【体験レポ】刀剣男士として登場した「南海太郎朝尊」の歩みを確かめる特別展を見に高知を巡ってきましたよ。

  

佐川町立青山文庫の特別展「南海太郎朝尊」に行ったついでに高知を満喫してきた

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2025/10/11から12/7まで、高知県内の7施設が連携して開催されている連携展示「令和土佐藩」。
この連携展示、佐川町立青山文庫(せいざんぶんこ)で開催される特別展「南海太郎朝尊」にあわせ、関連資料を展示するというものです。


こちらが今回の特別展のポスター。
刀剣の理想を追い求めた朝尊(ちょうそん/ともたか。 どちらの読みもあるそうです)の歩みを確かめる特別展、彼が高知県の佐川町が出生地なので実現したんですね。

さぁそれではどんな展示なのか、見てみましょうか!
 

神々しく輝く刀剣の数々に酔いしれる

はい、こちらが青山文庫(せいざんぶんこ)の入口。高知市内から車で約1時間ほどの少し離れた里にある施設にしては、かなり立派な佇まいです。
ドアを開け、受付を済ませていざ展示室へ向かうと…


ずらりと刀剣が並んでいます!
朝尊が作成したものはもちろん、それ以外の刀剣(門弟さんのも)、も並んでいます。
さて、一振り一振りじっくり見ていきますよ~。
 

鈍く輝きを放つ「刀 銘 南海太郎朝尊

まずは刀とご対面。じっくり近くで鑑賞できますよ。しかもあまり混み合っていないので、ゆったりとした時間の中で見学できるのが◎
さらにさらに!写真撮影OKなので、刀剣ファンはほんとにウレシイですね。

 

次は脇差 銘 朝尊。こちらは制作年が不明とのことですが、長い年月が経っているにも関わらず、まばゆく光を反射させています。

 

刀工だけではない、朝尊の偉業、それは…著作!

刀工を目指して上京し、江戸・京で活躍した朝尊。実はかなりの刀オタク!だったようで、作刀の材料と技法を理論化した「刀剣五行論」、刀工の系譜と銘を独力で調べて書物にした「新刀銘集録」という著作もあるそうで、刀の製造の技術を次の世代に残すこと、さらには誤りの多い解説書も出回っていたから正しい系譜を知ってもらおうと各地を回りつつ書物にしたためたそうです。
そんな著作も展示されているので、必見ですよ!

 

あ、刀ってどう見たらいいのかよくわからない…という方に、わかりやすい刀の見方のパネルもあるので参考にしましょうね。

 

審神者(刀剣乱舞ファン)は、やはりコレ!


さて今回の特別展は、刀剣乱舞ON LINEとのコラボ企画になっています。
ゲーム内に登場する刀剣男士・南海太郎朝尊の等身大パネルがドドン!と設置されています。
さらに額装されたイラスト展示に、博覧会オリジナルグッズの販売も!記念写真撮るなら、ココですね!

と言いたいところですが、実はもう一箇所ベストショットポイントがあるんですヨ。それは…


施設屋外の庭園

等身大パネルの奥のドアを開けると、青山文庫の裏庭に出られるのですが、この裏庭が見事な日本庭園!よく手入れされていて、とてもすがすがしい気持ちになれるんです。
お気に入りのグッズと一緒に記念写真を撮るなら、忘れずに裏庭の日本庭園にも足を運んでみてはいかがでしょうか。

あ、特別展の展示にあわせて、青山文庫の貴重な資料もずらりと展示されています。ボランティアガイドさん曰く「こんなにたくさんの資料が一気に展示されるのは、今までなかったかも?」とのこと。伊藤博文の書や高杉晋作の書簡など、見応えありますよ~。

 

次なる展示会場、高知城歴史博物館へ!

