『わらマンモス』と『わらぐろ』ライトアップ!

  

西予市宇和町の名物オブジェ、輝く!

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冬になると各地でライトアップが行われますが、西予市ではちょっと変わったライトアップが行われているって、ご存知ですか…?

西予市宇和町、無人駅の伊予石城駅から徒歩3分。
のどかな田園風景に、突如現れる『わらマンモス』は、「貫禄がスゴイ!」と評判の西予市の名物わらアートです。

その名物わらマンモスが、12月中旬から1月中旬にかけて、華麗にライトアップされます。
なんと今年は、宇和の風物詩『わらぐろ』もタイミングを合わせてライトアップ!
写真好きにはたまらない、夢のコラボレーションです。

テレビで取り上げられることも多いので、ご存知の方も多いと思われますが―――。
実は、わらマンモスやわらぐろをご存じ無い、ちょっとよく分からない…という方もいらっしゃるのでは?
ここで予習して、後のライトアップをより深く楽しみましょう!

1年中、宇和を見守る『わらマンモス』

宇和盆地とわらマンモス(ドローン映像)

わらマンモスって何?という方は、まずこの動画をご覧ください。
大きさの感覚が掴めると思います。

今年で9年目となるわらマンモス作りは、2011年、武蔵野美術大学の教授や学生らで組織する「わらアートチーム」が中心となり、地元住民とともに、米どころをPRしながら「宇和れんげまつり」を盛り上げるべく、『わらマンモスアート』がスタートしました。

それ以降、毎年4月末に行われる『宇和れんげまつり』では、シンボルとして大人気!
もちろん、宇和れんげまつりのシーズンだけでなく、わらマンモスは1年中見ることができますよ。

1年中設置していますが、毎年3~4月にわらのかけ替えを行っています。
毎回、違った形や動きを考案しているので、去年と同じ景色にはなることはありません。

高さ約7m、長さ約10mの親わらマンモスは、その名も「わらら」!
今年は鼻の位置が高いので、鼻に座ることはできません。

でも、ガッカリしないでください!
今年、誕生した孫マンモスの『れん』の背中に乗ることができるのです!
※稲刈り後~稲作開始までの期間は、立ち入り自由

孫マンモスに乗り、親マンモスわららの頭に乗っている、わら人形と同じポーズを取って、シンクロ記念撮影をしてみてはいかが?

その際、すぐ傍を走るJR列車とコラボできれば、最高!
JR電車とのコラボ写真は、写真愛好家に人気です。
JR四国公式HP時刻表情報はこちら

JR四国公式HPから、「時刻表・運賃・列車編成」へ進み、「愛媛県(松山)」を選択、黄色の予讃線上「伊予石城(画面左端、八幡浜の二つ下)」を選択すると、伊予石城の発車時刻表を見ることができます。

宇和の風物詩、わらぐろ

『わらぐろ』とは、毎年10月頃に制作される、稲わら保管のための造形物。

三角ぼうしを被った、小さな家のような見た目をしているわらぐろは、昔の生活の知恵からできたものです。
昔は稲刈り・脱穀が終わった稲わらを、円錐状に積み上げて、翌年の春までその場で保管し、牛のエサやわら細工に使用していました。
田んぼにそのまま設置することで、運搬移動する手間が省け、とても効率的だったのです。

四国全域と岡山・広島あたりで「わらぐろ」と呼んでいるそれは、昔から全国的に作られていたもので、地域によって形と呼び名が違います。

時が経つにつれ、農業機械が発達し、牛を使った農耕なども行われなくなり、しだいにわらぐろの光景は失われていきました。

宇和では、農村の原風景を後世に残したいと願う地元有志や団体による、わらぐろを守ろうという動きがあります。
ふと足を止めたくなる、のどかな景色。忘れたくないですね―――。

わらぐろを、美味しく頬張る!?

おや、なんだか甘い香りの漂う『わらぐろ』…。
そう!こちらはスポンジケーキの中心にバタークリームを入れた、食べられるわらぐろなのです!

西予市のお店、「ブランシェ」にて、期間限定で販売されています。
一つ一つ、丁寧にわらを積んで作るケーキは、まさに現代のわらぐろと呼べるでしょう。

この希少なわらぐろは、1個350円で、お店に必ず並ぶとは限らない、幻ともいえるケーキです。
事前に予約されることをオススメします。

宇和名物の美味しいお茶と一緒に、『甘いわらぐろ』いかがですか?

■ブランシェ
住所/愛媛県西予市宇和町卯之町3-338
営業時間/10:00~19:00
交通/松山道西予宇和ICから車で5分
連絡先電話番号/0894-62-1336

宇和に来たなら、お米を食べなくちゃ!

わらマンモスとわらぐろのある「JR伊予石城駅」から2つ離れた「卯之町駅」からほど近い、『宇和米博物館』は、車で約10分。

日本一長い木造校舎の廊下のある建物で、「109mのぞうきんがけ体験」が有名ですね。
こちらでは、昭和のお米に関する知識を得ることができます。

宇和米博物館の奥にある『Loca-cafe』では、宇和米にまつわるお食事やカフェメニューを楽しむことができます。

利き米は、炊き立てのうわ米と全国から取り寄せた本日のお米を味わうことができるので、地域による味の違いを感じられてオススメ。
炊きあがりの12時15分前後には、入店しておきましょう。
ごはんのおともは3種類、数種類の中から自分でチョイスできます。

とろとろのお米が優しい味わいの甘酒スムージープレーンも人気です。
他にも、カレーやパフェなど、わらマンモスとわらぐろからも分かるように、米どころ宇和の宇和米を美味しくいただいてみてはいかがでしょう。

■Loca-cafe
住所/愛媛県西予市宇和町卯之町2-24
営業時間/12:00~17:00
交通/松山道西予宇和ICから車で10分
連絡先電話番号/0894-62-6517
イマナニで「宇和米博物館」の情報を見る

昭和のお米の歴史を学び、愛媛の歴史を学んだ後に、わらマンモスとわらぐろへ寄るのも良いですね。
戦前の松山市大街道の街並み再現など、タイムスリップ感を味わえる愛媛県歴史文化博物館は、宇和米博物館から車で約7分です。
イマナニで「愛媛県歴史文化博物館」の情報を見る

幻想的な里の景色を堪能しよう

昼間から夕暮れ、そして完全に日が沈むまで。
わらマンモスとわらぐろは、いつも違った顔をみせてくれます。

前述したJR四国の時刻表を参考に、ベストショットな一枚を撮ってみてください。
伊予石城へは、16時9分、17時18分、18時3分頃に電車が通りますよ。

一面に咲くピンクのれんげ、並々と張られた水面、緑の稲穂、黄金の稲穂、雪の積もった中―――。
そんな四季折々の素晴らしい情景の中に、力強く立つ三世代わらマンモスとわらぐろ。

薄暗い里の夜に、ぽっかりと照らし出された、幻想的な世界を楽しみに、カメラ片手に遊びに行ってみませんか?

■わらマンモスライトアップ
開催日時:12月1日(日)~1月20日(月)予定
開催場所(施設)名:宇和町岩木
開催住所:愛媛県西予市宇和町岩木
お問い合わせ先:西予市経済振興課
お問い合わせTEL:0894-62-6408
イマナニで「わらマンモスライトアップ」の情報を見る

reported by イマナニ編集部 Natuorhytym
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