石村嘉成ライブペインティング&トークショーで素敵な時間を過ごしてきました! 【愛媛/新居浜市】
あかがねミュージアムに多くの人が集まって見届けた驚きの1時間!
イベントが始まる前から、来場者の前に出てニコニコの笑顔で手を振ってくださっていた石村嘉成さん。
初めてお会いしたのですが、その人柄の良さをイベントが始まる前から感じました。
イベントが始まると一言挨拶があり、そこからはヘッドフォンをつけて自分の世界でライオンの絵と向き合っていた嘉成さん。
その顔は真剣そのもので、先ほどまでの朗らかさを忘れてしまいそうになるほど。
どんどんと迷いなく色が重なり、ライオンに命が吹き込まれていくそのスピード感にはとても驚かされました。
大胆ながら丁寧に繊細にこだわって色を塗る嘉成さんの姿はとてもかっこよかったです。
完成したライオンの絵からは強さと優しさを感じ、温かい気持ちになりました。
嘉成さんは赤に強さや優しさのイメージを持たれているそうで、だから今回のライオンは赤色を中心に温かな色合いにしたのだそう。
ほかにも、青には瀬戸内の豊かで広い海のイメージを、緑には平和とときどき悲しさを感じるそうで、色にイメージがあるのは素敵だなと感じました。
イメージがはっきりしているから嘉成さんの絵からはより強いメッセージを感じるのでしょうね!
嘉成さんの作品の動物たちはみんなとても生き生きしているのが特徴の一つ。
自分がその生き物になりどういうシーンかはっきりと物語を決めて、さらには友達としてその動物を描くことで、今にも動き出しそうな生き生きした姿を生み出しているそうですよ!
素人目にはもう十分完成だと感じたのですが、本当に仕上げるにはあとひと月はかかると聞きびっくり!
絵の世界の奥深さと、嘉成さんの絵に対する情熱を強く感じた1時間でした。
明るい笑顔でイベント開始前から盛り上げてくれる石村嘉成さん。
無邪気に手を振ってくださる姿が印象的。
ライブペインティングが始まれば、その顔は真剣そのもの。
ヘッドフォンをして、自分の世界で絵と向き合っていらっしゃいました。
キャンバスの淵の部分にも丁寧に色を塗る嘉成さん。
少し離れて何度も確認をしながら絵に色をのせる姿が印象的でした。
大胆ながら繊細な色づかいがとても美しかったです。
わずか1時間でこの仕上がり。
温かく力強いライオンに、とても心を揺さぶられました。
今回のライブペインティング&トークショーは嘉成さんがライブペインティングをする傍らで石村和徳さん(嘉成さんの父)と絵の先生である寺尾いずみさんによるトークショーが行われる、少し珍しい形式でのイベント。
目は嘉成さんの絵に、耳は『チーム石村嘉成』のお二人のお話に傾けるような感じでイベントを楽しませていただきました。
ただお二人のお話は、本当にどこも聞き逃したくないと思うほどのお話ばかり!
嘉成さんについてのエピソードだけでなく、そこから発展して自閉症との向き合い方やもっと言えば「育てる」とはどういうことなのかについて深いお話を聞くことができました。
消極的選択という言葉が、とても頭に残っています。
「それしか選べなかったから、それしかなかったから、ここまで来られた」と嘉成さんの父である和徳さんがおっしゃっていました。
それしかないからこそそこで強く輝けることもあるというのは、たくさんの選択肢があるほうがいいと思い続けてきた私にとっては少し衝撃的で。
確かに私は選択肢だけ多くてどれも中途半端になりがちだったので、「それしかない」というのもかなりのパワーになることを学びました。
私は選択肢が多ければいいと思って選択肢ばかり増やして結局何者にもなれなかったので、自分の子どもがなにか1つに絞ろうとするときには、ほかに選択肢がない怖さに負けず背中を押せるようにしたいです。
嘉成さんは高校卒業後、教育機関への入学も障がい者就労もだめだったのだそう。
ただ、昔からとにかく動物が好きだったことと高校生のときに初めて多くの人の前で評価された成功体験で絵を描くのが好きになっていたことから、絵の道しかないと画家の道を選択。
そこから今も毎日10時間以上絵を描き続けている嘉成さん。
これはもちろん嘉成さんの凄いところではありますが、自閉症の特性のひとつである「同じ時間に同じことをしたい」というこだわりの強さによってひとつのことをやり続けられるように見えているという面もあるのだそうです。
絵の先生である寺尾いずみさんの帯には嘉成さんが書いた「いろはにほへと」の文字が。
嘉成さんの母は亡くなられているのですが、亡き母のしゃべれない子どもにひらがなを教えきる粘り強さとそれに応えた嘉成さんの粘り強さの結晶ともいえる「いろはにほへと」の文字が書かれた帯は寺尾さんにとっても宝物なんだろうと感じました。
短いながら濃密な時間を過ごすことができてよかったです。
参加できてよかったと強く思えるトークショーでした。
『チーム石村嘉成』の石村和徳さん(嘉成さんの父)と絵の先生である寺尾いずみさん。
終始和やかながら、とてもためになるお話をたくさんしてくださいました。
子育て全般に通じるお話を聞くことができてとてもありがたかったです。
新居浜市長の古川拓哉さんの姿も。
ご家族でいらっしゃっていました。
同時開催のミライの画家のなかまたち発表会も満喫!
