愛媛県総合科学博物館に「世界の昆虫大集合」!
大人も夢中!昆虫に学ぶ、造形美と命のふしぎ!
夏といえば、昆虫採集!
新緑が輝くシーズンは、クワガタやカブトムシをはじめとした子どもたちの大好きな昆虫たちの季節です!
子育て世代のお父さん・お母さんも、昔は虫取り網を片手に、夢中で野山を駆け巡った覚えがあるのではないでしょうか?
しかしながら近年は都市化が進み、野外で昆虫を目にする機会が減ってきています。
愛媛県総合科学博物館 特別展『世界の昆虫大集合』
この夏、オーソドックスな個体から、珍妙な個体まで、昆虫を安全・快適に鑑賞しませんか?
今!新居浜の愛媛県総合科学博物館には、世界の昆虫標本が大集合していますよ。
今回も記事の最後に、抽選でペア15組・30名様に無料入場券をプレゼント!
※常設展示観覧券+特別展示観覧券のセット券です。
見る機会が滅多にない『レアな昆虫』の標本が多数展示されているので、見応え抜群!
森に移住し、ほのぼのとした生活を楽しめる某ゲーム内で捕まえることのできる、あの昆虫の実物標本を見ることができるかも!?
今回は美しくも儚い、昆虫の世界の一部を特別にご紹介いたします!
特別展「世界の昆虫大集合」
今回で4回目の昆虫展。
入り口右側の柱にご注目ください!
大きな美しいモルフォ蝶が、来館者を出迎えてくれます。
実はこの柱は、映えるフォトスポット!
モルフォ蝶の壁の前に立つと、なんと蝶々に変身できてしまうのです。
踏み台もあるので、小さな子どもも可愛い蝶々に変身できますよ。
「#科博世界の昆虫大集合」のハッシュタグをつけて、Instagram・Facebookに投稿してみましょう♪
教えて!昆虫博士の大西先生!
今回の特別展の企画・制作を行った、愛媛県総合科学博物館の学芸員・大西 剛さんに見所などをお伺いしました。
地球上には、名前がついているものだけで約100万種の昆虫が存在していると言われています。
地球上に生息する生物数の半数以上を占めているので、この星は「昆虫の栄えている星」と言えるでしょうね。
100万種も居れば、そのなかには面白く不思議な種類も存在します。
今回は、そういった変わった昆虫もたくさん展示していますよ。
今回の展示は、標本がメイン。
昆虫の多様性を示すには、標本を並べるのが最も分かりやすい方法なのです。
実物を見てもらって、色・形がどうなっているのかじっくりと観察してみてください。
それが何でそんな風になっているのか、解説パネルを読めば分かるようになっています。
コンセプト別の5つのエリア
今回の特別展は、大きく5つのエリアに分かれています。
「強い昆虫たち」、「美しい昆虫たち」、「化ける昆虫たち」、「虫屋の夢」、「愛媛の絶滅昆虫たち」。
子どもたちに人気の高い、カブトムシとクワガタムシは、世界中の標本が集まっています。
生きているカブトムシやクワガタムシも展示していますよ。
特色のある昆虫たち
特別展の入り口付近では、学芸員の私、大西がこれまで様々な昆虫を見てきて「変わっているなぁ!」と唸った昆虫を集めました。
中でも、私が特に変わっていると思うのは、「ブラジルブラシゾウムシ」。
頭の先に、ブラシのようなモコモコとした毛が生えています。
未だ、なぜ生えているのか判明していません。不思議ですね。
これは「オオサマムカシタマムシ」。
まるでバッタの顔のような、〇Xライダーを彷彿とさせる見た目ですね。
よく観察してみて欲しいのですが、目のように見える部分は、実はただの模様。
本当の顔は先端にある、小さな点です。スケールを錯覚させているのですね。
世界で最も〇〇な昆虫たち
蝶と蛾の違いは何だか、分かりますか?
「蝶は綺麗で、蛾は地味」と言われる事も多いですが、マダガスカルに生息する、昼行性のこの「ニシキツバメガ」は、世界で最も美しいと言われる蛾です。
アゲハ蝶のようでしょう?
こちらは、世界最大の蝶として知られるアゲハチョウ科の「トリバネアゲハ」。
成人の掌くらいのサイズです。メスの方が大きく、オスは小さい。
人間以外は、基本的にメスは地味で、オスの方が華やかな見た目をしています。
こちらは巨大ナナフシ。
30㎝以上にデカくなると、動けなかったり、体重を支えられなくなって潰れてしまったり。
昆虫は外骨格の生きものなので、このくらいが活動できる限界のサイズです。
色鮮やかで美しい昆虫たち
生きた宝石と称される、世界一美しい蝶「モルフォ蝶」の標本も多数そろえています。
このモルフォ蝶、光の加減で青く見えているだけで、実際は青い色をしていないのです。
引き出しの中にもあるので、ぜひ引き出してみてください。
しゃがんだり、横から見てみたり、角度を変えて観察してみると、違う発見がありますよ。
宝石のように美しい、「ホウセキゾウムシ」。
頭部から口先が伸びていて、象の鼻に見えるので「ゾウムシ」と呼ばれている甲虫です。
鳥は派手な色をしているモノは食べることができないと認識し、基本的に手を出さないため、そういった色をしているのかもしれませんね。
みんな大好き!カブトムシ&クワガタムシ
生態展示で子どもから人気の高い「ヘラクレスオオカブト」。
日本で見るカブトムシと、カブトの形や色がだいぶ違っているのが分かります。
ところで世界中のカブトムシの名前を見てみると、「ヘラクレス」や「ネプチューン」など、ギリシャ神話をモチーフにしたものが多いことに気付くと思います。
現在プラネタリウムでは、大西さんが20年前に監修して制作されたオリジナル番組「むしむし星空大行進」が毎日上映されています。
星座や、星の神話に関わる名前を持つ小さな生き物たちを、個性豊かな昆虫キャラクターがご紹介する楽しい番組ですので、この機会にぜひそちらもご鑑賞ください。
勉強になりますよ!
