているのが、地域に根付いた伝統的な祭事でもある「北条鹿島まつり」です!

時は遡り、平安~鎌倉時代。
周辺の海域には行き交う船を荒らす海賊などもいた時代ですが、海の武士団として彼らを統治していたのが愛媛を拠点とする“河野水軍”でした。

今のように飛行機や車もない時代、船は非常に貴重な移動手段であり、物流・情報交換の要でもあります。
そんな時代に海を治めていた河野水軍の功績を称え、現代までそれを語り継ぐのがこのお祭りなのです。

祭事にステージショー、屋台出店で鹿島は大にぎわい!

5月3日は朝から島で、愛媛県指定無形民俗文化財にも指定されている「鹿島の櫂練り(かしまのかいねり)」を中心とした様々な催し物が行われます。

この奉納踊りは昔、河野水軍が出陣時の戦勝祈願や凱旋帰還時の祝勝奉賛として、鹿島に祀られている神様の前で演じた踊りが元となっています。

この他にも、地域住民によって結成されたバンドの演奏やフラダンスのショー、子どもたちによるだんじりの練り歩きなど。
多彩な演目がお祭りのステージを彩ります。

終盤には子どもも大人も楽しめる餅撒きも開催!
鹿島の豊かな自然を楽しみつつ、地域に根付いたお祭りの雰囲気を楽しんでみては。

翌日5月4日は、鹿島沖の夫婦岩、玉理・寒戸島にある「大注連縄の張替」が一番の見どころです。

当日は朝早くから行われる長さ約45m以上・直径約30cm・重さ約1tもの大注連縄の制作から始まり、張替えに至るまでの作業も間近で見る事ができますよ。

海の神様に奉納される大注連縄には、市内各所から集められた「願い文」が大切に織り込まれています。

今年1年の海上安全や五穀豊穣を願って行われる、年に1度の伝統行事。
貴重なこのお祭りに、ぜひ立ち会ってみては。

当日は屋台出店などもあり、鹿島周辺が多くの人出でにぎわいます。
土手内港や東町浦公園周辺、また3日のみ北条港外港(温泉施設シーパの湯の西側)にも臨時駐車場が設置される予定のため、車で訪れる方はこちらを利用しましょう。

またJR伊予北条駅からも歩いて行ける距離の為、公共交通機関を使うのもおすすめです。

目の前に穏やかな瀬戸内海を臨むこの場所で、数百年に渡って伝わる海の男達の活躍。

そのロマンあふれる歴史にも思いを馳せられる「北条鹿島まつり」。
興味のある方はぜひ、今年のGWに家族や友達を誘って足を運んでみてくださいね。

■ 北条鹿島まつり
開催日/2024年5月3日(金)、4日(土)
開催場所/北条鹿島周辺
住所/愛媛県松山市北条辻
料金/無料
お問い合わせ/松山市役所 産業経済部 観光・国際交流課(089-948-6558)

reported by イマナニ編集部 曽我美なつめ
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