「石村嘉成ライブペインティング&トークショー」自体が、あかがねミュージアムで開催されたミライの画家のなかまたち発表会を記念してのイベントだったということもあり、当日はイベントの序盤で応募作品の紹介と優秀作品の表彰式がありました。
応募作品は全てミュージアムの1階に展示してあり、直接見ることができましたよ~!
どの作品もフレッシュな感性が爆発していて、エネルギッシュで素敵なものばかり。
石村嘉成さんは、「全ての作品が最高!」とおっしゃっていました。
「ミライの画家のなかまたち」の名前の通り絵の道を志す絵を描くのが大好きな子ども達の作品が集った今回の発表会。
大人顔負けの技巧的な作品から子どもの感性だからこそ描けるものだと感じる温かな作品まで、幅広い作品の全てから「絵を描くのが好き」という思いをビシビシと感じました。
ミライの画家のなかまたち発表会も同時開催。
素敵な作品が集っていました。
ライブペインティング&トークショーイベントの始めには、「ミライの画家のなかまたち」の優秀作品の授賞式が!
2作品が受賞し、商品を受け取っていました。
優秀作品。
どちらの作品も色使いが素敵でした。
そのほかの応募作品も展示。
惜しくも選ばれなかった作品たちも素敵なものばかり。
青が美しい作品が多かった印象があります。
若い才能の素晴らしさを感じました。
あかがねミュージアム内のミュージアムショップでは、新居浜市を中心に愛媛県内の素敵なものが多数販売中。
新居浜市出身の石村嘉成さんグッズもたくさん販売されています。
作品集やタオル等の雑貨、ポストカードやアートキャンバスなど、たくさんのグッズが並んでいました。
どれも素敵だったので、ぜひミュージアムショップのチェックもお忘れなく!
ミュージアムショップでは、石村嘉成さん以外にも新居浜市出身の作家によるアート作品やアーティストプロダクトグッズを多数販売。
また、大人気の太鼓祭りグッズや、文房具、新居浜ブランドHello!NEW商品や新居浜硝子等、多彩な品揃えが魅力的なショップです。
地元のおいしいモノや、ここでしか手に入らない商品がたくさんあるので、ゆっくりとお買物を楽しみましょう。
オンラインショップもあるので、直接行けない方も一度HP内のオンラインショップをのぞいてみてくださいね!
ミュージアムショップでは石村嘉成さんのグッズを多数販売。
色鮮やかで思わず手に取りたくなるものばかり!
裏側にもたくさんのグッズが!
気軽に買えるものから、作品のボードまで様々。
石村嘉成さんの作品以外にも、新居浜の素敵なものがたくさん。
1時間という短い時間ながら、多くを感じ学ぶことができました。
素敵な時間を過ごさせてくださった『チーム石村嘉成』皆さんには感謝しかありません。
嘉成さんの絵は、大胆ながら正確な色使いであっという間に素晴らしい仕上がりになってびっくり!
ただ実際の完成には遠いことを知り、絵の奥深さや作品を作り上げる凄さを感じました。
父である和徳さんと絵の先生である寺尾いずみさんのお話は、子育てをしている人間として今聞けてよかったと思えるお話ばかり。
今後の自分の子育てに活かしていきたいと思います。
また、「ミライの画家のなかまたち発表会」にも素晴らしい作品がたくさん並んでいました。
若い才能がこれからもすくすく伸びていくことを願うばかりです。
2025年の始めに大きなパワーをもらえました!
今できることをやりきる大切さに改めて気付かされたので、2025年は強い気持ちで走り出せそうです。
- ■ 石村嘉成ライブペインティング&トークショー
- 開催日/2025年1月5日(日)
- 開催時間/14:00〜
- 開催場所/あかがねミュージアム
- 住所/愛媛県新居浜市坂井町2丁目8-1
- 料金/参加無料
- 駐車場/有料(約60台)
- お問い合わせ/あかがねミュージアム
- 電話番号/0897-31-0305
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