【愛媛/松山市】 スゴい! 愛媛の高校生の生物多様性研究♪ 【えひめ生物多様性あそまなびフェス PR】
2024年8月25日(日)開催! 知ってる? 暮らしに身近な「生物多様性」
私たちの周りにはいろんな種類の花や木、虫や鳥がいますよね。
それが「生物多様性」です。
生物多様性は、私たちの生活にとても身近で大切なことです。例えば、花がたくさん咲いていると、ミツバチが集まってきて花の蜜を集めます。
そのミツバチが果物や野菜の花の蜜を集めることで、私たちが食べるリンゴやイチゴなどができるのです。
また、森にはたくさんの種類の木があります。
森の木々が酸素を作ってくれるおかげで私たちは新鮮な空気を吸うことができます。
もし、森にいろんな種類の木がなくなると、空気も汚れてしまいます。
だから、たくさんの動物や植物がいることは、私たちの生活にとても大切なのです。
県内外の高校生が生物多様性に関する研究成果を発表する「つなげ!生物多様性 高校生チャレンジシップ」
愛媛県では毎年夏に、県内外の高校生たちが生物多様性に関する研究成果を発表するイベントを開催しています。
若い研究者たちの情熱と探究心が詰まった発表は、高校生とは思えないレベルでとても興味深く、例年、ご来場のお客様からも「勉強になった」「興味深かった」といった好評の声をいただいています!
毎年10校前後の高校が研究発表に参加し、その中から特に素晴らしい研究発表には、「最優秀賞」「優秀賞」が贈られます。
昨年、賞に輝いた研究発表をご紹介していきます。
(写真は昨年の様子です)
この鳥食べたの誰? ~今治市松林における鳥類の羽根の収集調査~ 【愛媛県立今治西高等学校(今治市)】
最優秀賞に輝いたのはこちらです。
まずは鳥が大好きだという研究者。
本来捕食者であるハイタカが捕食されたと考えられる羽根を拾ったことが研究のはじまり。
落ちている羽根を収集・分析し、落ちていた場所や環境について調べました。
食べられた鳥と捕食者の関係を考察し、体重別に分けると、捕食された鳥の大きさごとに季節や解体場所に偏りがあることを発見!
時期やエリアごとに分析するとだんだん見えてきました!
研究結果から捕食者がよく利用する場所は羽を拾った場所と考察されたのです!
よって、捕食者は、ハイタカではないかということが推測されたのです!!!
羽根を拾った場所から足跡をたどって捕食者に辿り着いた若き研究者!
これから私も鳥の羽根が落ちているのを見かけると、この高校生の発表を思い出して、少し研究者の目線になることができると思いました。
唐子浜ナミキソウの生態と生物多様性保全について【愛媛県立今治東中等教育学校-A (今治市)】
優秀賞に輝いた研究発表はこちらです。
愛媛県特定希少野生動植物に指定されているナミキソウについて調査。
ナミキソウは、全国20府県で絶滅危惧種になっており四国では愛媛県唐子浜、香川県、徳島県のみに生育している海浜植物です。
今回の研究は、唐子浜ナミキソウの生態を調査し、この海岸の生物多様性を適切に保全する方法を探ることを目的としています。
研究の結果、唐子浜にはたくさんの生物が生息し、特にチガヤの力をかりて、夏は暑い日差しをよけ、冬は寒さをしのぎ早く発芽することがわかりました。
そのほか地元の人たちをはじめとする保全活動の努力があったことは間違いありません。
こうして、地域の生物多様性の重要性を広く発信することに成功し、これにより地域住民や関係者の意識向上が期待され、持続可能な環境保全活動への貢献が見込まれます。
若き未来の有望者たちです。
県外からの参加校も
「つなげ!生物多様性 高校生チャレンジシップ」には、県外の高校も参加します。
昨年度は、北海道羽幌高等学校と群馬県立藤岡北高等学校の高校生がオンラインで参加し、生物多様性の理解を深め、環境保護への意識を高める機会となりました。
北海道羽幌高等学校
自然観察がもっと楽しくなるアプリ、「BIOME」を開発した藤木さんが基調講演に登壇!
「つなげ!生物多様性 高校生チャレンジシップ」では、高校生の研究発表のほかに、生物多様性や環境保全に関する専門家の方の講演の時間もあります。
今年の基調講演は、生物保全にビジネスで挑む新進気鋭の起業家・藤木 庄五郎さんが登場します!
藤木さんは「BIOME」というアプリの開発など、ユニークな事業を展開しています。
「バイオーム」ってどんなアプリ?
「バイオーム」は、スマホを使って見つけた生きものの写真を撮ると、その生きものの名前を教えてくれるアプリです。
例えば、見たことがない虫や花を見つけたときに写真を撮ると、アプリがその名前を教えてくれます!
【使い方】
1.アプリをダウンロード
スマホに「バイオーム」をダウンロードします。(アプリは無料でダウンロードできます。ただし、アプリ使用にかかる通信料は各自でご負担ください。)
2.写真を撮る
公園や庭で見つけた虫や植物の写真を撮るだけ。アプリがすぐにその名前を教えてくれます。
3.クエストに挑戦!
アプリには「クエスト」という冒険があります。特定のいきものを探すミッションが出されて、それを見つけたらポイントがもらえるもの!
【もっと楽しい機能も!】
・いきもの図鑑:日本にいる約10万種の動植物の情報が見られます。学校の宿題や自由研究にもぴったりです!
・マップ機能:周りにどんな生きものがいるかもマップで見られるので、お出かけ前にぜひチェックしてみてください。
「えひめ生物多様性 あそまなびフェス」皆さんのご来場をお待ちしています!
「令和6年度 つなげ!生物多様性 高校生チャレンジシップ“えひめ生物多様性あそまなびフェス”」は、8月25日(日)に、髙島屋7Fキャッスルルームで開催されます。
参加費は無料!
当日は、藤木さんの基調講演のほか、高校生の研究発表や標本展示、大学生によるワークショップに加え、県内高校生が開発した商品が当たるくじ引き抽選会もあり!生物多様性を、遊ぶように楽しく学べるイベントです。
楽しく遊んで学んで、『生物多様性』をもっと知ろう!
■ 令和6年度 つなげ!生物多様性 高校生チャレンジシップ
“えひめ生物多様性あそまなびフェス”
開催日/2024年8月25日(日)
開催時間/11:00〜17:00
開催場所/いよてつ髙島屋 7Fキャッスルルーム
住所/松山市湊町5-1-1
料金/なし
お問い合わせ先/愛媛県自然保護課 089-912-2365