今回の特別展。青山文庫だけでの開催ではないんです。高知県内の7施設が関連資料を展示する、連携展示となっています。ということで次に足を運んだのは、高知城歴史博物館。車を約50分ほど走らせれば到着です。

さてどんな展示になっているかというと…

 

まずは高知県の歴史を紹介するパネルで歴史を紐解きつつ…

 

はい!こちらが刀剣の展示です!刀剣だけでなく槍や衣装など様々な展示がされています。
高知城歴史博物館で展示されている朝尊の刀剣は…

 

 

大太刀

 

そして短刀

こちらも撮影OKでしたので、じっくり写真を撮る方がたくさんいらっしゃいました。


そして審神者のお楽しみは、こちらの等身大パネル。高知城歴史博物館に設置されているパネルは、通常状態の衣装。ちなみに青山文庫は戦闘服でした。
等身大パネルを設置している場所が、高知城に面した窓側なので、高知城を背景に自撮りするのもおすすめです。じつは大きなレフ板もあったので、自由に使ってお気に入りの一枚を残しましょう!

なお、等身大パネルは連携展示をしている施設3箇所に設置されています。青山文庫、高知城歴史博物館、もう一つは、南国市にある高知県立歴史民俗資料館、です。

 

高知城歴史博物館のプラスαの楽しみ方をご紹介

まずはこの写真をご覧ください。

大きく開けた窓、そして長く延びた廊下、廊下をすぎると階段が現れるのですが、この景色がなかなか素晴らしい!

 

それと3Fの展示室前の窓際には、多くのスタンプが。何をするのかというと…


同じ台紙に複数のスタンプを重ね押しすることで、多色刷版画のようなイラストの出来上がり!
これ、ぜひ体験してほしいです。子どもはもちろん、大人も結構夢中になりますよ。

あとは、窓の外から見える高知城もぜひじっくり堪能しましょうね。

 

刀剣めぐりだけじゃない!高知の楽しみ方もご紹介

さて話を戻して佐川町。青山文庫の周りのまちを歩いて楽しもう!というスタンプラリー企画も開催されています。
雑貨キリン館や牧野富太郎ふるさと館などを巡ってスタンプを押して青山文庫に戻ると、オリジナルポストカードがもらえます!
数に限りがあるのでお早めに。

そしてまち歩きでぜひ立ち寄ってほしいのが、スタンプラリーのポイントでもある「旧浜口家住宅」

 

この場所、江戸中期から酒造業を営んだ浜口家の住宅をリノベーションした古民家カフェなのですが、提供されるメニューも地元の味わいが楽しめるものだったり、ちょっと他では味わえないこだわりのコーヒーだったりと、雰囲気含めてとてもいい時間を過ごせました。私は地元産の牛乳などを使ったゆずフロートジュースをオーダー。これが絶品!ぜひ飲んでほしい逸品です。

 

あ、知ってる人も多いかもしれませんが、高知県出身の人気声優・小野大輔さん、実は佐川町出身だそうです。ということで佐川町観光大使に就任されているそうです。なかなか味わいのある委嘱状を見ることもできますよ~。

 
さて高知といえば、かつお!ということで食事にぜひ立ち寄りたいのはひろめ市場!です

中に入るとさまざまなお店がぎっしり!さらにはうまいものを食べつつ飲んで賑やかに過ごすお客さんでぎっしり!
そうそう!これぞ高知ですよね~。

 

ということでやはり高知名物のかつおのたたきを巻き寿司にした郷土料理「土佐巻き」! いやぁこれがまた美味い!モチモチで弾力のあるカツオにスライスされたにんにくの強い刺激がたまらない旨さ!
こちらもぜひ!必食ですよ~!

 

また出かけたくなる高知の旅

実は高知におじゃましたのは10年ぶり?なかなか高知の方に出かける機会がなかったんですが、今回の特別展をきっかけに車を走らせてみると、意外と快適なドライブルートでめちゃめちゃ楽しめました。松山市内から久万高原町経由で佐川町まで約2時間、そこから高知市内まで約1時間。景色も美しいので話も弾み、楽しく快適なクルマ旅ができますよ。

刀剣ファンや刀剣乱舞ファン(審神者)はもちろん、高知のグルメを楽しみたい人、歴史を感じたい人、ぜひ出かけてみてくださいね。

私、今回立ち寄れなかった「仁淀ブルー」を見に出かけようかと、もっぱら画策中です。

 

reported by 味噌煮
イマナニ体験レポート