【面河山岳博物館 企画展 「やまのぬし ヒキガエル」 愛媛/久万高原町】 キュートで神秘的な生態に迫ろう! 【PR】

  

2024年4月27日~6月23日開催! 日本原産の「ヒキガエル」 全種の生きた姿を堪能

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ニホンヒキガエルは日本最大級のカエルで、大きなものではなんと大人の手のひらよりも大きくなります。
愛媛県では、山地を中心に生息し、一点をじっと見つめる様子はどこか達観した仙人のようにも見えます。

こんな風に山の中に佇んでいます。

ヒキガエルたちの魅力をギュッと詰め込んだ今回の企画展では、愛媛県に生息するヒキガエル「ニホンヒキガエル」を中心に、その特徴や知られざる生態、人間との関わりなどについて、写真や動画も使って紹介。
日本原産のヒキガエル全種の「生きた姿」も見ることができます。

カエルが苦手な方でも、きっと「かわいい!」と思ってもらえるはず!

見どころの一つは、生きた日本産ヒキガエル4種の生体展示。
姿形はよく似ていますが、分布や生態はそれぞれ違いがあります。

今回は企画展で実際に展示する、四国に生息していないヒキガエルたちを紹介したいと思います。
ヒキガエルの仲間はそれも見た目がよく似ていますが、鼓膜の大きさや肢の長さなどを手がかりに種を見分けます。

ほらほら…矢印の先に鼓膜がありますよ。

まず紹介するのは、アズマヒキガエル。
ニホンヒキガエルにそっくりですが、鼓膜が大きいことで見分けられます。

ニホンヒキガエルに本当にそっくりです。

名前の通り、東日本に分布する種で、関東などの都市部では緑地公園などにも見られます。
ニホンヒキガエルと同様に、場所によっては絶滅危惧種に指定されています。
展示では、岐阜県産のオスを展示します。

少し恥ずかしがり屋で、物陰に隠れることも多いですが、餌を目の前にすると勢いよく平らげます。

鼓膜が大きいのがわかりますか?ニホンヒキガエルにそっくりなので、ぜひ見比べてみてください。

次に紹介するのは、ナガレヒキガエル。
近畿地方から中部地方の山間部に分布する種で、渓流域に生息しています。
鼓膜が小さく、はっきりと見えないことも見分けるポイントです。

今回展示する個体は食欲旺盛なメス。
動くものに反応するので、もしかすると水槽越しに寄ってくるかもしれません。
比較的若い個体で、これからまだまだ大きくなります。

腕や肢が長いのが、ナガレヒキガエルの特徴です。

ニホンヒキガエルやアズマヒキガエルと比べると、腕や肢が長く、水かきが発達しています。

3番目は、南西諸島に分布する南国のヒキガエル、ミヤコヒキガエルです。

沖縄県の宮古島などに分布する種で、これまで紹介してきた3種に比べると一回り以上小さく、腕や肢が短いまるっとした体形と、薄い黄色体色が特徴的です。

ミヤコヒキガエルは生息地の宮古島市では条例によって保護され、採集などはできません。
実際に当館学芸員も宮古島に本種の撮影に行ってきました。
展示では、大東諸島産の元気に跳ね回るオスを紹介予定です。

もちろん、面河山岳博物館の「ぬし」にも会えます

面河山岳博物館に普段から飼育展示されている2匹のニホンヒキガエルも、もちろん登場します。

リラックスし過ぎてよく「置物みたい」といわれますが、ちゃんと生きてますよ!

愛媛県にも生息するニホンヒキガエル。
実は松山市などの平地では個体数が減少しているため、準絶滅危惧種に指定されています。

しかし、自然豊かな久万高原町では比較的個体数が多く、こんな風に街中近くで見つかることもあります。

面河山岳博物館では、普段からニホンヒキガエルを2匹飼育展示しています。

まずこちらは黄土色をしたオス。
オスはメスに比べて腕が太く、鼻先がしゅっと突き出てとがることが特徴です。
面河山岳博物館のオスは特に腕が太く、体の大きさの割に小顔のため、いわゆるイケメンです。

そんなカッコいいオスですが、鳴き声はなんともかわいらしいのがたまりません。
ヒキガエル類は繁殖期以外滅多に鳴かず、オスを手でつかむとその鳴き声を聞くことができます。

気持ちよさそうに水に浸かっていることも。
今回の展示では、動画でニホンヒキガエルの鳴き声も紹介します。
「クックックッ」と高い声で鳴く様子に、きっとギャップ萌えすることでしょう。

続いては「面河山岳博物館のぬし」とも呼べるメス。
こげ茶色の体に、赤い模様を持つのが特徴です。
2016年の春から飼育されていますが、当時から既に大人の手のひら以上の大きさだったそうです。

年齢は10歳を超えています。
貫禄たっぷりですね。

ヒキガエル類は10年以上生きることもありますが、野外ではほとんどの個体が、1歳を迎えるまでに死んでしまうそうです。
面河山岳博物館のメスの性格はマイペースで、エサを食べるのがあまり上手ではありませんが、大きな口で昆虫やミミズを丸呑みする姿は迫力満点です。

そして今回の企画展「やまのぬし ヒキガエル」では、ニホンヒキガエルのオタマジャクシや幼体も展示されます。

ヒキガエルのオタマジャクシは真っ黒です。
手のひらサイズの巨大なカエル、ニホンヒキガエルですが、オタマジャクシからカエルに変態したばかりの頃は、なんと1㎝もありません。

こちらは、まだまだ小さなニホンヒキガエルの幼体。
展示期間中にどこまで成長するか、ぜひ実際に確かめてみてください。

新緑が美しい面河山岳博物館へ、やまのぬしヒキガエルたちに会いに行こう!

※生体の状態によって展示内容の変更・中止の可能性があります。アズマヒキガエル、ミヤコヒキガエルは世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふから提供をいただきました。

■ 面河山岳博物館企画展「やまのぬし ヒキガエル」
開催日/2024年4月27日(土)~2024年6月23日(日)
開催時間/9:30~17:00(入館は16:30まで)
開催場所/面河山岳博物館
駐車場/あり 10台
住所/愛媛県上浮穴郡久万高原町若山650-1
料金/一般300円、小中学生150円
※20名以上の団体は50円割引
※65歳以上の高齢者は半額(年齢を証明できるものをご提示ください)
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の所持者及びその介護者1名は半額
お問い合わせ/面河山岳博物館 0892-58-2130
面河山岳博物館 公式HPはこちら
イマナニで「面河山岳博物館」の情報を見る

reported by イマナニ編集部 マリリン
イマナニ特集