得意なことを愉快なパワーに! 社会福祉法人わかば会 生活介護事業所 [en] (えん) 【愛媛/新居浜】

  

面白い! 楽しい! みんなの個性がキラリ! Made in [en]

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新居浜市にある社会福祉法人わかば会 生活介護事業所 [en](えん)は、介護等を必要とされる方々を対象に、食事・排泄・入浴などの介護サービスを基盤に日中活動を提供する、通所タイプの事業所です。

このうち「日中活動の提供」では、調理実習やカラオケ、茶道や書道に挑戦したりバッティングセンターにお出かけしたり。

中でも[en]が精力的に取り組んでいるのが「創作活動」です。
利用者さんたちの日々の創作活動から生まれるデザインと、スタッフのアイデアが創り出すオンリーワンの「モノ」を様々な形で発信する、デザインプロジェクト≪Made in [en]≫にも取り組んでいます。

様々な障がいを持つ方たちがバリエーション豊かな活動や経験を通して「得意なこと」を伸ばし、自立を目指している事業所です。

事業所名[en]には、「円」まるいこと・まるいもの・まるい輪、「縁」そのようになるめぐり合わせ、「宴」飲食・歌舞などをして遊び楽しむことなど、様々な意味が含まれています。

エントランスでは、[en]の利用者さんたちが手掛けたアート作品が迎えてくれます。

「利用者の発想だけ、僕ら職員のアイデアだけは成立しないと思うんです。利用者とスタッフの創造性のコラボですね。僕らだけでは思いつかないようなものが出来上がるのが面白いところです」と語る所長の武井淳さんは、お笑いが大好き。
小学生の頃から常に、周りを笑わせたい気持ちがあったそうです。

「利用者さんたちの作品を僕たち職員の視点で見たときに『面白さ』が付加価値として出てくるんです。その『面白いところ』を見つけていくような日々です。芸人さんもそうでしょ?ごく普通の日常を『面白いことないかなー』と思いながら見ていて、ちょっとした細かいエピソードを膨らませていきますよね。それと似ているかも知れません」

Made in [en]の活動では、利用者さんそれぞれの個性を多角的な視点とアイデアにより引き出し・深め・広げ、活動内で作られるモノをデザインとして使い、紙製品などの商品生産活動も行っています。

ユニークな商品のほんの一例。
ブックカバー「ホンのちょっと[en]カバー」、アートクリップ「はさんじゃうぜ!!」、うちわ「仰げば尊し」。
商品名もインパクト大!

大小のポチ袋がセットになった「コバンザメ・ぶくろー」やレターセット「したため〜る」も、相手の笑顔を想像してニヤニヤしてしまう、カラフルで楽しいデザインです。

ネイルカラーでペイントした木製クリップを握り寿司に見立てた「握っちゃうぜ」は、パッケージにも遊び心がいっぱい!

百円ショップに出かけた時に見つけた木製のクリップを「ネイルカラーで塗ってみたらかわいいんじゃない?」という思いつきが始まりでした。

こちらは、ぷちっとかわいい刺繍ネーム付きの巾着袋「エンチャクBukuro」。
「いろんな人がいて、好きなこともできる。自分の得意なことが活かせます」と、作者さんは嬉しそうに話してくれました。

コラボの輪、もっと広がる! 「令和5年度 障がい者アートデザインコンペ」今治タオル部門で最優秀賞を受賞!

こうしたMade in [en]の創作活動の一環として、利用者さんたちの個性をより多くの人に知ってもらう機会にと、愛媛県主催「令和5年度 障がい者アートデザインコンペ」に応募。
なんと、今治タオル部門で最優秀賞を受賞しました。

このコンペは、障がいのある方の自立や社会参加の促進を図るため、協賛企業の協力のもと、障がい者アートを活用した商品化を目指すものです。
障がいのあるアーティストと県内のデザイナーがチームを組み、協賛企業のテーマに沿って商品づくりのアイデアを創出。
プレゼンテーションでは県内の協賛企業等が審査・評価を行い、最優秀賞を受賞したアイデアはブラッシュアップを行い、実際に商品化して販売されます。

チームを組んだデザイナーが、[en]の利用者さんたちが日々描いた個性あふれるキャラクターを「妖怪」に見立て、 商品デザインやネーミングなどを担当。
その名も、世にも怪しい「ふいてみん怪」。
クスッと笑える商品名は、「高品質な今治タオルをぜひ手に取って使って欲しい」という思いに、怪しさと伊予弁を織り交ぜたダジャレになっています。
愛媛県障がい者アートサポートセンター プレスリリースはこちら

完成した今治タオルハンカチ「ふいてみん怪」。
そっとバッグにしのばせると、魔除けにもなってくれそうです。

厳しい品質検査をクリアした「今治タオル認定商品」です。
愛媛県をPRする手土産としてもぴったりの商品が誕生しました。

左から、らくれん牛乳部門、今治タオル部門、松山鍋焼きうどん部門、それぞれの最優秀賞受賞作品。

2024年1月31日、愛媛県庁で行われた「令和5年度障がい者アートデザインコンペ表彰式及び商品化事業成果報告会」の様子。

今治タオルでの商品化を手掛けたのは、プレゼンテーションでの審査員を務め、同コンペの協賛企業でもある大磯タオル株式会社(愛媛県西条市)です。
完成したタオルハンカチ「ふいてみん怪」は、同社のグループ会社が運営するECサイトや、今治タオル本店、ほほえみ工房ぱれっと道後などでも販売されている他、 生活介護事業所[en]が出店するイベントやマルシェ会場でも販売されています。
オリナススタイル株式会社 ECサイトはこちら

今治タオルハンカチ「ふいてみん怪」は、イベント会場でも大人気です!

「ふいてみん怪」だけでなく、Made in [en]の商品が販売可能な場所やイベントがありましたら、ぜひ生活介護事業所[en] までご連絡を。

所長の武井さんが大事にしているのは、何よりも「楽しんでもらうこと」。
「利用者さんたちと職員たちそれぞれの強みをどんどん活かして、[en]を作ろうと思っています。みんなの強みが[en]の強みになるように!」と笑顔で語ってくれました。
[en]の楽しいコラボの輪、もっともっと広がりそうですね。

魅力いっぱいの生活介護事業所[en]は、見学も可能です。
お気軽にお問い合わせください。

■ 社会福祉法人わかば会 生活介護事業所[en]
所在地/愛媛県新居浜市岸の上町1丁目14-37
駐車場/あり 3台
問い合わせ先/
電話番号/0897-47-6606 080-3168-8221
社会福祉法人わかば会 生活介護事業所[en] 公式HPはこちら

reported by マリリン
イマナニ体験レポート