「石本藤雄展 マリメッコの花から陶の実へ」

  

えだまめ    イマナニ体験レポート

SNS映えする、ファブリックの「花」と「森」

はじめまして、えだまめです。
愛媛県美術館で開催中の「石本藤雄展 マリメッコの花から陶の実へ」を鑑賞してきました。

石本藤雄さんは、1941年伊予郡砥部町出身。
フィンランドを代表するデザインハウス「マリメッコ」で32年もの間テキスタルデザイナーを務め、数々のファブリックデザインを世に送り出した方です。
現在は同国の製陶所「アラビア」で陶器制作を行っています。

今回は1歳半の二女を連れての観賞です。
寒~い平日でしたが、どんどんお客様が来ています。
老若男女問わず。
凄いです。

驚いたのは、この展覧会、撮影OKなのです。
しかもSNS(ツイッター、インスタグラム、フェイスブックなど)にアップした画面を受付で提示するとくじ引きが出来る、という企画まで…!
展示室に入って、納得。
これは「映えるぅ~」!
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展覧会のリーフレット
展覧会のリーフレット 大きなファブリックがお出迎え。 「SNSアップでプレゼントチャンス」の告知。 年表や解説もありますが、展示の邪魔をしない絶妙な配置でした。
順路に沿って進むと、たくさんの大きな布!布!布!
石本さんがデザインしたマリメッコのファブリックです。

シックなものから鮮やかな色遣いのものまで、どれもとっても素敵です。
来春限定復刻される、作りたてのファブリックも公開されていました。

石本さんはマリメッコを退社するまでに、なんと400以上ものテキスタイルデザインを行ったそうです。
その中から、今回は約70本が展示紹介されています。

こちらの部屋では35点を筒状にして、天井から吊り下げられていますが、結構な迫力です。
ランダムに配置されているので、布の木立を抜けていくような、不思議な感じです。

楽しそうに写真撮影を楽しむ人たち。
私が好きな柄もありました。
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【Kesanto(放牧地(休耕地))】というタイトルです。私の好きな柄。
【Kesanto(放牧地(休耕地))】というタイトルです。私の好きな柄。 まるで森のよう。 貴重な原画の展示もありました。 石本さんの映像の前にはファブリックを使った椅子が…! うちの子も思わずよじのぼる。

現れたのは「陶の実」

さて、「マリメッコの花」を堪能した後は、陶器が展示されている別室へ移動します。
が、残念ながらこちらは一部を除いて撮影NGです。

こちらは、県美術館のコレクションと石本さんの陶器作品を「取り合わせ」た展示構成になっています。
「コラボレーション」ではなく、「取り合わせ」という言葉の妙。
これもまたセンスがいいんです。
お見せできないのが残念です。

大皿や角皿を並べた展示がありましたが、日本の陶磁器に見慣れた私には、とても新鮮で衝撃的。
ダイナミックなのに計算されたまとまりがあり、流石だなあ、と思いました。
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撮影OKだった「オオイヌノフグリ」。

今回展示されていた陶作品は壁にかけるレリーフやオブジェなどが多く会場いっぱいに石本さんの世界が広がります。

「梅」のレリーフは正岡子規が描いた梅の絵に合わせて展示してありました。
子規ってこんな絵を描くんだなあと…そちらにも興味を引かれました。

美術館所蔵の三輪田米山作「福禄寿」の書に石本さんの「冬瓜」を合わせた展示の解説を見ると、石本さんの「冬瓜」は、正月飾りの冬瓜から着想を得たとありました。
なるほど、と思うような、なんとも福々しい空間です。
丸々として、存在感のある「冬瓜」は、まさに「陶の実」です。
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メイン展示の「福禄寿」と「冬瓜」。
観覧後、私も早速SNSにアップしてくじを引くと…当たり!
ポストカードがもらえました!

美術館1階のカフェ「the park M’s coffee」では会期中、コラボメニューが提供されてます。
石本さんの「冬瓜」のオブジェをイメージした和菓子だそうです。
頂きたかったのですが、子どもが限界になっていたので残念ながら退館。

また、会場2として、砥部町文化会館のロビーにも展示があります。
こちらは入場無料で見ることができますよ。

道後のホテル「茶波留」さんや大街道の「MUSTAKIVI」さんでも、会期中にコラボレーション展示が開催されています。
観覧優待企画もあります。

会期は今週末までと残り少ないですが、足を運んでみてはいかがでしょうか?


石本藤雄展 マリメッコの花から陶の実へ
開催日/2018年10月27日(土)~12月16日(日)
開催時間/9:40~18:00(入場は17:30まで)
開催場所/愛媛県美術館(松山市堀之内)
駐車場/あり
料金/一般1,200円、高校大学生700円、小中学生300円(前売券は各200円引)
問い合わせ先/愛媛県美術館  TEL.089-932-0010
URL/www.ehime-art.jp
reported by えだまめ