カブトムシとクワガタムシの国別分布が一目でわかる標本のマップも展示してあります。
例えば、アジアはカブトムシとクワガタムシどちらも繁栄しているけれど、アフリカはどちらも少ない。
アメリカ大陸は、カブトムシは多いけどクワガタムシは少ない。
どうしてそうなっているのか?食べ物は?天敵は?
ぜひ、お子さんと考えてみてください。
化ける、擬態をする虫
もはや葉っぱにしか見えない「コノハチョウ」。
擬態が上手なこの蝶ですが、内側はどうなっているか知っていますか?
実は、内側はとてもオシャレな色をしています。
隠れたいのか、主張したいのか…?なんとも不思議な姿ですね。
こちらをご覧ください。
パッと見では全く同じ蝶にしか見えませんが、1頭だけ、全く違う蝶が「アサギマダラ」に擬態しています。
擬態しているのは「カバシタアゲハ」。カバシタアゲハは、自分では毒を持ちません。
毒を持つアサギマダラに擬態し、鳥から身を守っている不思議な蝶です。
虫屋の夢
新居浜にお住いの医師 三谷晃良氏が生涯をかけ、個人で収集された蝶が一堂に展示されています。
中にはものすごく高い価値の蝶もあるので、ぜひじっくりとご覧ください。
なぜ価値が高いのか?
それは、戦争・紛争状態にある国にしか生息していないので採集が難しかったり、絶滅しかけていて個体数が少なかったりと理由はさまざまです。
このチャンスに、ゆっくり&じっくりとご覧ください。
愛媛の絶滅昆虫たち
世界で初めて、愛媛県の皿ヶ嶺で発見された「ベニモンカラスシジミ」。
発表されて、数年で絶滅してしまいました。
残念ながら、もう愛媛で生きている姿を見ることはできません。
子どもが喜ぶ仕掛けも多数
展示室内には、社会性昆虫の代表格「アリ」の巣をモチーフにしたイライラ棒のゲームも。
子どもたちより、お父さん・お母さんが夢中になって挑戦している姿を目にすることもあります。
ちょっとした息抜きに、ゲームでもいかがですか?
判定は割とシビアなので、気持ちの良い緊張感も得られますよ。
エントランスでは、関連ワークショップとして「飛べ!昆虫グライダー」を作ることができます。
思い思いの色で装飾して、自分だけのオリジナル昆虫を飛ばしませんか?
手で持って、高い位置から飛ばしましょう。
蝶はヒラヒラ、クワガタやカブトムシはスーッと滑空します。
グライダーに挑戦した全員に、「解け!昆虫紙パズル」もプレゼント。
参加料は100円です。
色も形も不思議がいっぱいの昆虫展
人間の一生は約80年ですが、虫の一生は数ヶ月ほど。
世代交代のスピードが速いので、多様性も生まれやすいのです。
さて、今回ご紹介したものは展示内容のごくごく一部でしたが、いかがでしたか?
もっともっと、面白昆虫たちを見たくなったのではないでしょうか?
某森暮らしのゲームにも登場している、この「バイオリンムシ」。
実は生きているのが不思議なくらい、ペラッペラ!
ぜひ特別展の標本で、現物をご覧ください!
お待ちかね「チケットプレゼント」コーナー
抽選でペア15組・30名様に無料入場券をプレゼント!
特別展「世界の昆虫大集合」
常設展示観覧券+特別展示観覧券のセット券です。
チケット希望の方は「科博チケットプレゼント係へ」と題して
●ご氏名
●ご住所
●郵便番号
●電話番号
を明記の上、下記メールアドレスへご応募下さい。
event-p@ma.kk-spc.co.jp
応募期間:2020年8月4日~8月16日
※当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせて頂きます。
多数の応募ありがとうございました。
期間を過ぎた為、チケットプレゼントは締め切らせて頂きました。
この夏はぜひ、愛媛県総合科学博物館へ!
常設展もリニューアルしていて、新しい発見も多くあります。
昔は図鑑でしか見られなかった珍しい昆虫たち、子どもに大人気の常設展のティラノサウルス&トリケラトプス共々、みなさまの来場をお待ちしていますよ!
■ 特別展「世界の昆虫大集合」
開催日時:7月18日(土)~9月22日(火) 9:00~17:30(入場17:00まで)
料金:特別展のみ 大人(高校生以上)300円、65歳以上300円、小中学生200円
特別展+常設展 大人(高校生以上)700円、65歳以上450円、小中学生200円
開催場所(施設)名:愛媛県総合科学博物館
開催住所:愛媛県新居浜市大生院2133-2
お問い合わせ先:愛媛県総合科学博物館
お問い合わせTEL:0897-40-4100
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愛媛県総合科学博物館 公式HPはこちら